アルコール性肝疾患で亡くなる人は20年ほど前に比べて倍増――。2月に厚生労働省が「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表するや、お酒にまつわるセンセーショナルなニュースが報じられました。かつては「百薬の長」といわれたお酒ですが、近年は少量であっても健康に悪影響を与える恐れのあることが明らかになりつつあります。 そうはいっても、国民に深く浸透している飲酒の文化。そこは、ただ我慢するのではなく、飲酒による健康への影響を理解し、適切な飲酒行動を選択できるようにしたいものです。今回は栄養士ならではの視点を生かし、ガイドラインの読み方やお酒と栄養素の本当の“仲”をお伝えします。 度数より量より「純アルコール量」 はじめに告白しておきますが、筆者は習慣的なアルコール摂取者であり、その量はガイドラインが示す「生活習慣病のリスクを高める量」に達してしまっています。 具体的には、1日当たりの純アルコ
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