今日はカレーやオニオングラタンスープに使うあめ色玉ねぎについてです。 玉ねぎの仲間はエネルギーをデンプンではなく、ショ糖や果糖の鎖として蓄積します。ちなみにショ糖の割合が高い玉ねぎほど保存性が高いので、広く栽培されています。ゆっくりと時間をかけて加熱するとその鎖が外れ、甘くなるのです。あめ色玉ねぎはそのさいたるもの。 玉ねぎをゆっくりと弱火で何時間もかけて加熱したあめ色玉ねぎ。フランス料理ではオニオングラタンスープにしか使いませんが、甘みを好む日本人の口にあったのか、カレーをはじめとした洋食の基本。洋食店でこれを作るときは5時間以上、鍋につきっきりで調理します。 ネックは時間がかかること。家で何時間も台所にこもることはこの忙しい現代社会では不可能です。今日は基本的な原則を外さずに、なるべく短時間で深い味を出すアプローチを考えます。はじめに述べて起きますが、伝統的な方法ほどの味の深みは出ませ