頭上には吸い込まれるような濃紺の空。眼下に広がるチベット高原――。中国チベット自治区にある「カンリガルポ山群」の未踏峰(推定標高6708メートル)に挑んだ神戸大山岳会の登山隊から、7日の初登頂時の写真がメールで届いた。(鮎沢尚) 登頂したのは兵庫県職員の矢崎雅則さん(35)と神戸大大学院生の近藤昂一郎(こう・いち・ろう)さん(23)の2人。 登山隊によると、矢崎さんは高度障害で意識が薄れる状態で登頂を果たした直後、「苦しかったが世界初でうれしい」と無線で伝えてきた。近藤さんは、標高6千メートル付近に設営したキャンプに戻ってきた際に「うれしい。生きて戻って来られてよかった」と満面の笑みで話したという。 チベット語で「白い雪山」を意味するカンリガルポ山群は、ヒマラヤ山脈の東に6千メートル級の山が約280キロにわたり30以上連なる。神戸大山学会は03年10月に山群最高峰ルオニイ峰(推定標高
トップ > 長野 > 11月16日の記事一覧 > 記事 【長野】 上高地、来春まで別れ 閉山祭に登山客ら200人 2009年11月16日 山へ感謝の祈りを捧げる参加者=松本市安曇で 北アルプスに冬の訪れと観光シーズンの終わりを告げる上高地閉山祭(同祭実行委員会主催)が15日、松本市安曇の梓川にかかる河童橋であった。 地元関係者や登山客ら200人が参加。穂高神社(安曇野市)宮司による神事の後、鏡開きをしたたる酒を川にまき、来春までの山との別れを惜しんだ。 上高地登山歴40年以上という木祖村の無職秋山勝美さん(70)は「今年も何度お世話になったことか。今日は山にお礼を言いに来ました」としみじみ。 同委員会によると、4〜10月の観光客数は約125万7500人で、昨年同期比約22万人の大幅減。長引く不況に加え、5月にあった県道上高地線の落石事故や新型インフルエンザの影響を受けたという。来年の開山祭
<信州・野生の横顔(プロフィル)> 赤外線自動カメラを設置し、野生哺乳(ほにゅう)類の動向を定点観察している北アルプス・常念岳山ろくの沢沿い。ここでは昨年10月、初めてニホンジカが撮影され、北ア南部では初の確認例となったが、その姿が今年も相次いでキャッチされた。 10月末には立派な角を持った雄の成獣が、そして11月初めには、細長い貧弱な角を持つ若い雄が撮影された。いずれも上流側からやってきたようだ。 昨年は雄の成獣1頭だけだったが、今年は2頭。定着しているのかどうかは分からないが、その勢力は増しつつあるようだ。 ニホンジカは県南部を中心に分布する。山域別では南アルプスが最も多いが、今では中央アルプスや八ケ岳連峰、中信高原などを経て、さらに各地に広がりつつある。 野生動物対策の関係者は、北アへの進出を「北アの高山植生やライチョウに影響が及びかねない」と憂慮している。進出を阻止することはできる
前の記事 「携帯電話多用で血流中のタンパク質が変質」:スウェーデンの研究 記憶はどう生まれ、消えるか:井ノ口馨氏らの画期的研究 2009年11月16日 Tina Hesman Saey 海馬の神経細胞 Image credit: NIH。サイトトップの画像はマウスの帯状皮質の神経細胞。Wikimedia 学習や記憶に関与する脳の部位、海馬では、既存の脳細胞間に構築された接続が、新たに生まれる神経細胞(ニューロン)によって不安定化することが、日本の研究チームがマウスを使って行なった研究によって明らかになった。 富山大学の神経科学者、井ノ口馨教授[元 三菱化学生命科学研究所]らの研究チームが11月13日付けの『Cell』誌に発表した研究論文は、海馬から記憶を消去されることが、新たな学習を促進している可能性を示唆している。 神経細胞が新たに生まれることを神経新生というが、これが既存の記憶を消去す
プロボクシングWBC世界フライ級3位・亀田興毅が、父親・亀田史郎氏のセコンド復帰を嘆願する署名活動を開始した。 この署名活動は亀田兄弟の所属事務所「亀田プロモーション」が中心となって公式サイトで展開されているが、ここの代表者が史郎氏ということを考えれば実質、史郎氏が自分で署名活動を開始したということになる。 史郎氏は2年前、次男・大毅が内藤大助とのWBC世界フライ級タイトルマッチに出場した際、セコンドから反則を指示したことなどが問題とされライセンスの無期限停止処分を受けている。JBC(日本ボクシングコミッション)の規定では処分から2年間経過で解除申請ができるため、今年10月に解除を求める申請書を提出したばかりだ。 だが、史郎氏が問題を起こしたのは前述の反則指示だけではない。この処分の前にも、野次を飛ばした観客に殴りかかったり、裁定を不服としてレフェリーを恫喝するなど、目に余る行為が続いてい
F1界の根幹を揺るがした、 ブリヂストン「撤退」の衝撃。 西山平夫 = 文 text by Hirao Nishiyama photograph by Hiroshi Kaneko 11月4日に日本のF1界にとって驚天動地のトヨタF1撤退会見が開かれたその2日前。もうひとつの日本F1組の去就が報じられていた。F1タイヤを一手に供給しているブリヂストン(BS)が、再来年の2011年からの供給は行わないという主旨のリリースを配信したのだ。タイヤ供給に手を挙げるメーカーがない!? 実は、これはF1界にとってトヨタ撤退以上にショッキングな話題なのだ。 トヨタの撤退はドライに見れば1チームの不参加で済むが、ブリヂストンタイヤは全チームの足を支えてきた。だからこの日本のタイヤメーカーの撤退宣言は、F1界全体を揺るがす発表だったのだ。 FIA(国際自動車連盟)の統括するF1世界選手権のタイヤ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く