富士登山で問題になっている「弾丸登山」が体調に及ぼす影響調査で、弾丸登山者の山頂への登頂達成率は、登山日程2日間の登山者より2割ほど少ない73.0%だったことが分かった。調査は岩手大農学部の山本清龍准教授が県環境科学研究所と共同で行った。 「弾丸登山」は5合目から睡眠をとらずに一気に山頂を目指すこと。調査は2010年8月4~8日の5日間、10問ほどの設問に答えてもらうアンケートを実施。18歳以上を対象に富士山吉田口登山道5合目で行い、下山者409人から回答を得た。 結果では、日程2日間の登山者365人中344人(94・2%)が登頂を達成したのに対し、1日のみの登山日程では37人中27人。3日間と回答した7人は全員が登頂を果たした。 自由記述による弾丸登山者が登頂を断念した理由で、最も多かったのは高山病だった。山本准教授は「アンケート結果から弾丸登山は体に負担が多くかかり、高山病など体調