経済・金融 均衡という常識 / 記事一覧 物理現象、社会現象は、いくつかのパラメータの均衡点(固定点)が存在することが多く、その均衡点がアトラクター(安定固定点)であれば、そこに向かって現象は動いてゆくのが普通である。ゲーム理論で有名なナッシュ均衡も、均衡の一例であるし、もっと簡単な例を上げると価格は需要と供給の均衡点に収斂してゆく。 さて現在行われている衆議院議員選挙では、自民党を始め多くの政党が、日銀による大胆な金融緩和により、デフレを脱却し、円安にすることで、景気回復を行うと主張している。 しかし、こういった考え方は、均衡という考え方から見ると、非常に奇異に感じられる。 為替は何で決まるのか? 多くの人が、現在は円高だと言い、円高を是正すべきだと言う。しかし、円高是正を主張している人たちも、何故、円高なのか、いうことには、きちんとした回答を聞いたことがない。 現在、多く