市立室蘭水族館(木村昭夫館長)でこのほど青色ニホンザリガニの繁殖に成功。同館によると、雄・雌の青色同士の繁殖成功は「国内初では」という。子どものザリガニ30匹も「体色が青くなる可能性も」と成長が注目されている。 青色ニホンザリガニは昨年9月29日、市内の沢地で雄・雌各1匹が発見された。同じ水槽で飼育し12月27日に交尾を確認。今年3月27日には産卵し、今月7日に誕生した。2週間ほど経過し体長6~7ミリに成長。脱皮した個体もあるが、体色は通常と同じ薄い赤茶色。現在、水槽内に同館裏の湧き水を引き込み飼育中だ。 体が青色になるのは、餌や遺伝が要因と考えられるがはっきりしていないという。飼育総括の坂口輝雄さんは「青色同士が親でも子が青色になるとは言えない。30匹のうち数%は青色になるのでは」と“2世誕生”に期待を寄せる。 一般展示は未定だが、「小、中学生の体験学習などで観察してもらえれば」とし