北中米最大の海洋保護区であるメキシコのレビジャヒヘド国立公園には、海洋生物の豊かな生息環境が広がる。写真のサンゴ礁にはネムリブカやパシフィッククレオールフィッシュ、バーバーフィッシュ、ツノダシなどが暮らしている。(PHOTOGRAPH BY ENRIC SALA, NATIONAL GEOGRAPHIC) メキシコ西岸沖の4つの火山島を囲む外洋では、サメやマンタが自由に泳ぎ回り、ザトウクジラが出産そして育児を行っている。300種を超える魚が生息し、そのうち36種はここでしか見つからない。すべての種が漁業から保護されている。 約14万7600平方キロメートルのレビジャヒヘド国立公園(日本の面積の約4割に相当)は「メキシコのガラパゴス」と呼ばれ、大型動物の世界最大の生息地であり、北中米最大の海洋保護区でもある。 国立公園の誕生から5年が経過した今、国立公園が野生生物、そして、メキシコの漁業に良