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ブックマーク / katukawa.com (68)

  • なぜ、巻き網やトロールは、魚が減っても漁獲が維持できるのか。そのメカニズムを解説 - 勝川俊雄公式サイト

    巻き網やトロールでは、資源が減っても魚をとり続けることが出来ます。一方、釣りや定置などは、資源が減ると漁獲量が減少し、毎年の漁獲量の変化が大きくなります。それはどういう理由なのかを説明します。 サバやタラなど、多くの魚は群れをつくって回遊します。群れの大きさや密度は資源状態にかかわらず一定ということが知られています。魚が半分になると群れの密度が半分になるのではなく、群れの数が半分になるのです。下の図で言うと右側ですね。 弱い魚が群れるのは、捕者に襲われたときに、群れの一部が補されているうちに、残りが逃げられるようにするためと考えられています。捕者だって、一度にべられる量には限界があるので、逃げられる確率が増します。産卵群の場合は、有効な精子と卵子の密度を維持するためにはそれなりの個体数が必要です。つまり、生物にとって最適な群れの大きさがあり、その群れの大きさが維持される傾向がありま

    なぜ、巻き網やトロールは、魚が減っても漁獲が維持できるのか。そのメカニズムを解説 - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2016/12/21
    また水産庁OBやシンパが勝川先生を攻撃するんだろうなあ>大型巻き網の漁獲は温存しながら、沿岸漁業ばかり熱心に規制をする水産庁の方針は本当に国益に適うのか。大いに疑問を持ちます。
  • ハタハタの不漁は海洋環境が原因という説を検証 - 勝川俊雄公式サイト

    秋田県沿岸のハタハタが不漁です。「ハタハタは豊富にいるけれども、海洋環境の影響でたまたま沿岸に来なかった」ということになっているようです。「沖では獲れているので資源は豊富であり、漁獲枠を増やすべきだ」という声が漁業関係者から上がっています。当にそうでしょうか。 季節ハタハタ漁、男鹿中心に低調 「隊接岸の実感ない」 秋田県の今季の季節ハタハタ漁が低調だ。県水産振興センターによると、13日時点の漁獲量は約240トンで漁獲枠480トンのほぼ半分。漁は既に終盤だが、男鹿市沿岸を中心に水揚げが振るわず、市内の漁業関係者は「大きな群れが来ないまま終わってしまうのか」と困惑している。 http://www.sakigake.jp/news/article/20161219AK0005/ ハタハタ資源が豊富な時代は、秋田県でも1万トンを超える水揚げが安定してありました。また、年による凸凹はあるにしても

    ハタハタの不漁は海洋環境が原因という説を検証 - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2016/12/21
    せやな>本来であれば、秋田県でも3-5千トンぐらいは安定してとれる水準までは、資源の回復を優先すべきです。予想より魚が多いのであれば、今すぐに獲ってしまうのでは無く、資源回復に回すべきです
  • 持続性を無視する東京五輪の水産物調達方針 - 勝川俊雄公式サイト

    ロンドン以降の五輪では、ホスト国は持続的な水産物を提供することが期待されています。オリンピックのスタンダードからすると日の漁業は持続性に問題があるという話はすでに指摘したとおりです。2020東京大会での調達基準(持続可能性に配慮した水産物の調達基準)の(案)が公開されて、パブコメにかけられています。「国際的なハードルが高いなら、日漁業が現状でもクリアできるような国産の基準を作ればよいじゃないか」ということで、思いっきりハードルを下げてきました。 https://tokyo2020.jp/jp/games/sustainability/opinion-sourcing-code/data/fishery-products-code-JP.pdf 細かいところまで指摘していると切りが無いので、大きな穴について指摘していきます。 1.調達基準の対象は、水産物の生鮮品(※)及び水産物を主要

    kowyoshi
    kowyoshi 2016/12/19
    やっぱオリンピック返上だ>ロンドンでは、オリンピックをきっかけに持続的な水産物の消費が拡大しました。(中略)2020東京大会は「持続性よりも国産」ということで、オリンピックが培ってきたレガシーを捨て去る選択
  • マグロの国際会議で日本がフルボッコにされたようです - 勝川俊雄公式サイト

    大変なことになりました。マグロの国際会議で日がフルボッコにされたようです。 12月5日~9日に、フィジーで西太平洋のカツオやマグロの漁業管理を議論する国際会議WCPFCが開催されました。そのなかで、クロマグロの決議が前代未聞の紛糾をした模様です。 クロマグロについては日が中心となり、北小委員会という独立した組織で協議した内容を会議で承認することになっています。北小委員会は、議長も事務局も科学委員も全部日が仕切っています。これまでのWCPFCでは、日が北小委員会を仕切って決めたことが、ほぼ自動的にWCPFC会議で承認される仕組みになっていました。 今年の北小委員会では、米国が中長期的な回復計画をたてようと提案したのに対して、過去最低の稚魚の加入が3年連続しない限り漁獲にブレーキをかけないという日が対立し、新たな規制が何ら合意できませんでした(詳しくはこちらをご覧ください)。この

    kowyoshi
    kowyoshi 2016/12/09
    日本はどこもこんなんだよなあ>国内メディアは、日本が主導で素晴らしい規制をしているという論調の報道をしてきました。水産庁の自画自賛をそのまま報道するという、戦中の大本営発表と同じ構図になっています
  • 中国の領海拡大にくさびを打つデュテルテ比大統領の妙手 - 勝川俊雄公式サイト

    フィリピンのデュテルテ大統領が、中国との間で領土問題なっている海域を禁漁区にする構想を習近平国家主席に提案したそうです。これは実に上手いやり方で、デュテルテ氏はフィリピンの国益に配慮した戦略的なカードを切ったと言えます。 【緊迫・南シナ海】禁漁区構想でドゥテルテ比大統領「漁業資源維持が狙い」 – 産経ニュース. 中国は、補助金で遠洋漁業を拡大しているのですが、その背景には漁業既得権を突破口にした領海の拡大があると見られてます。まず漁船を派遣して操業実績をつくります。乱獲で資源がなくなれば、他国の漁船は消滅し、燃油も氷も全て補助金でまかなわれている中国船だけが残ります。そうすれば「中国漁船しか使っていない海域だから、中国のものだ」と実効支配しやすくなるという仕組みです。紛争海域を禁漁区にするというのは、主権を明確にせずに、中国漁船の進出を牽制する妙手です。産卵場を保護区にするというのは、国際

    kowyoshi
    kowyoshi 2016/11/25
    日本も真似ればと思ったら…>産卵場を保護区にするというのは、国際的な支持が期待できるし、中国としてはNOという姿勢を示しづらい。中国のお家芸の「埋め立てて基地を造る」もできなくなります。
  • 成長する米国漁業~自由競争を諦めたところがスタート地点 - 勝川俊雄公式サイト

    漁業の現状(漁獲量は増えずに生産金額が増える) 最近の米国漁業がどうなっているかというと、漁獲量(重量)はほぼ横ばいです。緑の線が貝類で、青の線が魚類です。1990年代よりも、最近の方が水産資源は回復しているのですが、漁獲規制はどんどん強化されているので、漁獲量を増やすことが出来ないのです。 金額ベースで見ると2002年までは減少傾向で推移していたのが、2003年から増加傾向に転じています。米国人は貝が大好きなので、漁獲量としては少なくても金額ベースでは魚と良い勝負なのです。 これらの図は、Fisheries of the United States 2014(FUS2014)からの引用です。 漁業制度の変遷 なぜ、漁業の生産金額がV字回復したかというと、漁獲規制のやり方を変えたからです。それでは、自由競争の早い者勝ちだったところを、漁獲枠を個別配分して早獲り競争を抑制する政策をとったから

    成長する米国漁業~自由競争を諦めたところがスタート地点 - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2016/10/28
    そういえば、アメリカ産のシマホッケはきちんと資源管理していると聞いたことがある。だから今、居酒屋とかのホッケもアメリカのものばかりとも…
  • こうすれば中国漁船が来なくなる! そのために日本がやるべきこととは? - 勝川俊雄公式サイト

    Local fish stock collapse pushes fleet further away from domestic waters https://www.ft.com/content/364a5172-5ec5-11e6-bb77-a121aa8abd95 中国沿岸の水産資源が減少した結果として、より遠くの海域まで中国漁船が進出し、それが各地で紛争を引き起こしているという内容です。日のメディアは「中国の野郎が俺たちの魚を獲りやがって」という被害者の視点しかないのですが、FTの場合は中国の漁師にも取材して、中国漁業の現状がわかるようになっています。 ここに書かれている中国漁業の実態は、興味深いですね。 魚が減ったので、遠くの漁場に行かざるを得ない 漁業の生産性は低く、燃油の公的補助金をやめれば漁船は半分になる 漁業者は自分の代で最後 日の現状とかぶる部分が多いのですが、2

    kowyoshi
    kowyoshi 2016/10/11
    さてどうなるか…
  • ワシントン条約の象牙規制 - 勝川俊雄公式サイト

    ワシントン条約の締約国会議が南アフリカで開かれています。マグロやウナギについては大きな動きはありません。大平洋クロマグロやニホンウナギの資源は相変わらず壊滅的ですが、東アジアのローカルな資源なので国際的な関心が薄いのです。 今回の締約国会議のハイライトは象牙で、主役は日です。象牙のニュースがNHKなどのメディアで大きく報道されているので目にされた方も多いと思います。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161003/k10010715241000.html 大まかな流れはこんな感じです。 1)象牙の国際取引の全面停止が提案された 2)日が強硬に反対したために、「密猟、または違法取引につながる市場」のみの取引停止が採択される 日政府の代表は、厳格に管理されている日市場は閉鎖の対象外だと国内メディアに説明していますが、これは希望的推測であり、国際的な合意

    ワシントン条約の象牙規制 - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2016/10/04
    こういうの、本来なら日本が率先すべきなのに…(役人や政治家を見て)あ…(察し)>象牙のみならず、野生生物の不正取引撲滅に連携して行く方針が示されています。
  • 日本が漁獲上限を設定したから、サバが回復したのか? - 勝川俊雄公式サイト

    NHKのニュースのニュースでサバ漁業について取り上げられていました。 http://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2016_0831.html?utm_int=detail_contents_tokushu-business_008 サバやサンマについては、「日はちゃんと規制をしているのに、中国が悪い」という一方的な報道が多いのですが、NHKは日の過去の失敗についても触れています。 太平洋のサバをめぐっては、中国漁船の行動だけを批判するのはフェアではありません。実は日も過去に手痛い失敗をしています。 1970年代まで、太平洋の「マサバ」の資源量は、推計で300万トンから500万トンに上っていました。しかし、日の漁業者が取りすぎたことが原因となって資源量が減少し、2001年には一時、15万トンまで落ち込みました。枯渇寸前の危機的状況だったと

    日本が漁獲上限を設定したから、サバが回復したのか? - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2016/09/12
    サバに限らず、日本の規制ってそういうところあるわよね。特に資源がヤバいものに限って>道路の法定速度が、車の最高速度を超えているような状態であり、漁獲にブレーキをかける効果は期待できません。
  • 日本のクロマグロ規制見送り提案が見送られたようです - 勝川俊雄公式サイト

    クロマグロの国際会議が終わったようですね。早くも記事がでてきたので、内容について解説します。 クロマグロ漁獲規制見送り 日案など通らず クロマグロの資源管理を議論する国際会議「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」の小委員会が2日、閉幕した。日側の提案した漁獲規制措置に対して米国などが反発、採用は見送られ、来年以降に継続して検討する見通しになった。 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDJ02H0J_S6A900C1EAF000/?dg=1 まずは、米国が提案している長期目標について解説します。 米国は2030年までに13万トンまで回復させるという長期目標を定めて、みんなで努力しようと提案をしています。これはごく普通の漁獲規制の考え方ですね。これに猛反発しているのが日です。 日は、長期的な目標水準を設定せずに、魚が減ったら、その分だけ管理目標

    日本のクロマグロ規制見送り提案が見送られたようです - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2016/09/02
    日本という国がある限り、太平洋のクロマグロが絶滅する可能性は大きいままか
  • 今年のサンマ漁は厳しくなりそうです - 勝川俊雄公式サイト

    去年はサンマの不漁が大きな話題になりましたが、今期のサンマ漁はどうなるのでしょうか。7/29に水産研究・教育機構が「平成28年度 サンマ長期漁海況予報」を公開したので、その内容について解説します。どうやら、今年もサンマはあまり期待できない感じです。 平成28年度 サンマ長期漁海況予報 日人は、サンマは日の魚と思っているかもしれませんが、実はそうではありません。サンマは太平洋の真ん中の公海に住んでいて、卵を産むために南下します。産卵海遊をしているサンマの一部が、日沿岸を通りかかり、それを我々は漁獲しているのです。ということで、日でサンマが獲れるかどうかは、以下の二点が重要になります。 ① 太平洋の西方面にどのくらいのサンマがやってくるか ②日近海にサンマの漁場が形成されるか ① 太平洋の西方面にどのくらいのサンマがやってくるか 水産研究・教育機構は、毎年、調査船を出して、日方面に

    今年のサンマ漁は厳しくなりそうです - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2016/08/03
    国際的な資源管理の枠組みを作れるかどうか(不安大)>生涯のほとんどを公海で過ごすサンマは、どの国でも好きなだけ捕ることが出来ます。このまま漁獲圧が強まれば、資源が支えられなくなるのは時間の問題です。
  • 漁業者のTAC制度への不満 - 勝川俊雄公式サイト

    今年の3月に、北海道の漁業者の希望によって、沿岸漁業のリーダー数人と話し合いの場を持った。そのことを、水研センター上層部(つまり水産庁OB)が、 トラブルを起こしたと問題視しているとのこと。これは、逆恨みもよいところだ。元を正せば、水産庁がデタラメなTACの入れ方をしたから、現場が混乱して いる。その混乱を納めるために、俺が奔走しているのである。 話し合いの内容については、このあたりを読んで欲しい。 北海道沿岸漁業者とのミーティング その1 北海道沿岸漁業者とのミーティング その2 北海道沿岸漁業者とのミーティング その3 北海道沿岸漁業者とのミーティング その4 今回の話し合いで痛感したことは、現場レベルではTAC制度に対する不満をなだめるために、大変な苦労をしているということ。不満の内容としては、主に3つ。 1)資源管理の有用性に対する無理解に基づく不満 2)TAC制度の方向転換に対し

    kowyoshi
    kowyoshi 2016/06/16
    「本音で語る資源管理」http://shigenkanri.jp/ の佐藤力生氏と勝川俊雄氏は佐藤氏が現役の頃から因縁深い相手らしい…でまあ、実際の漁業に関するニュースを見てると水産庁のしてきたことが漁業衰退の原因にしか見えない
  • やっぱり意味が無かったウナギの池入れ規制 - 勝川俊雄公式サイト

    二年前に書いた「あまり意味の無いウナギの池入れ上限」のアップデートです。 日が国として行っている規制は、シラスウナギの池入れ量の上限です。去年に引き続き、今年も枠を大幅に下回りました。実質的に取り放題、入れ放題となっており、規制の効果は皆無です。 シラスウナギの池入れ上限は、例外的に多くのシラスウナギが来遊した2014年の池入れ量から2割の削減した21.7トンです。過去5年(2010-2014)の平均が19.5トンであることを考えると、減少傾向にあるシラスウナギの漁獲に歯止めをかける効果は期待できないことがわかります。 水産庁は、がんばっても到達しない池入れ上限を形式的に設定して、業界の短期的利益を守りつつ、規制に取り組んでいるポーズをしています。資源管理では無く、「資源管理ごっこ」です。これではウナギ資源もウナギ文化も守ることが出来ません。 追記 この前、対馬に行ってきたんだけど、地

    やっぱり意味が無かったウナギの池入れ規制 - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2016/04/22
    やはりニホンウナギの種を救うには、ワシントン条約による外圧しかないのかなあ…
  • WCPFC北小委員会が終わったようです - 勝川俊雄公式サイト

    太平洋クロマグロの資源管理に関する国際会議(WCPFC 北小委員会)が9/1-3まで開催されました。クロマグロの資源評価は、2年に一回行われます。最新の資源評価は2014年で、次回は2016年です。今年は谷間の年に当たるので、普段であればしゃんしゃんでした。しかし、クロマグロの新規加入が劇的に低下していることから、議論が紛糾しました。 下の図はクロマグロの新規加入量の指標です。急激に減少していて、2015年はさらに悪くなりそうです。(水産庁と巻き網業界以外の)関係者の間で、資源の存続に対する危機感が広がっています。米国は親魚を含む規制を再検討して、長期的な回復計画を提案しました。メキシコは、国際合意を待たずに漁獲枠を自主的に削減すると宣言しています。壱岐や対馬の一釣り漁業者は産卵期産卵場での漁獲を自主的に禁漁しました。 日は、クロマグロの新規加入が減少した時に適用される緊急ルールを提案

    WCPFC北小委員会が終わったようです - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2015/09/03
    日本は何事においてもそういうところある>すでに新規加入が激減しているにも関わらず、「緊急時のルールを2016年に議論しましょう」と提案しているのだから、危機感が欠如しています
  • 水産庁の国会答弁を徹底検証(その2)親が減った原因は? - 勝川俊雄公式サイト

    今日は親魚が減った原因について検証します。水産庁は次のように答弁しました。 ○政府参考人(川一善君) 太平洋クロマグロの未成魚の発生につきましては、親魚の資源量にかかわらず、環境要因に左右されるところが非常に大きいと認識しております。 先ほど申し上げましたように、北太平洋まぐろ類国際科学委員会、ISCという科学者の方々の集まりの場では太平洋クロマグロの親魚資源が減少していることについては、漁獲のほとんどがゼロ歳から二歳までの未成魚が大半を占めております、近年、この漁獲が増大したこと、それから一方で、未成魚の発生が少ない年が頻発をし、その結果、親魚まで生き残る魚が少なかったことが主な原因であるというふうに科学委員会が分析をしております。 このように、ISC、科学委員会は日海の産卵場での漁獲が親魚資源の減少につながったということは言っておりませんで、ウェッジに記載のあるような、〇四年から始

    水産庁の国会答弁を徹底検証(その2)親が減った原因は? - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2015/08/21
    この当事者意識の無さ #とは >山陰旋網組合は「あまりクロマグロが減少しているといった感覚はない。去年も今年も自主規制の上限に達したので漁獲を止めたが、規制が無ければ、もっと獲れていた」と答えています
  • 水産庁の国会答弁を徹底検証(その1) - 勝川俊雄公式サイト

    しばらくブログをお休みしている間にいろんなことがありました。 発端は、Wedgeの4月号にクロマグロに関する記事を執筆したことです。 http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4896 これまでブログに書いてきたことをまとめたような記事で、「絶滅危惧種の太平洋クロマグロには、ちゃんと卵を産ませましょう」というごく当たり前の内容です。 5月21日の参議院農水委員会で、鳥取県の舞立議員が、このWedgeの記事に関する質問を行い、水産庁長官は次のように答弁しています。 ○政府参考人(川一善君) この記事につきましては、大中型巻き網漁業による成魚、産卵をする親の魚の漁獲の一部を殊更にクローズアップをして、これが太平洋クロマグロ資源全体を危機に陥れるとの主張がなされているわけでございますけれども、私どもとしては、率直に言って公平性や科学的根拠を欠くものではないかというふ

    水産庁の国会答弁を徹底検証(その1) - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2015/08/21
    水産庁が売ってきたケンカを勝川先生が買った感じなエントリー(戦争責任にしても漁業にしても、日本って日本の為政者にしか通用しないメソッドで物事を進めようとする傾向あるよね)
  • カツオ漁業における中国脅威論を分析する - 勝川俊雄公式サイト

    小型化が進行しているカツオの話題です。「去年も記録的な不漁だったが、今年はそれよりも悪い…」ということで、一釣りの漁業者は危機感を強めています。例によって、産経新聞の中国批判が飛び出しました。 カツオ一釣りピンチ 中国巻き網漁船が根こそぎ、中大型魚が激減 2010.7.17 20:52 日文化を支えるカツオの一釣りが危機にさらされている。中国の巻き網漁船が、黒潮に乗って日近海に北上する前にインドネシア沖の太平洋中西部で、「ツナ缶」用に稚魚や小型カツオを根こそぎ乱獲。一釣りで捕獲し、かつお節やカツオのたたきに使われる中大型魚が激減しているためだ。中国が年内に、1千トン超の最新鋭船を新たに12隻導入することも判明。漁業関係者の間では、早急な漁獲規制を求める声が強まっている。 「中国の巻き網漁船の乱獲がこれ以上進むと、日近海ではカツオが取れなくなる」 で、中国はどれだけ獲ってい

    kowyoshi
    kowyoshi 2015/03/05
    5年前、まだカツオもクロマグロも今よりは獲れていた時代のエントリー。そして今は…どちらも絶滅危惧種になる勢い(マグロに関してはもうすでに…)
  • 衛星を利用した漁船監視システム(VMS)について(後半) - 勝川俊雄公式サイト

    Comments:2 漁業者 10-02-17 (水) 16:14 某会議でのこと、違法操業を繰り返す巻き網漁船に複数の自治体の圧力でやっとVMSが搭載されました。が、そのスイッチは「違法操業している、という通報があったときに入れる」とのこと。これって何の意味があるんですかね?水産庁サイドの見解では「経費もかかることだし、24時間監視は難しいかと・・・。」こっちは「????」です。 水産庁はこんなことを「普通」に繰り返しているんです。それで、沿岸の資源が荒廃し、我々漁業者が操業困難に陥っているのに、ひどいもんです。 勝川 10-02-24 (水) 13:06 漁業者さん >そのスイッチは「違法操業している、という通報があったときに入れる」とのこと。 >これって何の意味があるんですかね? あっはっは。 そんなの何の意味もないに決まっていますね。 経費なんて1日数百円ですよ。 相変わらず、違法

    衛星を利用した漁船監視システム(VMS)について(後半) - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2015/02/14
    日本でも導入の動きはあるが、違法操業の通報がないとシステムを作動させないという水産庁…今も国内の漁師同士の違法操業問題は続いているけど、VMSとか利用してるのかなあ
  • 衛星を利用した漁船監視システム(VMS)について(前半) - 勝川俊雄公式サイト

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    kowyoshi
    kowyoshi 2015/02/14
    GPSを利用した漁船監視システムによる、違法操業取り締まりについて
  • クロマグロの国際合意の総括 - 勝川俊雄公式サイト

    最近年から比較すると,国によって削減比がまちまちであることがわかります。削減比が小さい勝ち組は日台湾。日政治力を使って、自国に都合が良い提案を押し通した結果、漁夫の利を得たのが台湾です。台湾は10年前にマグロを多く捕っていたのですが、現在は漁獲が激減しています。規制が無いときよりも漁獲が増えるとは思えないので、枠があったとしても300㌧程度に収まると思います。 削減比が大きい負け組は韓国とメキシコ。日の市場を使った圧力に抵抗しきれなかった模様です。そして、米国に関しては事情がちょっと違って、クロマグロに関しては、漁業よりも遊漁が重要な産業となっています。遊漁に関しても記述はあるのですが、具体的な内容に乏しいために、現状と大きく変わらないと思われます。 これで、クロマグロは回復するの? 「自国の漁獲を減らさずに、他国の漁獲を減らす」という交渉結果は、日の狙い通りといえるでしょう。

    クロマグロの国際合意の総括 - 勝川俊雄公式サイト
    kowyoshi
    kowyoshi 2014/11/10
    また巻き網で未成魚を乱獲したら…(そしてしかねないのが日本という国)>今回の交渉を見ていて疑問に思うのは、「日本は本当にクロマグロ資源を回復させるつもりがあるのか?」ということです