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気どるな、力強くめしをくえ!「大衆食堂の詩人」といわれた、後期高齢ステージ4癌男、エンテツこと遠藤哲夫のブログ。 はあ、今月になって、初めての更新だ。いったい何をやっていたのだろう。出かけもしたし、とにかく原稿書きだ。 なんとまあ、おれに原稿依頼なんて、何かのまちがいじゃないかと思われる超カタイところからの依頼で、それゆえ「ですます調」で書いてほしいとの注文つき。「ですます調」の鍛錬にもよい機会だと、気軽に引き受けたはよいが、やはり苦労した。いや、まだ、苦労している最中だ。いい勉強になりますなあ、ニンゲン、いくつになっても勉強だ。 しかし、やはり気分転換もしたくなる。なので、以前からやろうと思ってやれてないことのアレコレに、バラバラ手をつけた。そのうちの一つが、ザ大衆食のサイトに、文を担当した『雲のうえ』22号うどん特集を掲載すること。 掲載してみたら、以前に5号食堂特集の文を担当した、そ
幻の奇書 『大衆食堂の研究 ――東京ジャンクライフ』 復刻HTML版 三一書房 1995年7月31日発行 大衆食の会+遠藤哲夫著 エンテツ52歳のデビュー作。出版元三一書房の経営労使紛争のため書店に出回らなくなった。かつ、その毒気と怪快な内容から「奇書」といわれた。つまり「幻の奇書」というわけなのだが。怒って送り返してきた人もいる。 (三一書房の労使紛争は和解解決、Amazonで購入できるようになった。よろしく~。06年2月1日追記) この書は「研究」とあるが「研究書」ではない。当時、清水みちこさんが始めた「大研究」にちなんで、「大」というほどじゃないからと、編集者が「研究」としたのだ。そもそも、おれは、どんな意味でも「研究家」でも「評論家」でも「作家」でもなく、そのように紹介されることはあるが、単なるフリーライターである。しかも当時の肩書は、20数年ぐらい使っていた「プランナー」であって
大阪府堺市堺区の大衆食堂「銀シャリ屋 ゲコ亭」で50年にわたり熱々ほくほくのご飯を炊き上げ、「飯炊き仙人」とも呼ばれた村嶋孟(つとむ)さん(82)が、今月末で引退する。 14歳で終戦を迎え、少年期を飢えと向き合った村嶋さんにとって、「白飯こそ最高のごちそうであり、幸福の象徴」との思いは、今も変わらないという。評判の名店は、その味にほれ込んだ「まいどおおきに食堂」を全国展開する「フジオフードシステム」(大阪市北区)に引き継がれる。 村嶋さんが脱サラしてゲコ亭を開いたのは、東京五輪前年の1963年。すでに2人の子どもがおり、「3年やってうまくいかなかったら腹を切る覚悟」だった。それほどまでに、白飯への思いは強かった。 45年7月の堺大空襲で自宅を焼かれた。少年時代は飢えに苦しみ、大豆や穀物の一種のコウリャン、時に雑草を混ぜたパンも食べた。自分とそう年の変わらない兵士が戦地で飢え死にしたとも聞き
西武池袋線練馬駅徒歩3分程、昭和風情たっぷりの食堂「千曲食堂」さん。マイレビュアーさんから有難いことに呑みのお誘い、私が不慣れな土地と言う事も有って0次会にと紹介して頂いたのが「千曲食堂」さん、お気遣いに感謝、感謝です。練馬駅には生まれて初めての下車、練馬のような昔ながらの街には昭和風情漂うお店がチラホラと散見され良い雰囲気、こちらの「千曲食堂」さんもこれまた昭和好きの私にとっては堪らなく魅力的な外観、お隣同士がピッタリとくっ付いたモルタル造りで長屋のような建物の一角、濃紺の地に白で抜かれた「大衆食堂」という暖簾が一際目立ちます。木製の扉には「営業中」との札が掛かっていますが中の様子は窺い知れず、これではさすがに教えて頂かなければ入りづらさ100%です(笑)扉を押して中へとお邪魔すればこれまた期待を裏切らない素晴らしさ、9席ほどのL字型カウンターの中の厨房には私の母ぐらいのお母さんがお一人
これぞ道民の味 「いとしの大衆食堂」きょう発刊 地域に愛される32店紹介 札幌の北室さん、田渕さん (11/22 00:36) 完成した本を手に、取材を振り返る北室かず子さん(左)と田渕立幸さん 地域住民や旅行客に愛される道内の食堂32店を紹介した本「いとしの大衆食堂」が22日、北海道新聞社から発刊される。ライター北室かず子さん(51)とカメラマン田渕立幸(たてゆき)さん(46)=いずれも札幌市在住=が5年かけて丹念に取材。店主の半生記や地域史を織り込んだ読み物としても楽しめる。 2人は2008年、月刊誌の特集記事のために道内の食堂の取材をした際、「これからも魅力ある地域の食堂を残すお手伝いをしていきたい」と考え、将来的に本にまとめようと決意した。 田渕さんがこれまで雑誌の取材や趣味の釣りの際に入った各地の食堂をまとめたデータの中から、これぞという32店を抽出。必ず2人で訪れ、店主のこだわ
ちょっと肉が薄くて歯ごたえがある。大衆食堂を愛する自由文筆労働者、遠藤哲夫(69)(通称・エンテツ)は、そんなカツ丼が食べたくなったとき、JR大宮駅(さいたま市大宮区)前の大衆酒亭食堂「いづみや本店」にくる。「トンカツ屋さんのカツ丼って肉が厚いんですよ。俺にとってはカツ丼って感じがしない」 カツ丼(600円)や親子丼(560円)といった丼物から、焼きそば(550円)やラーメン(470円)といった麺類、そしてアジフライ定食(650円)や肉豆腐定食(600円)といった定食。何でもそろっている。 店内をてきぱきと歩き回るのは、かっぽう着に三角布をつけたベテラン女性。静止することがない。声を上げればたちどころに反応し、注文をさばいていく。 一番安い焼酎や日本酒は220円。「結局、ここは酒が安いから呑(の)み屋化するんですよ」。そう言いながら遠藤は、日本酒を目いっぱい注(つ)いだコップに犬のように顔
お盆にのった、ほかほかご飯にみそ汁、メーンのおかず――。昔ながらの定食屋さんがめっきり減ったと感じる今日この頃、大衆食堂で呑(の)みたくなった。 東京都渋谷区の京王線笹塚駅前の商店街の一角、創業90年の常盤食堂にいる。食品サンプルが飾られたショーケースがまばゆい。のれんをくぐって中に入ると、そこには昭和の大衆食堂そのままの空間がある。右手には小あがりも。 今回のテーマは大衆食堂呑み。同行を願ったのは「大衆食堂パラダイス!」「汁かけめし快食學」の著書もある、自由文筆労働者の遠藤哲夫(69)。通称・エンテツ。庶民の食を追求し、「大衆食堂の詩人」「酒呑み妖怪」の異名もある。 遠藤は、日替わり定食の生ザケフライにメンチカツ、瓶ビールを頼んだ。蛍光灯で中から照らす行灯(あんどん)風の看板と木札にメニュー、その下に厨房とホールをつなぐカウンターがある。二十歳のときから店に立つ2代目店主の内山繁雄(73
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