吉祥寺駅から徒歩5分も掛からない、井の頭公園に隣接する怪しさ全開の「ホテル井の頭」。 その外観のあまりの凄さに思わず入らない訳には行かぬ、とホテル内部に突撃を試みた、その一部始終をありのままにお伝えしようと思う。 ホテル井の頭は夜になるとその怪しさが倍増する。 エントランスの壁、闇夜に浮かび上がる文字は「最髙設備と景観」...しかも「高」ではなく「髙」である。いったいいつの時代の最高設備と景観なのだろうか、それは平成の世を生きる我々には想像しがたい。 ホテル入口にある装飾付きの立て看板も古び具合がたまらない。文字がかすれた「HOTEL」に漂う昭和の哀愁。休憩3500円から、宿泊5000円からというのは首都圏なのに有り得ない安さだ。 目の前のクルマ用スロープを降りてホテルに入っても良いが、歩いてここまで来たのであれば、カップルのムードを盛り上げるであろう豪華絢爛で意味不明なショーウィンドウを