頑丈な歯の新種初期鳥類=餌はカニや虫か、中国で化石発見 頑丈な歯の新種初期鳥類=餌はカニや虫か、中国で化石発見 中国遼寧省の1億2500万〜1億2100万年前(白亜紀初期)の地層から、頑丈な歯を持つ初期鳥類の化石が見つかり新種に分類したと、米ロサンゼルス郡自然史博物館などの研究チームが7日、米古脊椎動物学会誌に発表した。歯の裏側に強度を高める筋状の構造があり、硬い殻のカニや昆虫などを主に食べていたと考えられるという。 この鳥類は絶滅した「エナンティオルニス類」に分類され、学名は「スルカビス・ゲエオルム」と名付けられた。 現代の鳥類のくちばしには歯がなく、餌を丸のみするが、初期の鳥類は肉食の小型恐竜から進化したと考えられ、顎に歯がある種が珍しくなかった。歯に筋状の構造がある種が見つかったのは初めてで、他の鳥類が食べられない硬い獲物を食べることで繁栄した可能性があるという。(2013/01