知人女性2人から現金をだまし取ったなどとして、詐欺と業務上横領の罪に問われた元大阪市立小校長の大久保達巳被告(53)は9日、徳島地裁(荒井智也裁判官)の公判で「間違いありません」と詐欺の起訴内容を認めた。 被告は詐欺罪のみが審理された11月の初公判で起訴内容の認否を留保。今月1日に業務上横領の罪で追起訴され、改めて冒頭手続きをした。 大久保被告は橋下徹氏が市長当時の大阪市で平成25年に導入された公募制度に基づいて小学校長になったが、経歴詐称などが発覚して26年7月に懲戒免職になった。 起訴状などによると、今年4月、知人女性2人にタイでの就職話を持ち掛け、航空券代金を立て替えたなどとうそを言って計約13万円をだまし取ったほか、昨年9~10月にはコンサルティング契約を結ぶ飲食業者から預かった計100万円を着服したとしている。