今年2月にロサンゼルス・タイムズがスクープしたハリウッド外国人記者協会(HFPA)の内情記事が波紋を呼び、5月10日にはHFPAが主催するゴールデングローブ賞をテレビ中継しているNBCが「2022年度の授賞式の放送中止」を言い渡し、窮地に立たされている。その間に起きた数々の暴露、ボイコット、批判などをまとめてみる。 そもそものきっかけは、ロサンゼルス・タイムズのスクープより半年前、2020年8月にノルウェー人ジャーナリスト、クリスティ・フラー氏がロサンゼルス連邦裁判所に提出した独占禁止法違反訴状に遡る(参考:ゴールデングローブ賞を決める87名の外国人記者協会 老舗組織に突きつけられた独占禁止法違反訴状)。 非営利団体であるHFPAの活動趣旨は、「南カリフォルニアを拠点に活動する国際的な約90名のジャーナリストが会員となり、世界中の様々な出版物を通じて、映画やテレビに関する情報を世界に発信。