2009年4月20~24日に米国ハワイ州で開催されたMPEG/ISO標準化グループの第88回会議で、同グループは、従来の「H.264/MPEG-4 AVC」規格の最高画質モード(High Profile)よりも圧縮率の高い高品位な次世代映像圧縮技術が必要だと提唱した。 同グループが推奨する「高圧縮映像符号化技術(HVC)」は、主に高品質アプリケーションを対象とする。特に高解像度の映像の圧縮で優れた符号化効率を発揮するため、高精細(HD)携帯型機器やホーム・シネマ、超高精細(UHD)テレビに向けたエンターテイメント向け品質のサービスに適している。 「HVC技術の発展によって近い将来、ビデオ・コンテンツの保存や表示は、現在の高精細テレビ(HDTV)の映像品質と比べ、飛躍的に高まるだろう」と同グループは主張する。しかし、現在のネットワークではすでに、HDTV向けコンテンツを効率的な伝送速