ブログの文章の中に突然、本来は語り掛けられない(語り掛けない)人への語り掛けを入れると、読者を一気に引き付けることができます。 これは演劇・映画・テレビドラマなどの、物語(フィクション)を演じるジャンルで使われる手法です。この手法は「第四の壁を破る」と呼ばれることもあります。(第四の壁 - Wikipedia) 簡単にいうと、物語の中のキャラクターが観客や視聴者に直接語り掛けることをいいます。観客や視聴者にとって、物語の中の出来事はどこか別の世界で起こっているという前提があります。物語の中の世界と現実世界の間には壁があります。しかし、あえてその壁を壊してキャラクターが現実世界の読者や視聴者に語り掛けると必ずウケます。 私の知る限り、この手法をもっとも上手に使っていたのは落語家のニ代目桂枝雀さんです。枝雀さんは1999年に59歳で亡くなる直前まで、落語の中にテンションマックスの激しい動きを取