東洋経済オンラインの連載「晩婚さん、いらっしゃい!」で、35歳以上で結婚した人たちを訪ね歩いている。なぜその年齢まで結婚しなかったのか(離婚経験者の場合は失敗の理由)という不躾な質問からインタビューが始まるが、僕自身も「晩婚さん」なので険悪な雰囲気にはならない。むしろ、最後には「精神面もキャリアもある程度落ち着いてからの結婚生活はうまくいきやすいよね。20代での結婚は僕たちには無理だった」という深い共感に行き着くことが多い。 しかし、当然ながら晩婚には問題もある。出産・子育ておよび両親の世話だ。35歳を過ぎると男女ともに子どもができにくくなるし、子育ての体力にも不安が残る。「自分の子どもはこんなにかわいいとは知らなかった。もっと早くに結婚すればよかった。2人目はもう望めない」と嘆く夫婦もいる。 親も晩婚である場合は、新婚生活を満喫する間もなく老親の介護に突入するケースもある。ある男性は、父