菅内閣が発足した8日、自民党の安倍晋三、麻生太郎両元首相から「左翼政権」との攻撃が相次いだ。自民党は民主党を「労組依存」と批判してきたが、市民運動出身の菅直人氏の首相就任で「左」批判をエスカレートさせた。ただ、自民党内からは「そんな論争に国民は関心がない」(中堅)と冷めた声も出ている。 急先鋒(きゅうせんぽう)は安倍氏だ。8日の講演で、北朝鮮による拉致事件の実行犯とされる辛光洙(シン・グァンス)容疑者の釈放運動に菅氏が携わったとして「史上まれに見る陰湿な左翼政権」と主張。1999年の国旗国歌法成立に反対したことを取り上げ、「君が代、日の丸をおとしめてきた人物が首相になりおおせた」と述べた。 麻生氏も自民党の参院選候補予定者の事務所開きで「市民運動と言えば聞こえはいいが、これだけの左翼政権は初めてだ。(自民党との)対立軸がはっきりした」と述べた。二人の元首相らには保守層を固めることで、自
【トホホ取材記】今夏参院選へ向けて7日午後、プロ野球元巨人の中畑清氏(56)が初街頭演説に臨んだ。 東京・新宿の「アルタ」前に登場した中畑氏の演説は、ボルテージはどんどん上昇するが、反比例して何を言いたいのかどんどん分からなくなっていくという不思議な演説会となった。 再現すると…。冒頭「タレント候補と呼ばれている一員の中畑清です。私がちまたで話をされるのも、こういう話をされます。『中畑は、巨人軍の監督の芽がなくなったから政界に進出するんではないか』というそういう言い方をされています…正解です」とやってしまった。 参院選へ向けて、すでに複数の著名人立候補予定者の会見や演説を取材し、“トンデモ発言”に連日驚愕させられている私だが、この日も「そんなこと言っちゃって大丈夫かキヨシ!」と声をかけたくなってしまった。 【続きを読む】
「ややもすれば取材を受けることによって、政権運営が行き詰まるという状況も何となく感じている」 菅直人首相は8日の記者会見で報道陣への警戒心をあらわにした。「米国では報道官という制度がある。ドゴール仏大統領はあまり頻繁に記者会見をしなかったが、だからといって国民に開かれていなかったとは言えない」とも述べた。 「開かれた政治」を掲げ、自滅した鳩山由紀夫前首相を反面教師にしたようだが、首相は4日の民主党代表選で政権運営の基本的な考え方として「国民に開かれたオープンな党風をつくる」と掲げている。 産経新聞は記者会見で45分間の質疑時間中に挙手を続け質問を試みたが、司会役の小川洋内閣広報官は指名しなかった。5月28日の鳩山由紀夫前首相の記者会見でも産経新聞は指名されず、連続して質問の機会が与えられなかった。産経の取材を受けると「政権運営が行き詰まる」と判断されたのか…。(阿比留瑠比)
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