猪瀬直樹知事の辞任を受けて23日に告示される東京都知事選挙に、細川護煕元首相が出馬するという観測が出ている。9日付朝日新聞の報道によれば、細川氏は「都知事選で有権者に脱原発を訴えることは重要だ。勝ち負けじゃない」などと語っており、出馬を検討しているようだ。細川氏は選挙準備を進めており、脱原発を同じく訴えている小泉純一郎元首相との連携の可能性を探っているという。 東京都知事選には、舛添要一元厚生労働大臣が出馬を表明しており、自民党が支援を検討している他、元日弁連会長の宇都宮健児氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏らが出馬表明している。安定した支持率で5年にわたり首相を務め、退任後も人気が絶えない小泉氏が支援するとなれば、細川氏が選挙戦の台風の目となる可能性もある。 細川氏擁立論が出る背景には、選挙戦を通じて脱原発路線の正当性をアピールしたいという、左派メディアなどの思惑が見え隠れしている。朝日新聞