来季新監督に、ヤクルト・真中満1軍チーフ打撃コーチ(43)と、西武・潮崎哲也2軍監督(45)の昇格、就任が確実視されている。ネームバリューを重要視する日本流監督人事とは一線を画する王道人事だ。 真中コーチが来季監督として決め手になったのが、2軍監督時代から指導していた雄平、山田、川端らを一本立ちさせた手腕だ。リーグ最強打線は、上位球団を戦々恐々とさせている。自ら手がけた若手たちと共に1軍に上がりチームを再建する。小川監督と同じ2軍監督経験者の最大の強みを持っている。 マイナーのコーチからスタートするのは大リーグの監督人事の王道でもある。日本の場合はスター選手が人気を買われて監督になるケースが多い。管理職としての監督学をマスターすることがないので、失敗するリスクも大きい。「2軍監督をやることが最大の勉強になる。我々にはそんな時間的な余裕はなかったが…」と、巨人・長嶋終身名誉監督、ソフトバンク