みずほフィナンシャルグループ(FG)は、傘下銀行の新システムへの移行作業のため7月13日午前0時~16日午前8時、ATM(現金自動預払機)やインターネットでの取引を全面的に停止する。移行作業は昨年6月から始めており、9回目となる今回が最後となる見通しだ。作業をするたびにATMが使えなくなり、みずほユーザーから不満が噴出していたが、順調に進めば、システム統合がようやく完了する。とはいえ、みずほFGには過去2回大規模なシステム障害を起こした「古傷」があり、関係者は最後に最悪の事態が起きないかの一抹の不安を募らせている。 みずほの大規模システム障害は2002年4月1日、第一勧業、日本興業、富士の旧3行が合併し、みずほ銀とみずほコーポレート(CB)銀(13年にみずほ銀と合併)の2行体制に再編して営業を開始した合併初日に、二重引き落としなどのシステム障害が発生した。さらに11年3月の東日本大震災直後