27日に行われる安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)は、海外から200を超える代表団が参列する大規模な弔問外交の場となる。ただ、国内では国葬への反対意見が強まっており、実施を決めた岸田文雄首相には逆風が吹いている。首相は参列する各国要人との会談などを通じて国葬の意義を発信し、反転攻勢のきっかけをつかみたい考えだ。 【写真】岸信夫氏がツイッターに掲載した安倍晋三元首相とのツーショット写真 ■得られぬ国民の納得感 「国葬が敬意と弔意に満ち、各国への礼節を尽くし、わが国への信頼を高めるものになるよう全力を尽くしたい」 首相は21日、米ニューヨークでの記者会見でこう強調した。反対論が強まっていることには「いまなお、説明不十分であるという意見、批判は真摯に受け止めなければならない」と語り、丁寧に説明していく考えを重ねて示した。 首相は会見や国会審議で、国葬の意義や法的根拠について説明してきたが、国民の納得