アインシュタインが「一般相対性理論」の中で、その存在を提唱した宇宙空間のゆがみが波となって伝わる現象、いわゆる「重力波」を初めて直接観測することに成功したと、アメリカを中心とした国際研究チームが発表しました。 重力波の観測は、ノーベル賞にも値する成果とも言われることから、今後は世界各国の科学者による観測データの検証が進められることになります。
アインシュタインが「一般相対性理論」の中で、その存在を提唱した宇宙空間のゆがみが波となって伝わる現象、いわゆる「重力波」を初めて直接観測することに成功したと、アメリカを中心とした国際研究チームが発表しました。 重力波の観測は、ノーベル賞にも値する成果とも言われることから、今後は世界各国の科学者による観測データの検証が進められることになります。
スマートフォンなどを利用する高校生の5人に1人がネット上で知らない人と、やり取りをした経験があり、一部は相手と実際に会っていることが東京都の調査で分かり、都は犯罪に巻き込まれるおそれもあるとして、ネットに潜む危険性について家庭で話をしたり、利用のルール作りを進めるなど対策を呼びかけています。 それによりますと、高校生のおよそ21%、5人に1人がネット上で知らない人とやり取りをした経験があり、このうち4分の1の生徒は相手と実際に会ったことがあると回答しました。ネット上で知らない人と、やり取りをしたことがあると答えたのは小学生で6%、中学生でおよそ15%と、年齢が上がるにつれて増加する傾向が見られるということです。 東京都は犯罪に巻き込まれるおそれもあるとしてネットに潜む危険性について家庭で話しをしたり、スマートフォンを利用する際のルール作りを勧めるなど対策を呼びかけています。
玄関に置いたり、ベランダにつるしたりすると、一定の期間、一定の範囲から、虫を遠ざけることができるなどとパッケージに表示して虫よけ剤を販売していた4つの会社に対し、消費者庁は、表示された効果が出る根拠がないとして、こうした表示をやめるよう命じる行政処分を行いました。 命令を受けたのは、東京・千代田区のアース製薬とフマキラー、名古屋市中区の興和、それに、大阪・西区の大日本除虫菊の4つの会社です。 消費者庁によりますと、これらの会社は、販売する合わせて30の虫よけ剤について、玄関に置いたり、ベランダにつるしたりするだけで、一定の期間、一定の範囲から、ユスリカやチョウバエを遠ざけるとパッケージに表示していました。 こうした表示について、消費者庁は裏付けとなる根拠を示すよう求めたところ、十分な根拠が示されなかったということです。 消費者庁によりますと、各社が使用していた薬剤そのものには虫を遠ざける効
児童文学の分野で世界的に最も権威のある賞、「国際アンデルセン賞」の作家賞に「獣の奏者」シリーズなどのファンタジー小説で知られる上橋菜穂子さんが選ばれました。 国際アンデルセン賞はスイスに本部のある国際児童図書評議会が長年、児童文学に貢献してきた功績をたたえて2年に一度、贈っているものでその選考水準の高さから「小さなノーベル賞」とも呼ばれています。 国際児童図書評議会は24日、ことしの受賞者を発表し、作家賞に日本の上橋菜穂子さんを選んだことを明らかにしました。 上橋さんは「獣の奏者」のシリーズや「守り人」のシリーズなどの長編のファンタジー・空想小説で知られ、日本でも野間児童文芸賞など数々の文学賞に輝いています。 国際児童図書評議会は今回、世界中からノミネートされた28人の作家の中から上橋さんを選んだ理由について「さまざまなファンタジーの世界を築き上げるたぐいまれな才能があると同時にその作品は
理化学研究所などのグループが発表した「STAP細胞」について、共同研究者の山梨大学教授が10日、NHKのインタビューに答え「研究データに重大な問題が見つかり、STAP細胞が存在するのか確信がなくなった」として論文の取り下げに同意するようほかの著者に呼びかけたことを明らかにしました。 「STAP細胞」は、神戸市にある理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーなどのグループが作製に成功したと科学雑誌「ネイチャー」に発表し、新たな万能細胞として注目を集めました。 しかし、そのあと論文に不自然な画像やデータがあると研究者からの指摘が相次ぎ、理化学研究所などが調査を進めています。 これについて、論文の共同著者の1人でSTAP細胞の万能性を調べる重要な実験を担当した若山照彦山梨大学教授が10日、NHKのインタビューに答えました。 この中で若山教授は「信じていた研究のデータに重大な問題が見つかり、ST
童謡「ぞうさん」や「一年生になったら」などの作詩で知られた詩人のまど・みちおさんが、28日午前、老衰のため東京都内の病院で亡くなりました。 104歳でした。 まど・みちおさんは、明治42年に山口県で生まれ、25歳のときに児童雑誌に投稿した作品が詩人の北原白秋に認められ、本格的に詩や童謡の創作を始めました。 昭和27年にNHKのラジオで放送された童謡「ぞうさん」のほか「やぎさんゆうびん」「一年生になったら」など、まどさんが発表してきた数多くの童謡や詩は、時代を越えて子供たちに親しまれてきました。 まどさんの作品は皇后さまが英語に翻訳されて、平成4年にアメリカで「THEANIMALS」という題名で出版され、海外でも高い評価を受けました。 平成6年には児童文学のノーベル賞と言われる「国際アンデルセン賞」を作家部門では日本人で初めて受賞しました。 国内でも野間児童文芸賞や芸術選奨文部大臣賞などを受
東京のベビー用品メーカーが支柱が壊れる不具合が続いたベビーカー、およそ2万3000台をリコールしました。 この製品については、1年前に改良していましたが公表せず、その後、改良前の製品で子どもがけがをするケースが相次いで起きたということで、メーカーは「安全基準は満たしていた」としたうえで、公表の在り方については今後、検討するとしています。 リコールの対象は、東京のベビー用品メーカー「コンビ」が、おととし1月から12月まで出荷していたベビーカー「F2」およそ2万3000台で、部品を無償で交換するとしています。 メーカーによりますと、この製品については、おととし7月以降「支柱の一部が壊れた」などの不具合の報告が続いたため、調べたところ、業界の安全基準は満たしていましたが、プラスチック製の部品の強度が不足しているおそれがあることが分かり、去年1月、部品の強度を上げた改良品に切り替えました。 この時
太陽に接近していた「アイソンすい星」について、NASA=アメリカ航空宇宙局は28日、「太陽に近づいた結果、バラバラに壊れて蒸発したと見られる」とホームページ上で発表しました。
アスファルトと言えば、道路の舗装。 そんなふうに思う方も多いかもしれません。 しかし、その歴史は古く、縄文時代には天然アスファルトの採掘・精製が行われ、東日本を中心とした物流のネットワークに乗せられていた可能性が指摘されるようになっています。 意外に(と言ったら、怒られるかもしれませんが)面白い、アスファルトの歴史とは。 アスファルトは“優れもの” 現代の車社会。 アスファルトがなければ、成り立っていないかもしれません。 「日本アスファルト協会(昭和28年設立)」によりますと、アスファルトには、常温では固体、熱を加えれば液体になる性質があります。 また、粘着性や防水性、それに防さび性などがあり、道路の舗装だけでなく住宅や土木建築などにも幅広く使われる“優れもの”です。 ところが、原油からガソリンなどを精製したあとの「残り」と捉えられることも多く、公共事業などの減少による需要の低下や原油価格
国の天然記念物で絶滅が危ぶまれているツシマヤマネコを、長崎県対馬市の男性がおよそ15年にわたって自宅で飼育していたことが分かり、環境省は、男性に厳重注意する一方で、これほど長期間飼育された例は非常に珍しいとして、男性からこれまでの飼育状況について話を聞くことにしています。 環境省によりますと今月18日、長崎県対馬市に住む男性から対馬野生生物保護センターに「飼育しているツシマヤマネコの具合が悪くなったので治療してほしい」という連絡がありました。 センターの職員が男性の自宅を訪ねると衰弱しているツシマヤマネコがいて、センターに搬送して治療しましたが、およそ9時間後に死にました。 死んだのは15歳から16歳とみられるメスのツシマヤマネコで、死因は老衰の可能性が高いということです。 環境省の聞き取りに対して男性は「15年ほど前に対馬市の路上でけがをした子どものツシマヤマネコを見つけ、動物病院で治療
道路の案内標識のアルファベット表記の中に、日本語の読みをローマ字で記しただけで、外国人には意味が伝わらないものが多く見られることから、国は、7年後のオリンピックを見据え、英語に訳すなどして案内標識の意味が分かるよう改善することを決めました。 道路の案内標識のアルファベット表記は、27年前の昭和61年に本格的に始まりましたが、日本語の読みをローマ字で記しただけのものも多く、外国人から、意味が分からないと指摘されています。 都心でもこうした表記が目立ち、例えば「六本木通り」は、道を意味するアベニューやストリートなどの英語を使わず、単にロッポンギ・ドーリとローマ字で表記されています。 また、東京・霞が関の「財務省上」の交差点にある案内標識には、ザイムショウ・ウエとだけローマ字で記され、財務省の英語名は書かれていません。 このため、国土交通省は、11日、7年後の東京オリンピックを見据え、英語に訳す
日本国内でBSEの牛が一定期間生まれていないことから、家畜の伝染病を監視する国際機関は、日本時間の29日、日本を「BSEのリスクを無視できる国」と正式に認定しました。 BSEのリスクについては、家畜の伝染病を監視する国際機関、OIE=国際獣疫事務局が発生状況や感染源となる餌の管理などの安全対策を踏まえ、国ごとに3段階に分けて認定しています。 日本は現在、上から2番目の「リスクを管理している国」とされていますが、BSEの牛が生まれていない期間がことし1月で11年を経過し、OIEが「BSEのリスクを無視できる国」と認定する条件を満たしました。 このため、農林水産省の申請に基づいてフランスのパリで開かれているOIEの総会で審議した結果、現地時間の28日午後(日本時間の29日)日本の主張が認められ「BSEのリスクを無視できる国」と正式に認定されたということです。 今回の認定は、貿易交渉の有利な材料
去年1年間に生レバーを食べるなどして、病原性大腸菌、O157に感染した人は過去5年間の平均の3分の1以下に減っていたことが分かりました。 牛の生レバーの提供が禁止されたことが効果を挙げたとみられています。 国立感染症研究所は去年7月に、飲食店などでの牛の生レバーの提供が法律で禁止されたことから、その効果を確かめるため、10人以上の集団食中毒を除いて全国でO157に感染した人の推移を調べました。 その結果、去年1年間に生レバーや生肉を食べてO157に感染した人は55人と、平成19年以降の5年間の平均の3分の1以下に減っていたことが分かりました。去年の感染者のうち43人は7月までに報告があったことから、飲食店などで牛の生レバーの提供が禁止されたことが効果を挙げたとみられています。 一方、去年、焼き肉やしゃぶしゃぶなどでO157に感染したとみられるのは185人と、過去5年とほぼ変わらず、肉の加熱
福島県三春町の小学生と中学生の内部被ばくについて調べたところ、去年秋の時点では、児童・生徒全員が検出限界を下回り、東京大学などのグループは、食品から体内への放射性物質の取り込みはほぼ防ぐことができている、としています。 東京大学などのグループは、福島第一原発の周辺市町村の住民などを対象に、体内に取り込んだ放射性セシウムを測定する内部被ばくの調査を行っています。 このうち、福島第一原発からおよそ50キロにある三春町の小学生と中学生で、おととし11月から去年2月にかけて行った測定では、54人から最大で1300ベクレルのセシウム137を検出しました。 しかし、去年9月から11月にかけて行った測定では、およそ1400人の児童・生徒全員が、検出限界の300ベクレルを下回りました。 これまで発表されている住民の内部被ばくの調査は、主に測定を希望した人を対象にしているため、データに偏りがあるのではないか
妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹が日本で流行するなか、海外では日本への渡航者などに注意を呼びかける動きが出ています。 このうちアメリカでは、東京にあるアメリカ大使館が、ホームページ上で、日本に滞在するアメリカ人に向けて、「日本で風疹が急速に広まっている」と注意を呼びかけています。 そのうえで、特に妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんに障害が出るおそれがあるとして、妊娠を希望する女性は、少なくとも妊娠する4週間前までに予防接種を済ませておくよう求めています。 アメリカのCDC=疾病対策センターによりますと、アメリカでは、1960年代末から続けてきた公費負担などによる予防接種により国内での感染例がほぼなくなったとして、2004年に風疹の撲滅が宣言されましたが、今後も外国からウイルスが持ち込まれるおそれがあるとしています。 一方、台湾では、例年桜が咲く時期に
宇宙の成分の4分の1を占めると言われながら直接、観測することができなかった謎の物質「暗黒物質」について、国際的な研究グループは3日、「暗黒物質」の痕跡を捉えた可能性があると発表し、今後「暗黒物質」の正体に迫る大きな手がかりになるのではないかと期待されています。 これは、アメリカやドイツなどの科学者で作る国際的な研究グループが3日、スイスのジュネーブ郊外にあるCERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関で発表したものです。 宇宙空間では「暗黒物質」と呼ばれる物質が宇宙全体の成分のおよそ4分の1を占めると言われてきましたが、「暗黒物質」は光や電磁波を出さないため、直接、観測することができず“謎の物質”とされてきました。 研究グループでは、この「暗黒物質」について、高度400キロを飛行する国際宇宙ステーションに設置された「AMS」と呼ばれる特殊な観測装置でおととし3月から観測を続けてきました。 その結
自民党は、いわゆる「選択的夫婦別姓制度」を巡って、戸籍上、別姓を認めることには慎重な意見が根強いことを踏まえ、運転免許証や健康保険証に旧姓を併記できるようにするなど、旧姓を使えるケースを増やすための法改正を検討することになりました。 結婚する際に夫婦が別の姓を名乗るかどうかを選択できる「選択的夫婦別姓制度」は、平成8年に法務省の審議会が導入を求める答申をまとめたほか、政府の男女共同参画基本計画にも盛り込まれるなど導入が検討されてきましたが、いずれの政権でも与党内の意見がまとまらず、実現にいたっていません。 こうしたなか自民党は、戸籍上、別姓を認めることについては、依然として慎重な意見が根強いことを踏まえて見送るものの、女性の社会進出が進んで結婚後も旧姓で仕事を続ける人が増えているとして、旧姓を使えるケースを増やすための法改正を検討することになりました。 具体的には、党の「女性活力特別委員会
「建築界のノーベル賞」とも言われるアメリカのプリツカー賞のことしの受賞者に、東日本大震災の被災地の集会所「みんなの家」などの設計を手がけた日本人建築家の伊東豊雄さんが選ばれました。 プリツカー賞は、建築学の分野で世界で最も権威があり、「建築界のノーベル賞」とも言われています。 アメリカの審査委員会は、17日、ホームページで、ことしは世界的な日本人建築家の伊東豊雄さんに贈ると発表しました。 伊東さんは71歳。 これまで、東京・杉並にある劇場「座・高円寺」や、図書館などが入った仙台市の公共施設、「せんだいメディアテーク」などを設計しました。 また、東日本大震災で被災した人たちに憩いの場を提供しようと、岩手県陸前高田市などに建設された集会所「みんなの家」の設計も手がけました。 今回の伊東さんへの授賞理由について審査委員会は、「40年以上にわたり、傑出した建築物を生みだし、建築の持つ可能性を追求し
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