楽しい飲み会を終えて、寄り添い夜の街へ消えていく男女。あるいは男男。 彼ら彼女らの背中を見送り向かう先は、赤暖簾が鮮やかなラーメン屋さん。 メシはほどほど、お酒はゴクゴク、〆はラーメン 大学生のころに初めて聞いた謎ワードのひとつ、「〆はラーメン」。何やら飲み会のあとにはラーメンを食べるのが “オツ” で “粋” な振る舞いらしく、一部の男衆はたびたびラーメン屋さんへ足を運んでいたような覚えがある。飲み屋で食べればいいのに(ボソッ というかそれ以前の問題として、飲み会の場であれだけ飲み食いしていたにも関わらず、「よっしゃ、次はラーメンやで」と当たり前のように足が動くことが信じられなかった。酔って気持ち悪くないのかしら。それとも、酔っぱらいながら騒ぎはしゃいでカロリーを中和しきっているのだろうか。そうか……これが、若さか! なればこそ、老け顔の自分が彼らに着いて行けようはずもなかったのだ。