ギリシャ政府が金融支援を受ける前提としてEU=ヨーロッパ連合に提出した構造改革案について、ギリシャ議会は賛成多数で承認し、今後、ギリシャとEU側との協議で支援の再開に向けて道が開かれるのか注目されます。 ギリシャ政府は、EU側から3年間で535億ユーロ(日本円で7兆1000億円余り)の金融支援を受ける代わりに、年金の支給開始年齢の引き上げや、付加価値税の税率の一部引き上げなどを盛り込んだ改革案を提出しています。 議会でチプラス首相は「国民投票の結果、EU側との交渉を優位に進めている。私はギリシャがユーロ圏から離脱するのを避けるため、政治的決断をした」と述べて、方針を転換して構造改革案に緊縮策を盛り込んだことに理解を求めました。ギリシャでは国民投票で、6割を超える国民が緊縮策に反対の意思を示しただけに、与党の一部の議員からは批判の声も上がりましたが、採決の結果、野党の支持も得て、賛成多数で承