本当に“サクサク”? 「ウイルスバスター2009」を検証する:2009年版セキュリティ特集 第2回(1/2 ページ) セキュリティソフトの目的は明確だ。その対象範囲には多少違いがあっても、目的としては「危険を未然に防止し、安全にPC/インターネットが利用できるようにする」ということ。しかし、その明確な目的ゆえに、毎年のバージョンアップに疑問を感じる人もいるのではないだろうか。「昨年のものと大差はないけれどもマーケティング的に出さざるを得ないから出しているのではないか」という漠然とした印象を持ったとしてもおかしくはない。 ところがここ数年のセキュリティ製品の動向は、「昨年の続き」という形ではなくなっているようだ。1つには危機の増加率があまりにも激しいため、昨年有効だった対策が次第に有効でなくなってきた、という背景がある。例えば、パターンファイルによるマッチング方法はパターンファイル数が膨大に