昨年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)罪に問われた元法相の衆院議員河井克行被告(57)の公判が26日、東京地裁で開かれた。克行元法相の公設第2秘書光元博美氏が証人として出廷。元法相の妻で参院議員の案里被告(47)の陣営に安倍晋三前首相の秘書が応援に入り、公示前から多数の支援者を回っていたと証言した。 参院選で自民党本部は広島県連の反対を押し切って案里議員を公認し、夫妻側に計1億5千万円を入金した。検察側は、陣営が党本部から多額の援助を受け、事前運動を熱心に進めていたとみている。