やがて訪れる未来の「予兆」を発見する人の目のつけ方 受験ならば歴史は暗記で事足りたかもしれませんが、成功するための歴史を学ぶなら、2つの見方を意識しましょう。1つは、そのとき起きた変化に着目し、次の変化を予測するというマクロな見方です。もう1つはミクロ的な見方です。個々の人物に絞り、誰がどんなことをして成功したのか、歴史から共通項を見出す。歴史から導き出される結論は得てして「当たり前」のもので、特に心が躍るものではありませんが、この2つの合わせ技によって「ほぼ確実に成功できる」と私は考えています。 明治維新以降の日本を見ても、成功しているのは時代の変化を読み、いち早く動いた人間です。例えば、三菱財閥を創業し「富国強兵」に向かう日本に武器を売り込んだ岩崎弥太郎。太平洋戦争後の不動産インフレに乗じてボロ儲けした西武グループ創業者の堤康次郎。森ビル創業者の森泰吉郎もインフレを読み、レーヨン相場で