ブックマーク / rkmt.hatenadiary.org (8)

  • ライヒ続き - NextReality

    先日のNHKで放映されたスティーブライヒのコンサートについて。オンエア時は気づくのが遅くて最後の5分間ぐらいしか見られなかったのだが、ニコニコ動画等に上がっているので全貌がわかった。Music for 18 musiciansの演奏だが、もう圧巻としか言いようがない。ライヒにしか作れない真にオリジナルな世界が展開される。ニコニコでも、最初のうちはいろいろコメントがついているが、次第に(音楽に聞き惚れているのか)静かになってくる。 生演奏ならではの見どころも多く、基調となるマリンバの演奏者が、途中で交代している様子なども興味深かった。 話が飛躍するが、クラシック音楽*1で決定的に欠けているのは「新作」の存在だと常々思っていた。もちろん現代音楽というジャンルはあるのだが、それがコンサートの主流になっているとはとても言えない。新しい曲が発表されて、最初は賛否両論だが、しだいに優れた作品がコンサー

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    kuwa1 2008/07/22
  • アルバンベルク四重奏団が解散する - NextReality

    アルバンベルク四重奏団(以下ABQ)が今年の7月で解散する。40年近くにわたり世界最高峰の弦楽四重奏団であり続けたABQの歴史があと一月で終了する。 ABQを最初に聞いたのはもう20年以上前のことになる。当時はまだCDの黎明期で、弦楽四重奏のCDもそれほど多くは販売されていなかった。DENONが積極的にスメタナ弦楽四重奏団の録音を進めていたので、なんとなくスメタナSQが弦楽四重奏団の定番という雰囲気だった(スメタナは世界的にはそれほど評価の高い団体とは言えないのだが、当時はわからなかった)。理由は忘れたが、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏が欲しくて、レコード屋に行った。そのときもABQという団体は知らず、スメタナSQのを買うつもりだった。売り場にたまたまお目当ての曲目のはABQのしか置いていなかった。これでもいいかと「妥協」して買って帰ったのがそもそもの始まりだった。もちろん当時から評判は高

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    kuwa1 2008/06/11
  • ABQ解散コンサート 2008.6.2 - NextReality

    冷静に考えるとマイナーな音楽ジャンルであるクラシックの、さらにもっとも地味だと思われている弦楽四重奏の楽団の解散にかかわることなど、世間的にはあまり興味は持たれないのかもしれないが... サントリーホールにアルバンベルク四重奏団(ABQ)解散コンサート日最終公演に行ってきた。ヴァイオリンを担いでいる人の率がいつになく高い。 曲目は ハイドン:弦楽四重奏曲 第81番ト長調 Hob.Ⅲ:81 アルバン・ベルク 弦楽四重奏曲 op3 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第15番 イ短調 op132 ハイドンは割と淡々と進む。リーダーであるギュンター・ピヒラー(1st vn)だが、全盛期の迫力はさすがにない。解散するのも、トマス・カクシュカ(ビオラ)が亡くなったからというよりも、ピヒラーが自分の演奏技術に自信が持てなくなったからなのかな、などと思いながら割とクールに聴いていた。 ベルクも同じような感じで

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    kuwa1 2008/06/11
  • A.C.クラークと情報科学 - NextReality

    クラークのSFは壮大なビジョンと同時に未来の日常生活が緻密な予測のもとに描かれている。そのへんが理系心をとらえてはなさない。 たとえば地球帝国のペントミノのエピソードなど。2001年宇宙の旅でもクラーク案ではチェスのかわりにペントミノでHAL9000と対戦することになっていた(最終的には採用されなかったがシーンの写真が残されている)。 むかしペントミノにはまっていろいろプログラムを書いたが、地球帝国では5時間かかるはずの全解探索処理がJava applet で普通に書いて5分ぐらいで終わってしまった.... ( Pentomino Java ) また、通信理論がバックグラウンドにあるからかも知れないが、同年代のSF作家と比較して情報科学やサイバネティックスに関する見識がずばぬけている。ブライアン・アッシュの「SF百科図鑑」でもたしかサイバネティックスの項を担当していたのではなかったか。実は

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    kuwa1 2008/03/24
  • インタラクション2008、半順序式査読採点手法 - NextReality

    昨日・今日とインタラクション2008が開催された。インタラクションも参加者600名余の巨大学会になってしまった。口頭発表だけではなく、デモ発表の件数も多いのだが、今回はデモセッション中の人口密度がちょっと異常なほど高かった。今までだと、セッション開始時は人が殺到してても、少し間合いを取って見に行けばそこそこ空いている感じがしたのだが、今回はセッション時間終了まで常に人で溢れていた。 ここ数年、デモセッションなどの投稿件数が増してきており、それに対処するために査読をきちんとやって件数を絞るという方向でやってきていた。しかし今年の感じだと件数を絞ることで逆に参加者の(発表一件あたりの)密度は高くなっている。特に参加者に実際に体験してもらうタイプのデモ発表には長い待ち行列ができてしまった。人気があって盛況なのはいいのだが、そろそろ物理的にハンドリングが難しくなってきている気もする。 インタラクシ

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    kuwa1 2008/03/08
  • Kurt Vonnegut 逝く - NextReality

    ご冥福を。 高校生のときに、初めて最後まで読めた英語(ペーパーバック)が "Slaughterhouse Five" だった。"optometrist"って?と辞書を引いていたのを思い出す。今、私が多少なりとも英語が読めたり書けたりするとしたら、それはもう絶対ヴォネガットのおかげだ。 God grant me the serenity to accept the things I cannot change, courage to change the things I can, and wisdom always to tell the difference. みたいなフレーズを当時は丸暗記したっけ。 I was a victim of a series of accidents. とかも。*1 この間の Syd Meadさんとの会話でも突然 「それはアイスナイン*2みたいだ」と言わ

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    kuwa1 2008/03/06
  • YouTubeのチェロ関連動画:ブタペスト少年の演奏に感動 - NextReality

    ちょっと逃避モードでYouTubeのチェロ関係の動画をいろいろ探索してしまった。 たとえばこれ。 YouTube カザルスのマスタークラスらしいのだが、生徒にちょっと弾かせたあと、カザルスが実に楽しそうに模範演奏を繰り広げる。生徒のためになっているのかは怪しいけどカザルスの人柄がよく伝わってくる。それにしてもカザルスの演奏の躍動感! YouTubeにはアマチュアチェリストの映像もいろいろアップされているのだが、中でも感心したのがこれ: ブタペストの17歳が弾くバッハ無伴奏3番のサラバンド。音楽学校の生徒みたい。 YouTube まだ勉強途上な感じもするけど、とても心に響いてくる演奏だ。音楽を感じて演奏しているのが表情からもよくわかる。 一方、たとえばミーシャ・マイスキーの同一曲の演奏というのもアップされているのだが: Bach - Cello Suite No.3 iv-Sarabande

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    kuwa1 2008/03/06
  • itojun - NextReality

    itojunに最初に会ったのはソニーCSLに転職したときだからたぶん1993年か1994年あたりだと思う。当時itojunはまだ慶応の大学院生でCSLにはインターンとして来ていた。CSLの一番奥の学生部屋に少年の面影が残るitojunがいて(比喩ではなく当に)目にもとまらぬ指使いでキーボードを操っていた。マウスをまったく使わずにもの凄い速度でウィンドウを操作していたのも印象的だった。インターネットに直結しているかのようだった。初対面の瞬間にも彼がとてつもない才能の持ち主であることは直ちに理解できた。それでいて全体としてはやはり少年の雰囲気を持つひとなつこい感じのするitojunだった。 職のIPv6を初めとするインターネット全般に対するに功績についてはもう充分ご存知だと思うが、itojunはたぶん日最初のブロガーでもある。ブログという言葉が出来る遥か以前から電子日記を書いていた。デジ

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    kuwa1 2008/03/06
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