ブックマーク / withnews.jp (31)

  • 「注釈二度見した」ブラックモンブラン「実際に宇宙に飛ばして撮影」

    「宇宙へ行ってみたい」 箱内をマイナス18度で5時間保つには 宇宙から戻ったアイス、味は 九州でおなじみのアイス「ブラックモンブラン」シリーズの特別パッケージにある、ユニークな〝注釈〟が、SNSで「二度見した」と話題になっています。「この画像は実際に宇宙に飛ばして撮影したものです」。製造販売している竹下製菓(佐賀県小城市)に真意を聞きました。 「注釈のさりげなさよw」 話題になっているのは竹下製菓のアイス「スペシャルブラックモンブラン」の55周年記念、特別パッケージです。 〝通常〟パッケージでは、「ブラックモンブラン」の背景に、ヨーロッパの最高峰・モンブランの雪山がそびえ立っているのですが、特別パッケージでは背景に広がるのは真っ暗な宇宙空間と、青い地球。 パッケージには、小さな字で注釈が入っています。「この画像は実際に宇宙に飛ばして撮影したものです」 このパッケージはXで、「注釈二度見した

    「注釈二度見した」ブラックモンブラン「実際に宇宙に飛ばして撮影」
    kybernetes
    kybernetes 2024/07/25
    >「宇宙の味がしました、なんて言いたいところではありますが、いつもと変わらないブラックモンブランの味でしたね」
  • 「日本人、死なないで欲しい」 アフリカから全身全霊で訴える理由

    アフリカ・カメルーン西部のデュラ村で仲間と養鶏場を営むコンボさん(手前)。圓雅希さん(奥中央)ら養鶏場の従業員たち=カメルーン、圓さん提供 カメルーンで日の浪人生と出会う 日人へ「アフリカに来い」 真意は 「失敗は全ての終わりではない」 昨年11月、X(旧Twitter)で、泥だらけのバケツの上に置かれたノートの画像が筆者の目にとまりました。ノートには、黒のマジックペンで、こう書かれていました。 《日人、過労自殺が多いと聞いた。死なないで欲しい。仕事は辞めていい。世界はとても広い。アフリカに来い》 一見ぶっきらぼうですが、不思議と温かみも感じられる文章。投稿主のアカウント名は「kongbo」(コンボ)。カメルーン西部のデュラという農村から発信をしているようでした。 興味がわいた筆者は、彼のアカウントをフォローし始めました。 「気持ちが楽になるよ」 この投稿には、感謝のコメントが相

    「日本人、死なないで欲しい」 アフリカから全身全霊で訴える理由
  • マンボウ「3億個の卵→2匹生き残る」はなぜ広まった?専門家に聞く

    ――「マンボウは3億個の卵を産むが、成魚になれるのは2匹程度」というのは当なのでしょうか? 正しい情報と間違った情報が混ざっています。そもそも、マンボウがどれだけの卵を産むのか、またそこからどれくらいの数が成魚になるのかはまったくわかっていないんです。 ――では、なぜこのような噂が生まれたのでしょうか? 発端は1921年、つまり100年以上前にイギリスの有名な科学雑誌『Nature』で発表された、Schmidt氏の論文です。この論文には、「マンボウの卵巣内に3億個以上の小さな未成熟の卵が含まれていることを発見した」という短い一文が記載されています。 ――となると、「3億個の卵を産む」というのは当だったということでしょうか。 そうではありません。現代の知見では一般的に、「未成熟の卵」は「これから産み出される卵」として数えません。メスの体内で成熟していく過程で、卵の細胞数が変わり、また細胞

    マンボウ「3億個の卵→2匹生き残る」はなぜ広まった?専門家に聞く
  • リアルとバーチャルの境界は消える? どちらの良さも認め合う時代に

    誰もがバーチャルライバーになる未来 人と人のコミュケーションの質は変わらない リアルとバーチャルは地続きだという価値観 バーチャルライバーとして人気を誇る月ノ美兎さんに「仮想空間が日常となる未来」について伺いました。今後さらにバーチャル空間が世の中に浸透するようになると、人間関係や価値観はどのように変化するのでしょうか。 誰もがバーチャルライバーになる未来 月ノ美兎さんは、バーチャル世界の女子高生としてYouTubeのライブ配信を中心に活動するバーチャルライバーです。登録者数は85万人以上。清楚な見た目に反した視聴者の予想の斜め上を行く企画やサブカルチャーの豊富な知識を活かしたトークでバーチャルライバーの中でも異彩を放つ存在であり続けてきました。 月ノさんは「アバターを身にまとうことやバーチャルライバーとして活動することは、今後特別なことではなくなる」と考えています。 「すでにYouTu

    リアルとバーチャルの境界は消える? どちらの良さも認め合う時代に
  • 「排除ベンチ」抵抗した制作者が突起に仕込んだ「せめてもの思い」

    「さすがに、必要ですよね」 そもそもベンチがない問題 「恐れていることが当に起きるか」を知る まちなかで見かけるベンチに、仕切りや手すりのような突起がついていることは「当たり前」の風景になっています。そんな「排除ベンチ」の一つが、先日、ツイッターをきっかけに形を変えました。〝突起〟が動いたのです。当初から〝突起〟に抵抗していたというベンチの制作者。実は、ベンチにある仕掛けをしていました。「みんな排除に慣れてしまっている」。制作者の言葉から、公共空間の過ごし方について考えます。 可愛らしいデザインで〝排除〟 7月8日。東京都中央区の京橋に設置されたベンチに、作業員が集まりました。木製のベンチを1台1台裏返し、ベンチの座面を3つに区切っていた「突起」のボルトを外し、突起を動かしました。

    「排除ベンチ」抵抗した制作者が突起に仕込んだ「せめてもの思い」
  • SEALDsとは何だったのか?「大半が年配の方でした…」デモ後の人生

    解散後も終わらなかった活動 政治参加する余裕がない現実 当事者に代わり声届ける決意 若者の政治離れ。そう言われる近年ですが、政治と若者が脚光をあびた時期がありました。2015年、安全保障関連法案などへの反対運動の中心には若者がいました。彼らや彼女らと同年代の記者(26)は、遠くからあの盛り上がりを眺めていた一人。なぜ運動にかかわり、今は何を思うのか。渦中にいた人に話を聞きました。(朝日新聞和歌山総局記者・滝沢貴大) 実際は大半が年配の方でした デモが盛り上がった2015年、記者はSEALDsの中心メンバーたちと同じ大学に通っていました。休日に彼らのデモに鉢合わせたこともあります。しかし、当時はどこか人ごとのように一連のニュースを見ていたように思います。むしろ、彼らのデモを「パフォーマンス過多だ」と決めつけ、どこか冷めて見ていた部分もありました。今となっては、もっと自分ごととしてニュースに向

    SEALDsとは何だったのか?「大半が年配の方でした…」デモ後の人生
  • 「けいけんち」の知られざる歴史 国民的ゲームが広めた新しい意味

    初代ドラゴンクエストで、戦闘に勝利した時の画面。敵を倒し「けいけんち」を獲得したことが分かる。この後、竜王を倒すまで、プレーヤーは何度も「けいけんち」という言葉を目にすることになる=© 1986 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved. 出典: 朝日新聞 「ボクです」 状況が一変した 「うれしいです」 みなさんは「経験値」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか? ロールプレイングゲームRPG)をする人なら、「キャラクターを成長させるために、敵を倒したり頼まれ事を解決したりして稼ぐあれでしょ?」と答えてくれるかもしれません。実は、今から40年ほど前には「経験値」という言葉自体、それほど知られていませんでした。「経験値」の源流をたどるため、国民的ゲームの生みの親をたずねました。(朝日新

    「けいけんち」の知られざる歴史 国民的ゲームが広めた新しい意味
  • 「ガンダム」富野監督が、コロナ禍の子どもに放つ過激なメッセージ

    「世相にシンクロしちゃいけない」 「勉強しないで『意味がない』と言ってはいけない」 毒舌から伝わる音のメッセージ 新型コロナウイルスの影響が地球をおおったこの数カ月、激変する世界で「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親である富野由悠季さん(79)は、何を考えていたのでしょう。コロナで中断した巡回展「富野由悠季の世界展」が静岡県立美術館(11月8日まで)から再開したのを機に、富野監督に語ってもらいました。一斉休校や外出自粛を味わった子どもたちへメッセージを聞くと、「大人をなめるな!」との答え。 一体どういうこと? でも、最後まで聞くと、巨匠の音が見えてきました。 「世相にシンクロしちゃいけない」 新型コロナウイルスが流行したこの数カ月間、僕は自宅やスタジオにこもっていた。次回作の構想を練るために古代史に関するなどを読んでいたら、アニメ業界にも大きな影響が出て、6会場で予定されていた「富

    「ガンダム」富野監督が、コロナ禍の子どもに放つ過激なメッセージ
  • ネットを荒らす魔物の正体 「まとめ職人」の限界と「note」の急成長

    膨大な情報に出会えるネットの世界を支えているのが、ユーザー自らコンテンツ制作に参加するUGC(UserGeneratedContents=ユーザー生成コンテンツ)です。多様なニーズを満たしてくれるUGCの仕組みですが、サービスを維持し発展するために数字を求めすぎるあまり誤った情報が発信される問題も起きてしまいます。2020年7月、キュレーションという新しい分野を切り開いた「NAVERまとめ」が9月30日にサービスを終了することが発表されました。その一方で急成長しているのが「note」です。変化の激しいネットの世界で起きた「選手交代」から、ユーザーの関心を集めることをゴールにした「アテンションエコノミー」の未来について考えます。(withnews編集部・奥山晶二郎) 「まとめ職人」一大ジャンルに 「NAVERまとめ」は、もともと、韓国のポータルサイトである「NAVER」の日版として始まりま

    ネットを荒らす魔物の正体 「まとめ職人」の限界と「note」の急成長
  • 志村けん頂点の後「3年半の低迷期」窮地でも貫いた「喜劇役者」の顔

    「志村けんが死んだ」が広まった理由 窮地に立たされても、役者は「一切興味ない」 子ども世代、孫世代に寛容だった志村 今年3月29日、日を代表するコメディアン・志村けん(享年70)が新型コロナウイルスによる肺炎で急逝した。ザ・ドリフターズに途中加入し、『8時だョ!全員集合』の主力メンバーとして活躍。その後も「だいじょうぶだぁ」「アイーン」「だっふんだ!!」など数々のギャグを生み出し、名実ともにお笑い界の頂点を極めた。しかし、そんな志村にも3年半におよぶ低迷期があった。笑いにこだわり続けた志村が軟化し、バラエティー番組とコントの両輪で返り咲いた軌跡をたどる。(ライター・鈴木旭) 冠番組『だいじょうぶだぁ』で頂点を極める 志村けんと言えば、1974年4月にザ・ドリフターズの正式メンバーとなって以降、『8時だョ!全員集合』(TBS系)の第二期黄金時代を支えたエースとして知られている。 同番組が終

    志村けん頂点の後「3年半の低迷期」窮地でも貫いた「喜劇役者」の顔
  • 富野由悠季さん、展覧会で語った反省 「ガンダム、敗北感しかない」

    「反省を突きつけられている」 「しかし、やはり敗北感しかないです」 「30~50年後の子どもたち」への希望 「反省」「敗北」。自身の活動を振り返る展覧会について返ってきたのは、後ろ向きな言葉だった。「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親である富野由悠季さん(78)は、自らに対してとことんストイックです。人類の愚かさへの「絶対的な諦め」があるという世界観。それでも、消えない子どもたちへの希望。富野さんがガンダムをはじめとする作品を通じて伝えようとしていることは何か。話を聞きました。 「反省を突きつけられている」 ――島根県益田市の県芸術文化センター・グラントワで開かれている「富野由悠季の世界」展(3月23日まで)では、代表作「機動戦士ガンダム」から、劇場最新作の「Gのレコンギスタ」までの約3千点にわたる資料が並んでいます。自身の仕事を振り返る展示を見て、何か感じ取ったことはありますか。 「自

    富野由悠季さん、展覧会で語った反省 「ガンダム、敗北感しかない」
  • 弟と母まで修士の同級生に…「三十路大学院生」の今 浪人・留年重ね

    ヨーロッパへ 2留が確定した瞬間 ライバルは存在せず 三十路に突入した修士2年の大学院生の男性がいます。気づけば弟も同じ修士2年。「勉強がしたくなった」と60歳を過ぎて大学院に進んだ母親も修士2年。親兄弟3人とも「同級生」です。専門は「日で研究している人がほぼいない」というニッチな分野。浪人と留年を計6年経験し、ずっと学生を続けています。将来に悲観しつつも、明るい未来を信じているという男性の「キャンパスライフ」を聞きました。(朝日新聞デジタル編集部・影山遼) 進学校から2浪 大学院に通う三十路の男性は、今年で3回目の修士2年。 男性は平成生まれ。高校はストレートで進学校に入学。将来は法律関係の仕事がしたいと、現役の時は法学部を受験しましたが、不合格。そのまま高校を卒業しました。 春から予備校に通いましたが、全然勉強をしなかったため、次も試験は越えられず。「予備校行っても遊ぶ人は遊ぶんや」

    弟と母まで修士の同級生に…「三十路大学院生」の今 浪人・留年重ね
  • 僕たちは、初音ミクに救われた 誕生12年「機械の声」がつないだもの

    機械の声だからこそ心に響く 「やりたいこと、何もやってない…」 ミクがつかむその手の先に 街を歩いていて、他人のひそひそ話が聞こえると、自分への悪口ではないかと感じてしまう。親の期待に押しつぶされそうになり、人生をあきらめかける。今年、干支をひとまわりした12周年になるボーカロイド初音ミクは、そんな生きづらさを抱える人たちの支えになってきた。「機械の声」を通じて生まれた人と人とのつながりを追った。 「自分だけじゃない」。ミクたちの歌で知る 東京都の会社員Aさん(18)の生まれ育ちは東北。父の実家に三世代で同居していた。祖父は酒に酔うと祖母を殴り、聞くに堪えない罵声を母に浴びせる。自分では覚えていないが、3歳のころ、ふとんの中で泣く母に「ぼくがお母さんを守る」と言ったそうだ。「だから私はがんばれた」と母が述懐するのを中学生になって聞いた。母によると、3歳のAさんはその後、積極的に家事を手伝い

    僕たちは、初音ミクに救われた 誕生12年「機械の声」がつないだもの
  • 格ゲー業界騒然!パキスタン人が異様に強い理由、現地で確かめてみた

    行きつけの「道場」 知られざる猛者たち ゴールデンウィークに大阪へ 今年2月、強豪ひしめく格闘ゲームの世界大会で、無名のパキスタンの若者が「番狂わせ」の優勝を果たした。さらに業界を騒然とさせたのは優勝後に放った一言。「パキスタンには強い選手が、まだまだいる」。まるで漫画のような展開。真偽を確かめるため訪れた現地で待っていたのは「ラホールの強心臓」「コンボの魔術師」「青シャツの神童」などの猛者たちだった……。ネットゲームの時代、わざわざゲーセンに通う理由。宗教指導者に「がん見」されながら腕を磨くそこはまさに「虎の穴」。パキスタンでいったい何が起きているのか。真相を探った。(朝日新聞イスラマバード支局長・乗京真知) 行きつけの「道場」 1千万人超が暮らすパキスタン東部ラホール。砂ぼこりが舞う大通りを2人乗りのバイクが競うように走り抜けていく。流行をいち早く取り入れる学生や商魂たくましい起業家が

    格ゲー業界騒然!パキスタン人が異様に強い理由、現地で確かめてみた
  • 「ラーメン二郎」が偽物検知AIに一役!? あの「全店分類」技術が…

    「二郎全店分類器」きっかけでヤフーに 二郎の識別技術を不正検知に応用 機会あれば博多ラーメンでも インターネットオークションの悩みの一つは、偽物をつかまされることではないでしょうか……。この難しい問題を解決するため、瞬時に偽物か物かを見抜くAIが登場しました。最先端の技術開発の裏には、大盛りの麺や肉、濃厚な味で熱狂的なファンがいる「ラーメン二郎」の存在があったそうです。ネットオークション最大手の「ヤフオク!」を運営するヤフー株式会社を取材しました。(朝日新聞西部報道センター記者・竹野内崇宏) 1千万件以上のデータを学習 常時6千万件超の出品を抱えるヤフオク。運営上、重要な業務のひとつが偽ブランド品などの出品を見抜いて排除することです。 利用者からの通報などを端緒にしながら、24時間365日、コンピューターの自動検出と人の目でパトロールしてきました。偽物だと見抜けば出品情報を削除し、資格停

    「ラーメン二郎」が偽物検知AIに一役!? あの「全店分類」技術が…
  • いじめ加害者を演じてわかる「楽しさ」 自分の中の悪い人と向き合う

    #36 #withyou ~きみとともに~ いじめ加害者を演じてわかる「楽しさ」 自分の中の悪い人と向き合う いじめの加害者になったことは、ありますか。たとえば「演技」の世界で加害者になってみたら、何が見えてくるのでしょう。いじめ加害者を描く映画「許された子どもたち」を制作中の内藤瑛亮さんと、女優として様々な役を演じつつ、いじめについても発信を続ける春名風花さんに、対談してもらいました。

    いじめ加害者を演じてわかる「楽しさ」 自分の中の悪い人と向き合う
  • 「僕は今、社会の最底辺にいる」生活保護を申請した男性の告白

    春のある日 腹をくくる 支給を受ける 生活保護を申請したという男性が、手記を書いてくれました。ハンドルネーム「たぬ吉」さん。33歳。生活保護には、いろんなイメージがあります。不正受給や「働かずに楽をしている」といった悪いイメージをもつ人も、少なくありません。実際に申請する人の事情はそれぞれ多様ではありますが、ひとつの例をご紹介します。(朝日新聞デジタル編集部記者・原田朱美) たぬ吉さんは、東京都八王子市在住です。 生活保護をなぜ申請したのか。どういう気持ちで申請したのか。 ここから、彼の文章です。 春のある日 ひい、ふう、みい。 財布の中身をベッドの上に並べてみると、そこには折目のついた3枚の千円札と、鈍く光る小銭が数枚あった。銀行にいくらか記憶違いで入ってないだろうかと、祈るような気持ちでATMまで行ってみたけれど、表示された残高はたったの数百円。家に貯金箱なんてものは存在しないので、紛

    「僕は今、社会の最底辺にいる」生活保護を申請した男性の告白
  • 「香港は変質した」民主化運動のその後、雨傘の「女神」に聞く

    有力候補一転、「出馬は認めない」 「私だけでなく、若者世代が否定された」 「民主主義は当たり前じゃない」 民主的な選挙を求め、2014年に若者たちが大規模なデモ「雨傘運動」をした香港でいま、急速に政治への「しらけ」が広がっています。中心メンバーの1人で「女神」と呼ばれた女子大生アグネス・チョウ(周庭)さん(21)は、3月11日にあった選挙で立候補を認められませんでした。決定の背後にいるのは中国政府。「エレクション(選挙)がセレクション(選抜)に変質した」とアグネスさんは言います。いったい何が起きているのでしょうか。(朝日新聞香港支局長・益満雄一郎) 親中派、民主派から議席を奪う いつも元気なアグネスさんが落ち込んでいました。 3月12日午前3時半過ぎ、香港立法会(定数70)補欠選挙の開票速報を見つめ、「厳しいですね」とひとこと。 香港はいま、中国大陸とのつながりで生まれる経済的な恩恵を重視

    「香港は変質した」民主化運動のその後、雨傘の「女神」に聞く
  • 「できるならずっと仮想の世界に…」バーチャルYouTuberが見た境地

    仮想世界なら、理想のかわいい女の子でいられる 「可能なら、ずっとバーチャルの世界に」 自分来の願望は、バーチャルの方がかなえられる バーチャルリアリティー(仮想現実、VR)を駆使するユーザーの間では、自分の「外見」は交換可能なのが当たり前になっています。「男」という外見をうっとうしいと感じ、少女のかわいらしい姿を積極的に選んで、仮想の世界に遊ぶ――。そんな変化が起きているのです。その交流の場VRChat(ブイアールチャット)の初期からのユーザーで、いま異色のバーチャルYouTuberとして注目される男性に、急伸するVRコミュニケーションの世界について語ってもらいました。 バーチャルYouTuber界の台風の目 話を聞いたのは、「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」ことねこますさんです。 ねこますさんの動画を初めて見た人は、最初の音声が流れた瞬間に仰天するでしょう。見た目はか

    「できるならずっと仮想の世界に…」バーチャルYouTuberが見た境地
  • 美少女おじさんたちの「楽園」で起きていること…急成長するVRの世界

    なぜ女の子の姿をしているの? スキンヘッド&サングラスの大男たちに襲われる kawaii(かわいい)おじさんたちに癒やされる かわいい美少女のキャラクターをまとったおじさんたちが日々集う場が、バーチャルリアリティー(仮想現実、VR)空間の中にあります。「そんなばかな」「どうやって?」と疑う人もいるかもしれません。けれど技術はすさまじい勢いで進み、そして利用法は次々と開拓されています。300万インストールを超えたソフトで繰り広げられる「kawaiiおじさんたちの楽園」。美少女おじさんたちの集う場は、その「最先端」とも言えるかもしれません。 「kawaii(かわいい)おじさん」たちの楽園 「皆さん、当は男なんですよね? どうして女の子の姿をしてるんですか?」 VR空間内のコミュニケーションの場「VRChat(ブイアールチャット)」のさるワールド(一種の「部屋」)。周囲にたくさん集まってくれた

    美少女おじさんたちの「楽園」で起きていること…急成長するVRの世界