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マンボウ「3億個の卵→2匹生き残る」はなぜ広まった?専門家に聞く
――「マンボウは3億個の卵を産むが、成魚になれるのは2匹程度」というのは本当なのでしょうか? 正しい情... ――「マンボウは3億個の卵を産むが、成魚になれるのは2匹程度」というのは本当なのでしょうか? 正しい情報と間違った情報が混ざっています。そもそも、マンボウがどれだけの卵を産むのか、またそこからどれくらいの数が成魚になるのかはまったくわかっていないんです。 ――では、なぜこのような噂が生まれたのでしょうか? 発端は1921年、つまり100年以上前にイギリスの有名な科学雑誌『Nature』で発表された、Schmidt氏の論文です。この論文には、「マンボウの卵巣内に3億個以上の小さな未成熟の卵が含まれていることを発見した」という短い一文が記載されています。 ――となると、「3億個の卵を産む」というのは本当だったということでしょうか。 そうではありません。現代の知見では一般的に、「未成熟の卵」は「これから産み出される卵」として数えません。メスの体内で成熟していく過程で、卵の細胞数が変わり、また細胞
2022/09/23 リンク