NHK朝ドラ「エール」は20%台の高視聴率のようです。主人公のモデルは、作曲家の古関裕而(1909~1989、写真左)。朝ドラが取り上げたことにより、古関に関する新刊本もいくつか発行され、新聞でも取り上げられ、ちょっとした「古関ブーム」の様相があります。 なぜいま古関裕而なのでしょうか。昨年が生誕110年だっただけではないでしょう。古関裕而とはいかなる作曲家だったのか。4つのキーワードでみてみましょう 第1に、「東京五輪」です。 古関の代表曲の1つは、1964年10月10日の東京五輪開会式で流された「オリンピックマーチ」です。朝ドラの初回放送が東京五輪のシーン(写真中)から始まったことからも、古関を取り上げた意図に「東京五輪」への協賛があったことは間違いないでしょう。 朝ドラと並ぶNHKのもう1つの看板番組である大河ドラマも、前回は東京五輪をテーマにした「いだてん」でした。しかし「いだてん