ハッブル宇宙望遠鏡が1996年に撮影した、木星の衛星ガニメデ。Credit: ESA/Hubble, NASA, J. Spencer 木星の衛星ガニメデの大気中に、水蒸気の存在を示す証拠が初めて発見されました。この水蒸気は、ガニメデ表面の氷が昇華して発生したものです。ハッブル宇宙望遠鏡の新たなデータと以前のデータを組み合わせた結果、明らかになりました。 ガニメデは、衛星としては太陽系で最大の天体です。ガニメデでは、地球の全ての海よりも多くの水が存在する可能性が示唆されています。ただガニメデの気温は非常に低く、表面は凍てついています。地下にあると見られる海は表面から約160kmも下にあるため、今回発見された水蒸気は海から蒸発したものではないと考えられます。 ハッブル宇宙望遠鏡による1998年の紫外線観測の結果。Credit: NASA/ESA/L.Roth 1998年、ハッブル宇宙望遠鏡の