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ブックマーク / blog.8arrow.org (8)

  • リードエンジニアが育休を6ヶ月取ることにした話 - 八発白中

    先月子供が産まれました。この記事は育休を取得しようと思った経緯を書き綴ったものです。 の記事はこちら。 meymao.hatenablog.com ことの始まり 2019年1月。妊娠7ヶ月を迎えていた。 うちは夫婦共働きで二人共30代の中堅会社員。子供が産まれても働き続けたいという希望はある。けれど初めての子であるために働きながら子育てをするとはどのようなものかという実感が薄い。Web上には育児の大変さを吐露する書き込みはいくらでもあるが、それらは隣町の火事程度にしか思えず漠然とした不安しかなかった。 夫婦の両母親には出産予定日を伝えてある。産後に手伝いに来てくれないかという依頼を伝えるためである。しかし二人とも仕事をしているという都合や、遠方 (福岡) に住んでいるという事情もありなかなか思い切りのよい返事は得られない。 から育休の話をされたのはその頃だった。 ――育休を取る予定

    リードエンジニアが育休を6ヶ月取ることにした話 - 八発白中
  • クローン病として17年間治療していたが違う病気だった - 八発白中

    「すると、蘭方はわからぬことばかりでござるな」 松岡は、大きく笑った。 「左様」 伊之助はうなずき、 「蘭方はほんのすこしだけ人体と病気のことについてわかっている。漢方は唐土の神代の昔から陰陽五行説なる大投網(おおとあみ)にて人間をひっからげてしまうために、すべてが初めからわかっている。しかしすべてわかっているということは、何もわかっていないということと同じです」 ――司馬遼太郎「胡蝶の夢」 彼岸もすぎて空を覆う羊雲を眺めながら、相変わらず医学というのは分からぬことばかりで無力だなと感じています。 首相辞任のニュースにより「潰瘍性大腸炎」という病気がにわかに有名になりました。大腸に潰瘍ができること。餌制限があること。原因がわかっておらず完治しないこと、などがこの病気の概略的な説明でしょうか。 似た病気に「クローン病」というものもあります。こちらは大腸に加えて、小腸、胃、道など消化管全体

    クローン病として17年間治療していたが違う病気だった - 八発白中
  • OSS利用企業はOSS開発を支援してほしい - 八発白中

    先日同僚と酒の席で話をしていた。 僕「最近OSS書けてる?」 同僚「書けてないです。仕事してたら書く暇なくないですか」 1年前まではリモートのパートタイムで働いていた彼としては、週5日フルタイム勤務になってから使える時間が大幅に減っただろうことは簡単に想像がつく。 とはいえ、働かなければ生活費が稼げない。 「どうにか時間を作って開発するしかないね」 僕個人としては若い彼にはもっとOSS活動をしてもらいたいし、うちの会社に入ってからOSS活動ができなくなったと言われるのは入社のときに間に入った自分としては心苦しい。そんなことを考えながら苦い顔をしていると、反対に質問された。 「深町さんはOSS書いてますか? どうやって時間作ってますか?」 「いまは育休中で育児に忙しいから、時間は取れたり取れなかったり」 「仕事してるときはどうでしたか?」 「うーん…僕もあんまり取れてたわけじゃないね」 翻っ

    OSS利用企業はOSS開発を支援してほしい - 八発白中
  • ポケットチェンジに入社しました - 八発白中

    こんにちは。深町です。 年末に著しく体調を損なっていたこともあって方々に年賀の挨拶の機会を失ったまま過ごしています。旧暦では1月28日が元日だったようなので普段は旧暦で生活しているということにすると辻褄も合いそうです。明けましておめでとうございます。 さて、去年の12月に月末の退職から雇用先の募集をしました。 働く側ではなく雇う側をスコアリングするというのが上から目線で豪胆だと評価されたのか、私の交友範囲を大きく越えて見ていただいたようです。 最終的に2週間で31社からメールをいただき、数社に訪問して話をしました。 そして縁あってポケットチェンジという企業で働くことになり、2月1日に入社となりました。 ポケットチェンジとは 海外旅行をしたときに余る外貨を帰国後に電子マネーやギフト券に交換できるサービスを提供する会社です。 http://www.pocket-change.jp より 空港な

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  • 「The Healthy Programmer」を読んで自宅を快適なプログラミング環境にする - 八発白中

    柄にもなく健康の話をします。 去年の今頃は京都から東京に引っ越してきたところでした。まだはてなで働いていましたが、勤務形態は自宅からのリモートが主になっていました。週に6日は家から出ずに家でコードを書いていました。昼から早朝まで書いて昼からまた早朝までコードを書くような、ある意味規則的な生活です*1。 この間、生産性はかなり上がっていて、起きているときはもちろん、寝ている間も脳が活動を続け、睡眠中に考えたアイデアを唐突に起き上がってホワイトボードに書き込むみたいな状態でした。 しかし、1ヶ月くらいすると体調が悪くなってきます。なんか左脳の後ろ側が死んでるみたいな。 なんか脳が欠けてる感じがする— fukamachi (@nitro_idiot) January 12, 2014 あと心臓が異常にバクバクする。座るのもきつくなってくるのでだいたいダメ人間ソファに沈んでHHKB叩いてるみたいな

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  • Cより高速なCommon Lispコードを書く - 八発白中

    Cで書くコードの方がCommon Lispで書くより速いって人がいたら、それは彼のCの技量が高すぎるってことだね。 “If you can't outperform C in CL, you're too good at C.” — Eric Naggum 最近、Common Lispの非同期Webサーバ「Wookie」を高速化する過程で、ボトルネックになっていたHTTPリクエストのパース部分を高速に処理するライブラリを書きました。 fast-http - A fast HTTP request/response parser for Common Lisp 既存のライブラリ「http-parse」よりも約10倍速く、Cのライブラリ「http-parser」より5%ほど高速です。 追記 (2014/10/26): 最適化をやり直し、現在は「http-parse」よりも約27倍速く、Cの「h

    Cより高速なCommon Lispコードを書く - 八発白中
  • 語らるるべき日本のCommon Lisper達 - 八発白中

    Lispのエッセイのようなものを継続的にブログに載せていこうとしたのはいいのだが、立て続けに2つ載せたきりなかなか続かない。これはその3つ目のものである。 今回は「人」に焦点をあてて、Common Lispコミュニティで現状活発に活動している人を紹介する。挙げてみると、どうしてもそれなりに親交のある人に偏っている。またいずれ時をおいて第二弾でも書くかもしれない。 佐野匡俊 佐野さんは僕がLispを始めた頃からの知り合いである。最初に会って話をしたのは2010年に米国のリノというカジノ街で開催されたInternational Lisp Conferenceで、その後も国内外のカンファレンスでよく顔を合わせた。 今回紹介する中では年長で、100kgを超える縦にも横にも大きな体つきをしている。「待ち合わせは佐野さん前」と言われるくらい、人混みの中であろうと遠くから見てすぐ分かる。 だが、兄貴分と

    語らるるべき日本のCommon Lisper達 - 八発白中
  • Lisperはプログラムに何を見るか - 八発白中

    男子校に通う中学生の僕らにとって「家庭科」の授業は休憩時間のようなものだった。 僕の中学校には家庭科室というものがない。だから、いつもの教室で野菜の種類やそれに含まれる栄養素なんかを教わるというだけの、正直退屈な授業だった。話される内容はどれもただ暗記すればいいものなので、授業を聴かなくても定期試験前に教科書を読み通すだけで九〇点は取れる教科だった。 学校としても文科省の教育課程に沿うがためだけに時間割にねじ込んでいるに過ぎなかったと思う。特別教室がないことでも真面目にこの教科を取り扱う気がないことがわかるし、生徒の方でもその学校の態度を敏感に感じとっていた。 そんなやる気のない男子学生の前に立って話すのは教師にとって楽しいものではなかっただろう。僕らの先生は、落ち着いた雰囲気でどこかしたたかさのある、髪の長い女の先生だった。 その日も彼女はいつも通り、キノコに含まれる何々という栄養素が、

    Lisperはプログラムに何を見るか - 八発白中
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