人を殺したい……そんな危険な願望を抱えていることを自覚し、それでも何とか真っ当な社会生活を営もうと努力している少年・ジョン(マックス・レコーズ)。しかし、殺人への好奇心は日増しに強くなり、セラピストや家族との溝は深まるばかり。 アメリカの田舎町クレイトンで、実家の葬儀屋仕事を手伝いながら日々苦悩していたが、ある事件がジョンの運命を大きく変えてゆく。クレイトンで凄惨な殺人試験が起きたのだ。被害者は惨殺された挙句、内臓を奪われていた。ジョンはこの連続殺人事件に興味を持った矢先、ひょんなことから事件の犯人を知ってしまう。連続殺人鬼はジョンの隣に住む穏やかな老人クローリー(クリストファー・ロイド)だった……。 本作にはジュブナイル映画的な肌触りを覚える。退屈で閉鎖的な日常の中、突如起きた非日常的な事件。それを追う内に覚えてしまった興奮と、抱いてしまった好奇心。これ以上は危険だ、そう理性で判断はでき