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ブックマーク / bleis-tift.hatenablog.com (17)

  • re:僕にとってMaybe / Nullable / Optional が、どうしてもしっくりこないわけ。 - ぐるぐる~

    元ネタ: 僕にとってMaybe / Nullable / Optional が、どうしてもしっくりこないわけ。 - 亀岡的プログラマ日記 OOPの文脈で見ると、元の記事が言っていることもわからなくはないのですが、対象が広すぎていろいろと不正確になってしまっているので、ちょっとまとめてみます。 元の記事が対象にしているのは、Maybe / Optional / Nullableの3つです。 対応する型を持つ言語を見てみると、下記のようになります。 Maybe(Haskell) Optional(Swift/Java) Nullable(C#) これらは、「値がないこと」を表すもの、という見方では同じですが、それぞれ異なる価値観の元に作られています。 Maybe/OptionalとNullable これらはすべて型パラメータを取ります*1。 しかし、この中でNullableだけは型パラメータに

    re:僕にとってMaybe / Nullable / Optional が、どうしてもしっくりこないわけ。 - ぐるぐる~
  • Scalaのnull/Nothing/Nil/Noneはやりすぎなのか? - ぐるぐる~

    Twitterしてたら目に入ったので軽く。 Javaにおけるnull。これまでとこれから この後のスライドで、 Scalaにおける「何もないもの」の分類はやり過ぎ感はある と言われているんですが、ある程度は誤解に基づく意見だよなぁこれは、ということを言っておこうかなと。 Scalaについて 日では説明が不要なくらいScalaって有名になってると思うんですが一応。 ScalaはJVMの上で動作する、(クラス指向の)オブジェクト指向プログラミングと関数型プログラミングを融合させた言語です。 そして、Scalaのコア機能はどちらかというとオブジェクト指向プログラミング寄りです。 オブジェクト指向プログラミングをベースに、関数型の色々なものを実現している感じです*1。 オブジェクト指向プログラミング的な機能として真っ先に思いつくのは何でしょうか? 割と上位の方に、「継承」とか「型階層」とか来るん

    Scalaのnull/Nothing/Nil/Noneはやりすぎなのか? - ぐるぐる~
  • F# 4.0プレビュー版公開! - ぐるぐる~

    拡張機能が使えるVisual Studioが条件付きで無償化されたことによって、 快適な開発環境でF#を学べるようになることでしょう。 それはそれで楽しみなことは間違いないのですが、今回はF#自体の使い勝手の向上に目を向けたいと思います。 昨日はVS Communityが無償提供されたほか、様々な発表がありましたが、F#も4.0のプレビュー版が公開されました。 新機能一覧 プレビュー版までで実装されたものは以下の通りです。 言語に関するもの コンストラクタが第一級関数として扱われるようになった これまでrefを使わざるを得なかった場所にmutableが使えるようになった 32次元配列まで扱えるようになった(今までは4次元配列までだった) (TypeProviderで提供される)メソッドで静的パラメータが使えるようになった listで(配列と同様の)スライシングができるようになった prin

    F# 4.0プレビュー版公開! - ぐるぐる~
  • Ruby嫌いがアンダースタンディングコンピュテーションを読んで - ぐるぐる~

    アンダースタンディング コンピュテーション―単純な機械から不可能なプログラムまで 作者: Tom Stuart,笹田耕一(監訳),笹井崇司出版社/メーカー: オライリージャパン発売日: 2014/09/18メディア: 大型この商品を含むブログ (2件) を見る 一番最初にはっきりさせておきますが、Rubyは嫌いな言語です。 が、このRubyが嫌いな自分でもいいだと言える*1でした。 自分が対象読者に入っているかどうかは実際に読んでみるまで微妙かな、と思っていましたが、とても楽しめました。 以下、書評です。 Rubyという選択 説明用のコードとして書はRubyを使っていますが、 これに関してはその理由が1章にあります。 私はその明瞭さと柔軟さに魅かれてRubyを選びました また、続けて 書にはRuby独自の機能に依存しているところはありません。 そのため、もしあなたにとってわか

    Ruby嫌いがアンダースタンディングコンピュテーションを読んで - ぐるぐる~
  • そろそろPower Assertについてひとこと言っておくか - ぐるぐる~

    タイトルはもちろん釣りで・・・はない! ちょっと真面目に、Power Assertについて意見を述べたいのです。 そもそもPower Assertって何? てきとーに説明すると、 普通の比較演算子で普通にassert書けば、失敗時に各部分式の値を表示してくれる ようなものです。 Groovy製のテスティングフレームワークであるSpockがおそらく家大です((要出典。こういう系の発想は割と昔からあったし、Spock以前に実装例がありそうな気がする。そもそも、Spockは最初からPower Assert持ってたのかも調べないといけない。ちなみに、式木を弄ってAssertを組み立てる、というものであれば(PowerAssertよりも情報量は少なくなるものだけど)、自分の知る限りだと2009年6月にこんな記事があります。 http://themechanicalbride.blogspot.j

    そろそろPower Assertについてひとこと言っておくか - ぐるぐる~
  • Java やってる人が C# を使うとはまること - ぐるぐる~

    ここでは、Java SE 5.0 以降を知っている人が C# 2.0 を使うことになった場合を考える*1 *2。 あと、ライブラリについては触れないことにする*3。 命名規約 まず、命名規約が全然違う。Java ではメソッド名にキャメル形式*4を使うけど、C# では Pascal 形式*5を使い、Java では定数名に大文字アンダーバー区切り*6を使うけど、C# では Pascal 形式を使う。 C# に関する命名規約としては、ここだとかここだとかにあるので、参考にするといい。 間違っても、オブジェクト倶楽部のは参考にしないこと*7。 struct の扱い Java ではユーザ定義型は全て参照型だけど、C# では値型も作成できる。また、標準ライブラリの中に struct で定義されたものもある。 で、何にはまるかというと、struct は class と違い、「値渡し」される*8、つまりコ

    Java やってる人が C# を使うとはまること - ぐるぐる~
  • Java 8を関数型っぽく使うためのおまじないをF#でやってみた - ぐるぐる~

    Java 8を関数型っぽく使うためのおまじない - きしだのはてな Java 8を関数型っぽく使うためのおまじないをC#でやってみた - ぐるぐる~ Java も C# も大変ですね。 F# さんは、ラムダ式も関数型も最初から使えたので、似たようなことはすでにできます。 上記の記事のパクリなので、上記の記事をまずは読んでから読むことをおすすめします。 関数型(関数を表す型の方) F# では FSharpFunc という型があります。名前空間や型パラメータまで含めると、Microsoft.FSharp.Core.FSharpFunc<'T, 'U> です。 ただ、この型を直接使うことはありませんし、見ることもそうそうないです。 その代わりに、'T -> 'U という表記が使えます。「'T を受け取って 'U を返す関数」と読みます。 ちなみに、型パラメータの最初に「'」が付いているのが割と大

    Java 8を関数型っぽく使うためのおまじないをF#でやってみた - ぐるぐる~
  • Java 8を関数型っぽく使うためのおまじないをC#でやってみた - ぐるぐる~

    Java 8を関数型っぽく使うためのおまじない - きしだのはてな Java は大変ですね。 C# さんは、ラムダ式も Func 型(Java の Function 型に大体対応)も Visual Studio 2008 時代(5年前)から使えたので、似たようなことはすでにできます。 上記の記事のパクリなので、上記の記事をまずは読んでから読むことをおすすめします。 Func 型 C# では Func デリゲートというものがあります。名前空間名や型パラメータまで含めると、System.Func<TArg, TResult> です。 こんな感じで使います。 Func<string, string> enclose = s => "[" + s + "]"; これを呼び出そうとすると、こんな感じになります。 // Javaだとenclose.apply("foo")と、applyが必要 Syst

    Java 8を関数型っぽく使うためのおまじないをC#でやってみた - ぐるぐる~
  • 並列/並行基礎勉強会でasync/awaitをDisってきた - ぐるぐる~

    async/await不要論 from bleis tift 3/23 に開催された、並列/並行基礎勉強会で「async/await 不要論」という発表をしてきました。 一番言いたかったこと 一番言いたかったことは、実は並列とかとは全く関係ないことです。 それは、言語への機能追加に関することです。 C# は 5.0 で非同期処理のための専用の構文として、async/await を導入しました。 これは、F# が計算一般という抽象度の高いものための汎用的な構文として、コンピュテーション式を採用しているのとは対照的です。 専用の構文を用意するかしないかは、その言語を取り巻く環境次第です。 専用の構文の利点と欠点 専用の構文の利点は、その使用用途が明確であるというところにあります。 そのため、書き方さえ覚えてしまえば、その裏で何がどうなるかなどを一切気にせずに使えてしまえたりします。 欠点は、専

  • 遅延評価いうなキャンペーンとかどうか - ぐるぐる~

    遅延評価については以前も書いてるんですが、そのときは結論なしでした。 が、ちょっと考えるところがあって、言語を Java に絞って自分の考えを明確にしておきます。 結論から書きましょう。 「Java(とC#) で遅延評価って書いてあるものは遅延評価ではない」です。 Java における「評価」とは まず一番最初に、Java で「評価」って言うと、どういうことを指すのかを確認しておきます。 言語仕様の該当部分を要約すると、こんな感じでしょうか。 プログラム中の式を評価すると、結果は 変数 値 無し のうちのどれかとなる。 評価した結果が値になる、というのはいいでしょう。それ以外の 2 つを軽く説明します。 評価の結果が「変数」とは? コメント欄で指摘が入っています。 代入の結果は変数ではありません(15.26)。 結果が変数となるのは、ローカル変数、現在のオブジェクトやクラスの変数、フィールド

  • JSX の進化速度が半端ない - ぐるぐる~

    気に入らない所を直して pull request 投げたら、取り入れられたので、8 日前に書いたエントリが過去のものとなっちゃいました。 関数型 以前の JSX では、関数型は function(: int): string のように書く必要がありました。 これはこれでそのまま使えるのですが、新たに (int) -> string という形式にも対応しました。 ちなみに、複数引数はカンマ区切りで (int, boolean) -> string のようになります。 カリー化された関数は、 function(: int): function(: number): string の代わりに (int) -> (number) -> string と書けます。 引数を囲むカッコは、(今のところ) 省略不可能です。 これには 2 つの理由があります。 この機能を追加したとき、JSX のパーサの能力

    JSX の進化速度が半端ない - ぐるぐる~
  • JSX のアレな所 - ぐるぐる~

    注意!このエントリは既に古いので、JSX の進化速度が半端ない - ぐるぐる〜もあわせて読んでください。最新のコードを参照するのが手っ取り早いです。 JSX なる言語がリリースされました。 この言語が謳っているのが、 高速 安全 簡単(生産性が高い、とも) という 3 点です。 高速と安全はまぁいいでしょう*1。 問題は、はたしてこの言語は簡単なのか?という点です。 簡単かどうかは人によるのでアレなのですが、まぁ一部の人にとっては簡単とは言えない (というか書く気がしない) 書き方を強制されるのです。 関数型 数値を受け取って文字列を返す関数を表す型は、JSX では以下のように書きます。 function(:number):string これ単体で見ると分かりやすそうな気配はします。 では、これ読めますか? function f(g: function(:number):number):

  • rebase で本番用の設定と開発用の設定を簡単に切り替える - ぐるぐる~

    rebase を使うと、番用の設定と開発用の設定を簡単に切り替えることができます。 rebase の基は rebase について - ぐるぐる〜 で説明しているので、ここまでは分かっている前提です。 例えば、ASP.NET番用と開発用の web.config が違うとします。 共用のリポジトリには開発用の web.config をコミットしてはいけません。 これをすべて手作業で行おうとすると、ついつい間違って開発用の web.config をコミットしてしまったり、ついつい間違えて開発用の web.config の内容がどこかにいっちゃったりすることがあります。 こういった事故を少なくするために、rebase を使います。 rebase --onto onto オプションを使用することで、ある地点 (ブランチ a とします) から分岐したブランチ (b とします) の分岐点から先

    rebase で本番用の設定と開発用の設定を簡単に切り替える - ぐるぐる~
  • TDD の基礎体力と、TDD に対する想い - ぐるぐる~

    TDD Advent Calendar 2011 の 4 日目の参加エントリです。 前半では、TDD を学ぶ前に身に付けておくといいと思う基礎体力について書きました。 後半は、まぁ、その。後悔はしていません。反論ウェルカム、議論しようぜ。 不安をテストに 「レッド - グリーン - リファクタリング」は、TDD の根っこの部分であり、これ自体が「どう TDD をやればいいか」を教えてくれるものではありません。 それに対して、「不安をテストに」というのは、「どう TDD をやればいいか」という指針を与えてくれる言葉です。 この言葉自体は、TDD Boot Camp で自分のものにできました。 不安については、テスト駆動開発入門では (言及されているものの) 自然に組み込まれていて、最初に読んだときには全然気づきませんでした。 しかし、TDDBC で id:t-wada (和田さん) に短くて

    TDD の基礎体力と、TDD に対する想い - ぐるぐる~
  • コンフリクトが発生しなくても壊れる場合 - ぐるぐる~

    push したら誰かが先に push していたので失敗した。 なので pull したが、コンフリクト (競合) は発生しなかったので何も確認せずにそのまま push した。 何も問題なさそうですね。 ・・・当ですか? 例えばこんな状況を考えてみましょう。 最初の状態 A さんと B さんと C さんが登場します。 作っているのは Web ページで、コードはこんな感じ。 <html> <head> <title>hoge</title> <style> .menus { overflow: auto; } ul { margin: 0; padding: 0; list-style-type: none; } .button { float: left; width: 100px; margin: 0; padding: 10px 0; text-align: center; backgr

    コンフリクトが発生しなくても壊れる場合 - ぐるぐる~
  • Git 基礎最速マスター - ぐるぐる~

    id:repeatedly から無言の圧力を受けたので書きました。 タイトルは釣り。そもそも自分が Git マスターしてないし。突っ込み歓迎。超歓迎。 一応、このエントリだけで一つの Git リポジトリをそれなりに操れるようになることを目指してます。なので、コマンド一つ一つに対する説明じゃなくて、やりたいこと一つ一つに対する説明が中心です。え?それ最速マスターじゃない?きーこーえーなーいー。 あと、他のバージョン管理システム、例えば Subversion や Mercurial が使えることを前提としています。誰か「バージョン管理システム基礎最速マスター」とか書かないの? インストール Windows と Debian しか分かりませんので、自分のシステムに読み替えて行ってください。あと誰か Mac ください。 インストールも設定も終ってるよ!って方はリポジトリの作成までひとっ飛び。 Wi

    Git 基礎最速マスター - ぐるぐる~
  • ぐるぐる~

    先日の第5回Fun Fan Fsharpで型プロバイダー(TypeProvider)の話がありました。 最近は全然TypeProviderを触っていなかったのですが、久しぶりに触ってみるかー、と思って色々触ってみました。 発表資料でもあったように、イマドキは dotnet コマンドでテンプレートが提供されているんですねぇ・・・ TypeProviderとは コンパイル時に型(Type)を提供する(Provide)しくみです。 分かりやすいのはJSONとかCSVとかに対するものでしょうか。 #r "nuget: FSharp.Data" open FSharp.Data // JsonProviderを使って、[{"name": "aaa", "age": 20}]という形に対応する型を提供してもらう // <...>の中が「静的パラメーター」で、JsonProviderはこの情報を使って型

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