「2014 Symposium on VLSI Circuits」の最終日の午前には、デジタル信号処理とプロセッサー回路に関するセッション「SOC Circuits & Processors」(Session 16)が開かれた。発表の中心は、暗号処理とセキュリティー対策回路技術に関するものである。 近年、個人情報や医療、金融口座情報などをスマートフォンをはじめとする携帯端末を通してインターネット上で利用することが一般的になっている。このような取り扱いに注意すべき情報を守る上で、暗号化は不可欠である。そして、やり取りする情報量の増加に伴い、従来はソフトウエアで行っていた暗号処理を専用のハードウエアアクセラレータで行うことが求められるようになった。今回のシンポジウムを含めて、暗号処理回路のハードウエア化に関する論文投稿が増えてきている。 電磁攻撃のためのプローブ接近をセンサーで検知 セッション
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