入門百科シリーズの本家「小学館」より6月28日に発売された『タローマンなんだこれは入門』※手前のフィギュアはこの記事の筆者私物 「ファスト的にメリットを求められる今だからこそ、なにひとつ有益な情報の無いこの本を是非!」。著者自身がそう推すのは、一筋縄ではいかない「タローマンワールド」を、144ページにわたって解説する新刊『タローマンなんだこれは入門』。 1970年代から1990年代初頭に出版されていた「小学館入門百科シリーズ」の装丁を復刻し、6月28日に発売された。 もともとは2022年夏に「大阪中之島美術館」で開催された『展覧会 岡本太郎』のプロモーション用の企画から誕生した「タローマン」。1972年に放送された(というテイの)岡本太郎の「ことば」と「作品」をもとにしてつくられたNHKの番組『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』の主人公で、大阪の風景にすっかりなじんでいる「太陽の塔」と、