東京電力福島第1原発事故の避難指示が解かれた地域で、避難者らが残した空き家に原発廃炉や除染などに従事する「復興作業員」が数人で住み込むケースが目立っている。全国から集まる作業員のシェアハウスとして、帰還者の少ない解除区域で増える空き家が有効活用されている格好だ。 雑木林を貫く道沿いにぽつんと明かりがともる。第1原発の南約20キロにあり、廃炉の前線基地である福島県楢葉町。白い木造平屋建て住宅から声が漏れた。 「米、炊いとくわ」。2月下旬の夕、原発の廃炉作業員として働く大阪出身のケンイチさん(49)=仮名=が隣室に住む男性に声を掛け、夕飯の米2合を研ぎ始めた。自身が誘って原発で一緒に働き始めた九州出身の40代の同僚作業員だ。
荒川医オーラル・ヒストリー 2013年3月30日 ブルックリン、荒川医自宅にて インタヴュアー:富井玲子、池上裕子 書き起こし:向井晃子 公開日:2013年11月15日 更新日:2018年6月7日 荒川医(あらかわ・えい 1977年~) 美術家 福島県いわき市出身。1998年に渡米、2000年にニューヨークのスクール・オブ・ヴィジュアル・アーツに入学、ファイン・アート学科にて現代美術を学び、パフォーマンス・アートを中心に活動を展開する。聞き手に大学時代から親交のある富井玲子氏を迎え、渡米前のピースボートでの経験、渡米後にクラブイベントをオーガナイズした経験、在学中から数々のパフォーマンスを内外で企画しニューヨークのアーティストとして活躍を始めた経緯、最近の作品などについて語っていただいた。作品に日本美術史の文脈を持ち込むアイデアや、パフォーマンスとオブジェ制作の両方で生計を立てていくことに
未購読 ご利用いただくには、購読のお手続きが必要です。 このサイトは朝日新聞デジタルの一部です。朝日新聞デジタルの有料会員(フルプラン)の方は、ログインするだけでお読みいただけます。 週の半分、福島・浜通りで診療するようになって3年が過ぎた。「多くの人に助けられ、無我夢中だった」 「何が原因でしょうか。体は大丈夫ですか」。東京電力福島第一原発の北23キロにある福島県南相馬市立総合病院。4月下旬、白衣姿の坪倉正治(32)が、被曝検査の結果について、60代の女性の相談にのっていた。この日は週1回の「被曝外来」だった。 女性の体からは、ごくわずかだが、放射性セシウムが検出された。食生活などを質問すると、地元の干し柿が疑われた。成人では健康への影響が心配されるような数値ではなかった。しかし、被曝への感じ方は個人差が大きい。坪倉は「大丈夫」とは言わず、女性の希望を聞いて、食事の注意点と、2、3カ月後
地球侵略を狙う怪獣たちが攻撃の合間をぬって日本酒を仕込んでいる。とある筋からそんな情報を得ました。本当なのか? その真偽を確認する為、情報にあった酒造に潜入取材してきました。いったいどんな怪獣が、どんな味の日本酒を仕込んでいるのか。 その全貌が明らかになります。 1972年生まれ。元機械設計屋の工業製造業系ライター。普段は工業、製造業関係、テクノロジー全般の記事を多く書いています。元プロボクサーでウルトラマラソンを走ります。日本酒利き酒師の資格があり、ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しているので、体力実践系、各種料理、日本酒関係の記事も多く書いています。(動画インタビュー) 前の記事:デカい寿司作りました > 個人サイト 酒と醸し料理 BY 工業製造業系ライター 馬場吉成 website
福島県沖に世界初の浮体式洋上ウインドファームを造る――。東日本大震災から半年がたった2011年9月ころ、初めてこの巨大プロジェクトの構想を聞きました。正直なところ、最初の印象は「そんなことできるの?」「やる人いるの?」というものでした。 日本は再生可能エネルギーについては後進国です。世界では、発電コストが安価な風車は再エネの中心。ところが日本に建っている風車の本数は少ないし、当時は着床式の洋上風力もほぼ皆無でした。 それなのに一足飛びに、技術的にできるかどうかもわからない浮体式を福島県沖に建てるといいます。政府主導で原子力発電所事故後にふって湧いた巨大プロジェクトに、風車業界は及び腰でした。 ですが、この巨大プロジェクトは、いままさに、現実のものとして進行しています。なぜでしょうか。丸紅の名物プロジェクトマネージャーが「俺がやってやる」と手を上げたからです。 その人こそ、この連載の主人公で
東北地方で撮影があると、福島県郡山市在住の野口勝宏カメラマンに依頼することが少なくありません。福島県猪苗代町生まれの52歳。子供の頃からカメラが大好きで、中学の頃から泊まり込みの撮影旅行に出かけていたほど。大学在学中にはプロカメラマンに師事し、そのまま1982年にフリーフォトグラファーとして独立しました。腕の良さは折り紙付き。東北地方ならどこでもOKというフットワークの軽さも、メディア業界の人間にしてみればありがたいところです。 このコラムで野口カメラマンのことを取り上げたのはなぜか。それは、彼が始めたプロジェクトを多くの人に知ってもらいたいと考えたからです。 3・11の震災直後、野口カメラマンは福島県内の花の写真を取り始めました。それも、ただ花を撮るのではありません。クリエイターなどが素材として使いやすいように、すべての花に切り抜き加工を施しました。 その切り抜きもプロの技が光ります。彼
〈急募 除染作業員 誰でもできる簡単なお仕事〉 インターネットの求人情報には連日、福島などでの除染作業員の募集要項にこんな文字が躍る。仕事の内容は、福島原発20キロ圏内での除染作業だ。待遇は1日2万円、4時間労働で、無料宿泊施設に泊まれて労災も適用される。それにしても実に軽い文句の募集である。 そもそも「除染」とはどのような作業なのか、理解している人は少ない。地元の建設業者が説明する。 「民家の場合は、屋根に上り、高圧洗浄機で瓦の上を洗い流す。土壌の洗浄は土の表面を剥がして処分するのが基本。1時間も洗浄機を持てば手が震えるし、掘り返すのは当然ながら重労働ですが、工事としては極めて単純作業です」 要は「水をかける」か「土を掘り返す」のが主な作業ということ。 しかし、その「単純作業」がカネの成る木に化ける。 野田佳彦首相は、年頭会見で「除染をしっかりすることが福島の再生に繋がる」と力説し、費用
東京電力は2011年8月17日、福島第1原発の吉田昌郎所長が謝罪する様子などを撮影した動画を公開した。(記事内に動画あり) 約6分間の動画の冒頭では、防護服を来た吉田所長が、 「この度は、わたくしどもの事故によりまして、地元・福島県・日本国中のの皆様に、多大なるご迷惑をおかけ致しましておりますことを深くお詫び申し上げます」と深々と頭を下げて謝罪。その上で、 「現在、地元の皆様の一日も早いご帰宅と、発電所の安定化に向けた(工程表の)ステップ2に取り組んでおります。また、この間、日本国中・世界各国から温かい励ましのメッセージなどを頂いております。これはわたくしどもの心の糧となっております」と近況を語っている。動画ではこの他、現場で働く技術者たちの作業風景、また、医師、東芝や日立GEニュークリア・エナジーの職員らの声が紹介されている。 (丹羽一臣) ◇関連サイト ・福島第一原子力発電所 現場から
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