2023.11.16 プロンプトの向こう側は表現可能か——『IDEA ——2台のアンドロイドによる愛と死、存在をめぐる対話』レポート
![こころを軸に情報技術を設計する。ドミニク・チェンの日本的ウェルビーイング実践(前編)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/33de0e6545cd43ceefaa29e4c75d66d70649a721/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fboundbaw.com%2Fimages%2Fshare.png)
2023.11.16 プロンプトの向こう側は表現可能か——『IDEA ——2台のアンドロイドによる愛と死、存在をめぐる対話』レポート
スペインのバルセロナにて毎年開催される世界的ミュージック・イベントSónar。音楽ライブのすぐ横で、先鋭的なアートインスタレーションを繰り広げながら、テクノロジー×ビジネスへの波及をも目指すSónar+Dはまた、イベントの新たな顔として注目を見せる。日本から招へいされたライゾマティクスリサーチのインスタレーション展示《phosphere》を中心に、イベントの様子をキュレーターの阿部一直がレポートする。 Sónarレポート前編はこちら Sónarの興味深いところは、あくまで音楽のライブイベントを中心とした、集客性、話題性、経済効果のみならず、テクノロジー、R&Dへのビジネスへの波及効果もとらえた多角展開にあることは、すでに多くが指摘している事実である。 そこには、音楽がライフスタイルの先端デザインやモードが、ワールドワイドなトレンドとしていち早く反映されるメディアであることと意識されているの
シンプルな造形と動き、象徴的な色彩、遊び心に満ちたプログラム映像とインタラクションをウェブ上で発表しつづけ、インターネットアートの代表的存在であるアーティスト、ラファエル・ローゼンダール。一方ウェブサイトのデザインから展覧会での作品発表まで、デザイン/プログラミング領域で多彩な活動を展開しているセミトランスペアレント・デザインを率いる田中良治。個展「Convenient」を開催していたTakuro Someya Contemporary Art / TSCAにて対談を行った。 《Abstract Browsing 17 01 06 (Reddit)》Tapestry, (H)200cm x (W)144cm, 2017, ©Rafaël Rozendaal, Courtesy of Takuro Someya Contemporary Art 展示作品《Abstract Browsing
メディアアート/ポストインターネットを軸にNYで活動する若きキュレーター、クリス・ロメロ。インターネットヤミ市 in NYなどをオーガナイズしてきたロメロが、3ヶ月間の東京レジデンスを通して知りえた、日本とアメリカのメディアアート事情を比較考察する。 2016年9月、わたしは東京のメディアアート、デジタルカルチャーを鑑賞するため日本へやって来た。自分自身のリサーチとともに、ドキュメンテーションの一つの形として「(Tokyo Window Sessions)」というウェブをベースにしたプロジェクトを推敲することが目的だ。この現在進行中のプロジェクトでは、アップカミングなアーティスト、展示、そしてわたしの日本における個人的な経験のアーカイブをエッセイやインタビューで特集する。 こうした活動の先には、とりわけアメリカと日本におけるメディアアートのコミュニティをつなぐリンクを築くことを目指している
古今東西、「音」にまつわるさまざまなアプローチが探求されてきたサウンド・アートの世界。新たな「音楽」のかたちを志向するその最先端は、いまどこへ向かっているのだろうか? evalaが2016年に発表したサウンドVR作品《hearing things #Metronome》を軸に、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員の畠中実がサウンド・アートの現在を切り取る。 サウンド・アートというジャンルは、その言葉のとおり、美術という視覚中心の表現形式の範疇で展開される聴覚的作品ということができる。 それは、音による作品を、美術の領域、または展示という形式で発表するものである。そこには美術家と音楽家が含まれ、美術と音楽という異なる表現形式を出自とするものの混在する表現であることが特徴である。作品の傾向としては、展示という発表形態を前提にしているということから、音となんらかの造形的
テクノロジーに対してとりわけユニークなスタンスで知られるデザイナー/アーティスト、トーマス・トゥウェイツ。彼は文字通り“トースターをゼロから作って”有名になり、今度は“ヤギになった”とのだいう。そのこころは、いかに? 産業革命の国・イギリスに生まれ育ったトゥウェイツは、University College Londonで人間科学を学んだ後、ロンドンの名門美大「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)」でデザイン・インタラクションを専攻し、2009年に卒業。卒業制作として“トースターをゼロから作った”。何を言っているのかわからないと思うが、文字通り、トースターをゼロから作ったのである。(参照:「ゼロからトースターを作ってみた結果」新潮文庫) 彼がそのプロジェクトを思いついたのは、スーパーでトースターがたった4ポンドで売られているのを見たことがきっかけだった。分解してみると、本当にたくさんの
かつてあった音楽も、映像も、ダンスも、インターネットも、デジタルに絡む無形のカルチャーのほとんどは、常にメディアの寿命とともに翻弄されてきた。いまこの問題は、世界各所で議論され、その解決の糸口を探らんとする真っ只中にある。 これからのデジタルアーカイブにはどんな方法があるのか、何を残し、何を紡いでいくべきなのか、また、文化を大きな歴史の時間軸にゆだねる意義とは何かをリサーチし、さまざまな実践者たちと対話を重ねていく連載「デジタルアーカイブのいまと未来」が始動した。 東京駅から正面にあるJPタワー商業施設「KITTE」内に位置する「インターメディアテク」は、東京大学が明治10年の創学から蓄積を重ねてきた学術文化財が常設されたミュージアムだ。一歩足を踏み入れてみれば、その展示空間の異質さとダイナミックさに目を見張ることだろう。 一般的に想像されるような、カテゴリごとに学術資料を「整列」させた博
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