TV, 美術 | 00:56 | 初めて岡本太郎のことを知ったのは、子供の頃に見たテレビCMの「芸術は爆発だ!」だった。なんだかアブナイおじさんだな、という印象を受けたことを覚えている。その後、彼が岡本かの子の息子であることを知り、彼の書いたものを読んで、ずいぶんイメージが違うと驚いた。彼なりのしっかりした芸術理論を持っていて、言葉が強く、しかも非常に読みやすい文章だったからだ。 NHKドラマ「TAROの塔」第3話、第4話を見て、あの読みやすい文章の背後には、彼の活動を支えた平野敏子の存在があったことを知った。母かの子の呪縛にとらわれていた太郎を解放し、誰にもとらわれない自由な岡本太郎に変えたのも、敏子である。事実かどうかはわからないが、ドラマの上では芸術家「岡本太郎」は、岡本太郎と敏子の協同作業で創り上げられており、それに全く違和感がなかった。常盤貴子の演技も素晴らしかった。1・2回目が