大軍勢(大異教徒軍)の軍事行動地図 credit:Hel-hama, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons ブリテン島中部・南部に割拠したアングロ・サクソン人の諸王国は八世紀後半、ミドランズ地域に栄えたマーシア王国のオファ王が支配的な地位を確立して統一への道を歩み始めた。オファ王死後、ブリテン島南部のウェセックス王国がエグバート王の治世下で勢力を盛り返し、825年、エレンダンの戦いでエグバート王率いるウェセックス王国軍がマーシア王国軍を撃破、以後アングロ・サクソン諸王国はウェセックス王国の下で統一されていく。 九世紀半ばから本格化したヴァイキングと呼ばれるスカンディナヴィア半島出身者(ノース人)たちの活動は武力による征服戦争へと発展、865年、ヴァイキングは「