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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/picture (15)

  • 行き場なく宙に浮くカタルーニャ独立の夢

    DECLARATION OF DREAMS Photographs by TORU MORIMOTO カタルーニャ自治州は独自の言語・文化を持つが、18世紀からスペイン統治下にある。カルラス・プッチダモン州首相が独立宣言をするとの観測が流れ、独立運動の旗を手に演説を待つ男性(17年10月10日) 13年前からスペイン北東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナを拠点にする私にとっても、住民の独立への思いは想像以上のものだった。そもそも私は、住民投票の実施自体に懐疑的だった。これは一種の政治ゲームで、誰も気で実現できるとは思っていないのではないか、と。 だが、カタルーニャは気だった。市民は警察による封鎖に対抗しようと泊まり込みで投票所を占拠。10月1日の当日、人々は警棒で殴られても「投票するぞ!」と叫んで一歩も引かず、そうした現場の状況を承知の上で大勢が投票所に向かった。結果は投票者228万

    行き場なく宙に浮くカタルーニャ独立の夢
    laislanopira
    laislanopira 2017/11/19
    独立を爆発させたのはユーロ危機と緊縮
  • 人間と自然が再びつながるビル緑化

    RECONNECTING TO NATURE Photographs by BRAD TEMKIN ルーリー小児病院(シカゴ、12年5月) 技術の進歩は自然に対抗するものと、長らく考えられてきた。照明でも冷蔵庫でもエレベーターでも、開発の原動力は自然の限界を乗り越え、自然に打ち勝つこと。コンクリートや鉄、ガラスを使った建築は、人間と自然の分離に美しさを見いだした。 しかしこれと反対に、近年では建築物の屋根や壁に自然の要素を組み入れることが1つの潮流になってきた。アメリカなどでも屋上の緑化は新たな景観として存在感を見せ始めている。 写真家ブラッド・テムキンは、各地に広がるそんな緑化の光景をカメラに収めた。見えてくるのは環境に対する人々の関心と、再び自然とつながりたいという欲求だ。 そこからは秩序と普遍性、自然への支配欲に駆られた人間の介入といった、より大きな意味も伝わってくる。同時に、ディス

    人間と自然が再びつながるビル緑化
  • シリア難民が誇りと夢を取り戻した街

    DAMASCUS ON THE BOSPHORUS Photographs by ALESSANDRO GANDOLFI シワン・イスマーイル(23)は、14年8月に家族とイスタンブールに来た。シリアでは大学で経済学を学び、今は旅行代理店で働く。「トルコの人たちは私をシリア人と思わない。ベールを着けず、物乞いもしないから」と彼女は言う。「学位やお金、ビジネス経験のあるシリア人も大勢いるのを彼らは知らない」 内戦を逃れたシリア難民が最も多く流入しているのは隣国トルコ。その数は220万人にも上るが、彼らは正規の労働を認められておらず、生活は苦しい。25万~30万人が難民キャンプで暮らし、危険を冒してヨーロッパを目指す人も少なくない。 一方、厳しい現実の中でたくましく人生を再始動させた人々もいる。100万人近くの難民が暮らし、国外最大の「シリア人都市」となっているイスタンブールで、写真家アレッサ

    シリア難民が誇りと夢を取り戻した街
  • 難民船沈没から1年 海底に眠る記憶

    THE WRECK ON THE SEABED Photographs by Franchesco Zizola イタリア・ランペドゥーサ島沖の水深50メートルの海底に今も横たわる沈没船(撮影日はすべて14年9月) イタリア最南端のランペドゥーサ島沿岸で悲劇は起きた。2013年10月初め、難民500人余りを乗せてリビアからイタリアへ向かっていた船が火災を起こして沈没。366人が亡くなった。多くが混乱の続くエリトリアやソマリアからの脱出者だった。 事故から1年。写真家のフランチェスコ・ジゾラは現場を訪れ、現在の様子を記録に収めた。よりよい生活を求め、旅の途中で命を落とした人々への追悼を込めて。「私自身、そして私の写真を見た人々にこれらの悲劇は避けられたと再認識してほしかった」とジゾラは言う。 ぎゅう詰めの密航船が起こす事故は、世界各地でもたびたび起きている。そうした死者は、2000年以降で4

    難民船沈没から1年 海底に眠る記憶
  • 閉鎖都市に残る冷戦期の面影

    Dust Photographs by Nadav Kandar 「アラル海I」 (かつては軍関係者の住宅だった) カザフスタン 2011年 ロシアに近いカザフスタン東部の2つの町。そこでは古い長距離ミサイルや崩れた建築物の跡が、現代文明から取り残されたかのようにひっそりとたたずんでいる。 写真家のナダフ・カンダーがこうした「遺跡群」を撮影した町プリオゼルスクとクルチャトフは、外部からの立ち入りや居住が制限された「閉鎖都市」だ。冷戦時代のソ連では軍事的な秘密を守るため、こうした都市がいくつも存在した。冷戦が終わってからもしばらくたつまで、地図上に載せられることさえなかった。 クルチャトフは、かつて核兵器の開発が進められていた場所だ。付近では何百という核実験が行われ、放射能汚染による周辺住民への健康被害が秘密裏に研究対象となっていた。今では朽ち果てた廃墟が点在する荒れ地だが、カンダーの目には

    閉鎖都市に残る冷戦期の面影
  • 全身9ドルの服が語る中国の肖像

    $9 FASHION Photographs by Quentin Shih 個性的な髪形で麺をすする汪雨陽(ワン・ユィヤン)は、昼間は理髪店で、夜は屋台で働いている ポップな色彩にキッチュな着こなし、どこかぎこちないモデルたち・・・現代中国をリアルに切り取るファッションフォトが並ぶ。ただしここには、華やかな舞台もプロのモデルも、高級ブランドの新作も登場しない。 写真家クエンティン・シー(時暁凡:シー・シャオファン)が挑んだのは、異色ずくめのファッション撮影。中国の小さな地方都市、山西省南部の臨汾市を舞台に、素人の住民をモデルに起用して予算9ドルで洋服をコーディネートさせた。スタイリングの唯一のルールは、地元の店で地元のスタイリストと共に探した「メイド・イン・チャイナ」の安い服だ。 「単なるドキュメンタリーにしたくはなかった」とシーは言う。「中国社会の肖像と、鮮やかな色彩あふれる作り物のフ

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  • 男だけが消えた 旧ソ連の小さな国

    No Man’s Country Photographs by Julien Pebrel 夕暮れ時に牛を放牧する女性。母親(90)の面倒を見て暮らしている。夫と長男はロシアで働いていて、次男は兵役中、長男の嫁は実母の看病のため実家に戻った 旧ソ連の辺縁地帯では、貧困と失業が蔓延している。アルメニアもそんな国の1つ。就労年齢に達した男性の実に9割が、仕事を求めてロシアウクライナなど近隣の国へ季節労働者として出ていく。戻るのは仕事のない冬の間だけだ。ロシアへ行けば、アルメニアの3倍以上稼ぐこともさほど難しくない。当然のように、高校や大学を出たばかりの若者が次々に国を出ていく。ソ連の崩壊以来、こうした状態が日常化している。 村にいるのは留守を預かる女たちがほとんど。夫も、兄も、父も、祖父も──働ける男の姿はない。残された女たちは手を取り合い、夫や父の帰りを待ちわびる。だが、女たちを待ち受ける

    男だけが消えた 旧ソ連の小さな国
    laislanopira
    laislanopira 2014/10/09
    出稼ぎの国アルメニア
  • 岐路に立つフォトジャーナリズムの祭典

    Visa pour l'Image 2013 Photographs by Courtesy of Visa pour l'Image Visa pour l'Image 2013 Photographs by Courtesy of Visa pour l'Image 【戦闘】シリア軍の爆撃の後、燃える廃墟の前にたたずむ男性)。郊外はもぬけの殻になり、戦闘員たちだけが残っている(2012年1月27日、シリア・ダマスカス)© Goran Tomasevic / Reuters 1989年に南フランスのペルピニャンで始まったフォトジャーナリズム祭「ビザ プール イメージ」が今年で25年目を迎え、同地で今日から9月15日まで開催されている。写真祭では展覧会、スライドショーの野外上映、ワークショップなどが行われ、「プロフェッショナル・ウィーク」と呼ばれる会期第一週目には、世界中から集まる報道写真

    岐路に立つフォトジャーナリズムの祭典
    laislanopira
    laislanopira 2013/09/07
    "新聞や雑誌などの紙媒体の衰退により、報道写真のビジネスモデルが激変し、フォトジャーナリズム業界は縮小を余儀なくされている"
  • スペインに増殖する「死の町」

    Failed Urban Utopias Photographs by Markel Redondo 国内随一の高い失業率に苦しむアンダルシア州マラガには建設途中の廃墟が多数並ぶ 人の気配が消えた高級住宅街。時が止まったように放置された建築途中のサッカースタジアム。写真家のマルケル・レドンドが写し撮るスペインの町並みには、SF映画のワンシーンのような光景が広がっている。 2000年代前半、スペインの銀行は好景気と規制緩和の波に乗って誰にでも金を貸し、熱狂的な建設ラッシュを巻き起こした。郊外のプール付きの邸宅は「スパニッシュドリーム」ともてはやされ、地中海沿岸では巨大リゾート施設の建設計画がいくつも進行。スペイン国内の06年の住宅着工件数は、フランスとイギリス、ドイツを合わせたより多い76万件に達した。 だが08年の経済危機で住宅バブルがはじけると、すべてが一変する。ローンを払えない多くの人

    スペインに増殖する「死の町」
    laislanopira
    laislanopira 2012/10/16
    バブルとリゾートの夢の跡
  • ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

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  • 無人の会議室が語る巨大企業の秘密

    Empty Boardrooms Photographs by Jaqueline Hassink BNPパリバ (フランス)  パリに拠点を置く世界有数の金融機関で、87カ国に20万人の従業員が働き、国フランス国内には2200の支店と600万人の顧客を抱える。会議室があるのは、ナポレオンが結婚式を挙げた18世紀末の建物。部屋の壁には古代ローマの独裁者ジュリアス・シーザーの暗殺を描いたタペストリーが飾られている。  会議室の中央に鎮座する楕円形の重厚なテーブルを照らして輝くのは、2つの黄金のシャンデリア。歴史を感じさせる装飾だが、ボタン操作でシャンデリアは天井に収納され、スクリーンが出現する。 世界有数の大銀行BNPパリバの経営陣が集まるのはナポレオンゆかりの会議室。ドイツの鉄鋼メーカー・ティッセンクルップの重役はモダンな社ビルから工場の遺構を見下ろし、会社の歴史に思いをはせる──。

    無人の会議室が語る巨大企業の秘密
  • 震災から1年---写真が今できること

    Remembrance 3.11 Photographs by ニコンサロン連続企画展より 石川直樹写真展「やがてわたしがいる場所にも草が生い茂る」より 被災地では一周忌法要の知らせが次々と届き、悲しみを新たにしている。洋々とした豊かな海は黒い水の山と化し、温かい生活の営みを一瞬にして奪い去っていったあの日、膨大な数の写真が失われたと同時に、膨大な数の写真が生み出され未曾有の大災害が世界中に伝えられた。 以来多くの写真家たちは、被災地を撮る意味とは何か、写真でできることとは何か、自問自答を繰り返しながら、変わり果てた街、そこに生きる人々たちと真摯に向き合い、それぞれの視点と手法で震災を捉えてきた。東京・銀座と新宿、大阪のニコンサロンでは、写真と大震災を多面的な角度から省察する8つの特別展と5つのシンポジウム「ニコンサロン連続企画展 Remenbrance 3.11」を開催している(銀座:3

    震災から1年---写真が今できること
  • 世界報道写真コンテスト 大賞は「鼻と耳を削がれた女性」 | Picture Power | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    2011 World Press Photo Contest Photographs by 大賞:ビビ・アイシャ(18)。夫の暴力のため婚家から逃れて家族のもとへ戻ろうとしたアフガニスタンの女性。タリバンの司令官によって夫からの逃亡罪を言い渡され、罰として夫の兄弟に押さえつけられ、夫によって耳と鼻を切り落とされた。捨てられていたところを援助活動家と米軍によって助けられ、撮影後米国に渡り顔の再建手術を受けた。現在は米国在住。 Jodi Bieber, South Africa, Institute for Artist Management/Goodman Gallery for Time 残酷な悲劇を伝えたあの写真 注)スライドショーの一部に衝撃的な写真が含まれます 昨年8月の米タイム誌の表紙に、ある少女の写真が掲載された。鼻を切り落とされた傷痕が生々しく残るその姿は世界に衝撃を与えた。し

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    laislanopira 2011/02/14
    おそろしい。
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    laislanopira 2010/11/13
    建築の斬新さと、コミュニティの形成とは別問題
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