人は「社会」というものを手に入れて、 その規範に従って生きている。 時にはその規範から外れた衝動に駆られて、 人知れず欲求を解放したり、 場合によっては他人に迷惑をかける形でそれを発散してしまったりする。 「理性」と「本能」 その狭間に揺れて、バランスを取りながらちょうど良い位置を模索して生きる地上唯一の生き物、 それが人なのかもしれない。 賃金を得るためにやりたくもないことに時間を費やして、 欲望をひた隠しにして何食わぬ顔で社会に溶け込んで、 時には愛情を確かめるために厳しい態度で相手に当たったりなんかして、 どこまでは許されて、どこからは許されないのか。 それを探るためのチキンレース、 そこには厳然と勝者と敗者がいるのだ。 「社会」を「欲求を抑えるための檻」に見立てるならば、 結局はギリギリのところで許された人、 その人が得をするようにできているのだろう。 だから危ない橋を渡る人が後を
![人は「矛盾した生き物」 - 「童貞のまま結婚した男」の記録](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/31d736579d8ece0f08a68e523c53c0fdfa2be40c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Ft%2Ftureture30%2F20220111%2F20220111082716.jpg)