2023/09/06 に行われた OCHaCafe Season7 #4 で用いた資料です。 セッションアーカイブ動画:https://youtu.be/p3VmoPKrBNs
![セキュアなWeb APIの作り方 / Secure Web API](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4c5ec266d85234ef450dc5ab3ae3feb874fbb3be/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffiles.speakerdeck.com%2Fpresentations%2Fd18f4ff0a8fc4b53ac2366374676bbaa%2Fslide_0.jpg%3F26931167)
ふと気になって調べたことの備忘メモです ✍ (2022/11/3追記)ご指摘頂いた内容を踏まえて加筆修正をおこないました なぜ調べたか Webアプリケーションの開発に携わっていると CSRF という脆弱性への対処を求められますが、多くの場合利用しているフレームワークが設定追加だけで対応してくれたり、既に前任者によって適切な処置がされていたりなど、実務上で目を向ける機会はその重要性と比較して少ないのでないかと思います また、Webブラウザの実装やHTTP周辺の関連仕様の変化から陳腐化している情報も多く、現代において全体感と具体的な対処法を理解するには少しばかりハードルが高いように感じていました ですので、自身の現時点での認識を明文化して残しておくことにしました なお、私はWebセキュリティの専門家でなく、一介の開発者のため、誤りが多分に含まれる可能性があります ご指摘を頂ければ修正したいと思
Webアプリケーションを実装していると高確率で CORS の問題にぶつかります。CORSがどのようなものかはリンクしたMDNなど既存の解説を読むのが手っ取り早いと思いますが、「なぜそのように設計されたのか」という観点での説明はあまり見ないため、昔の資料の記述や現在の仕様からの推測をもとに整理してみました。 CORSとは 現代のWebはドメイン名をもとにした オリジン (Origin) という概念 (RFC 6454) をもとに権限管理とアクセス制御を行っています。その基本となるのが以下のルールです。 Same-origin policy (同一生成元ポリシー): 同じオリジンに由来するリソースだけを制御できる。 上記Wikipedia記事によるとSOPの概念は1995年のNetscape 2.02に導入されたのが最初のようです。当時のドキュメンテーションを読む限り、これはウインドウ越しに別
WebAuthnでパスワードレスなサイトを作る。安全なオンライン認証を導入するFIDOの基本 FIDO(Fast IDentity Online)とは、公開鍵認証方式を応用し、オンライン経由で認証を行う仕組みです。パスワード認証の安全性は限界が指摘されるなか、Webサイトにおいても生体認証などパスワードレスな仕組みを導入する企業が増えており、このFIDOやWebAuthnに注目が集まっています。Capy株式会社で情報セキュリティに関する研究開発や分析などに携わる、松本悦宜さんの解説です。 こんにちは、松本悦宜(@ym405nm)です。 FIDO(ふぁいど)に関しては、昨年(2018年)から多くのメディアや技術ブログで取り上げられ、導入するWebサイトも増えています。 FIDO2プロジェクトにおいて話題になったWebAuthn(Web Authentication API)についても、主なW
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WEBサービスにおけるセキュリティ対策の基礎 近年WEBサービスの脆弱性が騒がれておりますが、果たしてあなたが運用しているサイトのセキュリティは大丈夫でしょうか?以下、チェックしておくべきセキュリティ項目をあげました。 SSL証明書の利用 ユーザのプライベートな情報を送信してもらいサーバに保存するようなサービスではSSL認証は必須の機能と言えるでしょう。SSL認証を行っていないと、大切なユーザの情報が外部の悪いユーザに見られてしまう可能性があります。 ※ちなみにGozal-mediaではプライベートな情報のやり取りは行っていないためhttpで通信を行っています。 【確認方法】 ・ユーザ情報を送受信するページのURLが「https」から始まっている事を確認 ・「https」のページにアクセスした際に「セキュリティ証明書が信頼できない」という用な表示が出てこない事を確認 【導入方法】 導入
近年では多くの分野でWebアプリケーションが使われるようになり、大量の個人情報や重要な秘密情報を扱うようなアプリケーションも少なくない。そのため、Webアプリケーションも攻撃対象として狙われやすくなっている。今回はWebアプリケーションのセキュリティ対策として、Googleが公開しているセキュリティ調査ツール「skipfish」を使ったセキュリティスキャンを紹介する。 Webアプリケーションに特化したセキュリティ調査ツール「skipfish」 今日では、Webブラウザ経由でさまざまな操作を行えるWebアプリケーションが広く浸透している。Webブラウザは最近のほぼすべてのPCにインストールされており、専用のクライアントを用意せずにアプリケーションを操作できるというのがその浸透の理由の1つだ。しかし、Webアプリケーションでは簡単にその一部(HTMLやJavaScript)のソースコードを閲覧
たにぐちまことさんの書かれた『よくわかるPHPの教科書(以下、「よくわかる」)』を購入してパラパラと見ていたら、セキュリティ上の問題がかなりあることに気がつきました。そこで、拙著「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方(以下、徳丸本)」の章・節毎に照らし合わせて、「よくわかる」の脆弱性について報告します。主に、徳丸本の4章と5章を参照します。 4.2 入力処理とセキュリティ 「よくわかる」のサンプルや解説では、入力値検証はほとんどしていません。しかし、入力値検証をしていないからといって即脆弱かというとそうではありません。徳丸本でも強調しているように、入力値検証はアプリケーション要件(仕様)に沿っていることを確認するもので、セキュリティ対策が目的ではないからです。 「よくわかる」の中で、私が見た範囲で唯一の入力値検証は、郵便番号のチェックをするものです。以下に引用します(「よくわ
SkipfishはSQLインジェクションをはじめWeb向けの脆弱性を発見するソフトウェア。 SkipfishはGoogle製のオープンソース・ソフトウェア。2011年になってセキュリティインシデント関係の話題が飛び交っている。特に大きいのはソニーだろう。あそこまでの規模は相当珍しいが、何も対岸の火事という訳ではない。 オプション セキュリティホールを狙うのは人間に限らない。日々クローラーがWebサイトにアクセスしてセキュリティホールを狙っているのだ。狙われる前にSkipfishを使って自主的にチェックしてみよう。 SkipfishはGoogleが開発したセキュリティチェックソフトウェアだ。ターミナルで動作するソフトウェアで、指定したURLに対してSQLインジェクションやXSSなどWebアプリケーションが狙われやすい脆弱性をついてくる。結果はHTMLベースのレポートとして出力される。 結果は
“特殊だ”と形容されることの多い日本の携帯電話向けWebサイト。そこには、さまざまな思い込みや性善説の上しか成り立たないセキュリティが横行しています。本連載は、ケータイWebの特殊性をていねいに解説し、正しいケータイWebセキュリティのあるべき姿を考えます(編集部) 無視できない“ケータイWeb”セキュリティ はじめまして。今回からこの連載を担当することになりました徳丸浩といいます。この連載では、携帯電話向けWebアプリケーション(以後「ケータイWeb」と表記します)のセキュリティについて解説します。ここでいう携帯電話とは、iモードやEZweb、Yahoo!ケータイなど、日本で従来、広く利用されているサービスを指します。一方、いわゆるフルブラウザやiPhone、Android端末などは含みません。 ケータイWebは、一般のPCなどから利用されるWebと比較して、使用技術の90%くらいは共通
愛宕山太郎坊 アニメーション制作進行支援ソフト 愛宕山太郎坊 ログイン 会社id ユーザー名 パスワード ユーザー名またはパスワードが正しくありません。 閉じる ログイン
このエントリでは、evernoteクライアントを使って、evernote社にも復号できない状態でテキストを暗号化する方法について紹介します。 昨日、EvernoteのXSS問題に関連して、「Evernoteの開発者も徳丸本読んでいたらよかったのにね」などとつぶやいていたら、「EvernoteのCEOが徳丸さんに会いたがっている」という連絡をもらいました。こういうのは異例のことでちょっと悩みましたが、行くっきゃないだろうということで、Evernote社の日本法人でmalaさんと一緒にCEOにお会いしました。 XSSやポリシーについては非常に誠実な対応をお約束いただいたのでよいミーティングだったと思います。僕が指摘した脆弱性についても、当日の夜のうちに直っていたようです。米国時間では深夜から早朝という時間帯で、迅速な対応だったと思いますが、本題はこれからです。 その場で、malaさんが「Eve
今回は、そのかんたんログインの問題点について説明します。 「契約者固有ID」を用いるかんたんログイン かんたんログインとは、携帯電話の「契約者固有ID」を用いたログイン手法です。 第1回で説明したように、携帯電話のブラウザのリクエストヘッダには契約者固有IDと呼ばれるIDを付けることができます。契約者固有IDは、携帯電話事業者によって詳細は異なりますが、すべての携帯電話事業者が対応しています。 図1は、NTTドコモの携帯電話がサポートしている契約者固有IDである「iモードID」がサーバに送信される様子です。この情報は、ユーザーがそれと意識することなく送信されます。携帯電話のかんたんログインとは、契約者固有IDのみを用いて認証を行い、ログイン機能を実現することです。 かんたんログインは、ベーシック認証のようにIDとパスワードを管理する必要もなく、Cookieのように対応する端末を考慮する手間
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