京都府舞鶴市小橋(おばせ)の海岸に11月末、1隻の木造船が漂着した。舞鶴海上保安部(同市)が船体などを調べたところ、9人分の人骨が確認された。北朝鮮の紙幣や漁具なども見つかり、舞鶴海保は北朝鮮の漁船の可能性が高いとみる。船体の調査からは、驚くべき事実も判明。過酷な北朝鮮の現状が浮かびあがる。 粗雑で貧弱な船体 「現在の日本ではみられない。原始的な構造」。舞鶴港西港地区第3埠頭(ふとう)で陸揚げした船体を調べた舞鶴海保の職員は、そうつぶやいた。漂着した木造船は長さ約12メートル、幅約3メートル。船底が平らという朝鮮半島の船の特徴が認められた。 右舷の一部が破損していたが、衝突した形跡ではなく、漂着時に破損した可能性が高いという。外板には海藻が付着し、モーターボートに取り付けるような小さなスクリューや、舵が残っていた。 驚くべきは、その構造だった。壊れた舷側の船板の間には浮力を得るためか、発泡
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