地方都市で連続爆破事件が発生した。 証拠がほとんどない中で、警察は何とか犯人を突き止めることに成功する。 刑事の茶屋を始めとして、警察が犯人のアジトを急襲すると、そこでは何故か犯人ともう一人の男がもみ合いをしていた。 犯人は逃亡し警察は謎の男のみ逮捕するが、男「鈴木一郎」の言動はどこか奇妙だった。 この男は共犯者なのか?それとも... 男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが、鈴木一郎には恐ろしい秘密が隠されていた。 一人の奇妙な人物の謎やその運命を追ったミステリー小説となっている。 「脳男」のここが面白い 連続爆破事件 一連の爆破事件は、市の中心街にそびえるビルの屋上から始まった。 爆弾は安直な化学物質によって作られていて、威力は花火程度しかなく、死傷者は出なかった。 現場には20匹以上のネズミがばらまいてあり、異常者による犯罪だと思われた。 しかし、ここから爆