ブックマーク / blog.tinect.jp (86)

  • 「被害者ポジション」をめぐって、争っている人たちについて。

    ちょっと前に温泉むすめというコンテンツを巡って喧々諤々の議論が勃発した。 出張先で「温泉むすめ」のパネルを見て、なんでこんなものを置いているの😩💢と思って調べたらひどい。スカートめくりキャラ、夜這いを期待、肉感がありセクシー、ワインを飲む中学生、「癒しの看護」キャラ、セクシーな「大人の女性」に憧れる中学生など。性差別で性搾取。https://t.co/vw3w00zAPu pic.twitter.com/jkWRsvQKCa — 仁藤夢乃 Yumeno Nito (@colabo_yumeno) November 15, 2021 この手のセクシャルな表現が組み込まれたものは定期的に炎上する。 それをもって告発する側は「日社会は遅れている。いくら頑張っても全く進歩しない」という類の事をいうが、これについて「それは間違いだ」という興味深い指摘をするがある。 セクハラ論争は壮大なループ

    「被害者ポジション」をめぐって、争っている人たちについて。
    lcwin
    lcwin 2021/12/09
    高須賀さんらしい可燃性の高い文章なんだけど、マイノリティとしてのアウディングと自己開示と、属性にアイデンティティを置きたいか置きたくないか、ペルソナを被って生きるのがよいかなど割と複雑なもんではある。
  • それにしても、親ガチャというスラングが響く社会の、なんと暗いことだろう!

    最近、親ガチャ、というネットスラング(俗語)を見かけることが増えた。 親ガチャというスラングは、ソーシャルゲームなどのガチャにかこつけて、望ましくない親元に生まれたことを呪ったり嘆息したりするために使われる。 私の観測範囲では、親ガチャというスラングは前から使われていたし、実際、googleトレンドでも2010年代から地味に使われていた様子がうかがえる。 しかしこのグラフが示しているように、親ガチャはまだメジャーではなく、最近になってこれを知った人も多い様子だった。 NEWS小山「嫌な言葉ですね」 若者層で流行の“親ガチャ”に不快感、「親はショック」と苦言 9月9日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)で、「親ガチャ」の話題となった。これは、親は自分で選べず、どういう家庭に生まれるかは運次第であり、ソーシャルゲームの「ガチャ」のようなものであるといった意味。若者層では、現状を変えよ

    それにしても、親ガチャというスラングが響く社会の、なんと暗いことだろう!
    lcwin
    lcwin 2021/09/27
    リセマラしない勢なのでリフレーミング的に受容の現れと手持ちカードで勝負するしかないと思えればいいのだけど、どこか宿命論的に見えてしまうのは確かにやるせない。
  • 「共働きでも、やっぱり男性には稼いでほしい」という女性の要求は、至極まっとうなもの。

    ある日の夜、いつものようにまとめサイトを徘徊していたところ、興味深い記事を見つけた。 「夫婦共働きが一般的なこの時代、男に収入を求めるのは女の甘え」という主旨だ。 そこには、 「なんで男に年収600万を求めるの? それぞれが300万稼げばいいじゃん。自分が300万稼げるようになろうとは思わないのに、男に家事育児を半分分担しろっておかしくね?」 という意見が書き込まれていた。 そして、「当それ」「自分は働かないくせに男には働けってワガママだよな」「男に高収入を求められるほど自分に価値があると思っているのか」といった辛らつなコメントが並ぶ。 なるほど、男性視点では、「男女共働きが当然」と「女性が男性に経済力を求める」のは筋が通らないように思えるのか。 でもそれはね、おかしくないんだよ。 女性視点では、むしろ「当然」の要求なんだ。 というわけで、「なぜ夫婦それぞれが300万稼いで世帯収入を60

    「共働きでも、やっぱり男性には稼いでほしい」という女性の要求は、至極まっとうなもの。
    lcwin
    lcwin 2021/08/13
    ミクロでは適応的なのだけど、マクロでは合成の誤謬的なものになるんじゃないそれ?となるのがこういう問題で、それを埋めるのは意識改革よりは政治の仕事なのかなあとも思う。
  • 「心理的安全性」という概念は、まだ、日本人には早すぎる。

    最近は「心理的安全性」という概念が、ビジネス領域でしばしば話題になる。 知識労働者のパフォーマンス向上に必須だと言われるからだ。 これについては、個人的な思い出も多い。 かつて私が在籍していた組織は、お世辞にも「心理的安全性」に優れた組織ではなかった。 率直に言ってくれ ⇒ 叱責される 私がまだ新人だったころ、「経営陣への提案制度」が設けられたことがあった。 経営者は「なんでも率直に提案してくれ」と説明していた。 「なんでも」というので、早速私は「干された人々」の処遇を改善してはどうかと、経営者に提案した。 すると、私の想像をはるかに超えて、彼は怒った。 「あなたは何もわかってない」から始まり、 「働かない奴らの処遇は、あれで当然」 「私が認めた人だけに仕事を渡す」と。 こうして私は1時間にわたり叱責された。 今思えば、経営者が「成果に貢献しない人々」を擁護した私に怒りを覚えたのは当然だっ

    「心理的安全性」という概念は、まだ、日本人には早すぎる。
    lcwin
    lcwin 2021/07/20
    あ、ダブルバインド だ
  • 宗教なき社会の「戒律」としての、ドラッカー、自己啓発、心理学

    先日、旧知のブロガーの方とzoomをやる機会があり、昨今のインターネットや新型コロナウイルス感染症について、いろいろな意見交換をした。 そうしたなかで、何の脈絡か、宗教の代替物の話になった。 たとえばニセ科学が宗教の位置におさまっていたり、ときには科学そのものが宗教の位置におさまっていることがあるよね、といった話でひとしきり盛り上がったのだった。 と同時に、戒律を伴った正真正銘の宗教は、欧米のキリスト教離れにせよ日の仏教離れにせよ進んでいるよね、なんだか戒律の乏しいスピリチュアルなものが流行っているよね、といった話も出てきた。 宗教には色々な役割があるが、一般に、現世利益や来世利益をうたっているだけではない。 宗教は、その信徒に守るべき戒律を与える。 戒律には宗教団体や宗教共同体を守る機能だけでなく、信徒自身の社会生活や社会的評価を守る機能もある。 なんにせよ、宗教というからには戒律がつ

    宗教なき社会の「戒律」としての、ドラッカー、自己啓発、心理学
  • 「物乞いに、決して物を与えるんじゃない」という言葉に、少し共感してしまう。

    伊集院静さんの『ひとりをたのしむ 大人の流儀10』(講談社)というエッセイ集のなかに、こんな話が出てきたのです。 私の父親はよく”働かざる者うべからず”という言葉を口にした。 私は、父と向き合って話をしたことがほとんどない。 それでも少年の頃、私と弟の前で、 「いいか、どんな人も働かなくては生きて行けないんだ。まずおまえたち一人一人が手に職を付けて、生きていけるようにせねばならん。そうでなければ飯(まんま)もべられんのだ」 と言ったことがあった。 父は仕事をしない人間を嫌った。 父は物乞いをしている人に、決して物を与えるんじゃない、とも言っていた。 一度、父の前に物乞いが座り、声を掛けたのを見たことがある。 「旦那、お恵みをして下さいまし」 子供の私には、その人がどこか身体が悪くて立ち上がれないように思えた。 すると父は相手にこう言った。 「なぜ、そんなことをしているんだ。どこか身体の

    「物乞いに、決して物を与えるんじゃない」という言葉に、少し共感してしまう。
    lcwin
    lcwin 2021/05/06
    この話読んでみて、狭間のダブルバインド感はあるのだけど、他人の能力値、特にメンタルのパラメータは可視化されないから引き時が見抜きにくくて、ぼちぼちやれというのが適当だけど、大体穏当になるのかなと。
  • 仕事において、人を最も傷つけるのは「君は、もう何もしなくていい」という言葉。

    仕事において、最も相手を傷つける言葉は、実は、「バカ」とか「間違っている」とか、「やりなおせ」とか、そういった否定的な言葉ではない。 もちろん、「バカ」という上司も困りものだし、言われたら傷つく。 しかし、古いタイプの上司だと、言葉のあや、ということもあるし、間違ってる、やり直せ、そういった言葉も、文脈次第だが、期待を込めて言っているときもある。 では、どんな言葉が最も人を傷つけるのか。 実は、一番ひどい言葉は、ため息をついて、「もういいよ」とか、「君は、何もするな」ということだ。 失望を表明して、無能と断じ、仕事を取り上げてしまうのが、いちばん、人を追い込む。 * 「無能」とは、成果を出す能力の欠如のことをいう。 そして上で述べたように、現代では働く人にとって「無能」の通告こそ、最もアイデンティティを揺るがされる事件だ。 昔、とある企業の現場で、 「あなたは、ほんとに何の役にも立たないな

    仕事において、人を最も傷つけるのは「君は、もう何もしなくていい」という言葉。
    lcwin
    lcwin 2021/04/23
    尊厳って最後の拠り所みたいなところはあるけれど、尊厳があって人間には価値があってそれを支えるのは人権で、人権は人権を与えたくないもない人のためこそにあるとたまにお経のようには唱えたくなる。人権は意地。
  • ライターの事情なんて知ったこっちゃねーと思うけど、「スクショだけの拡散」は避けてほしいです。

    この記事おもしろいなー。よし、Twitterでつぶやこー! 読者の方にそう思っていただけたなら、ライター冥利につきるというものだ。 エゴサーチして「雨宮さんの記事はやっぱりいいな」なんて見つけた日には赤飯だし、「この人の考え共感するわ〜」と書いてもらえたら自信につながる。 情報シェアがあたりまえのこの時代、なにかを見つけ、気づき、言いたいことがあったら、みんな気軽に発信する。 ネット記事はとくに、「読んで→つぶやく」という流れになりやすい。 が! ちょっと待って! 記事の一部をスクショしてそれをつぶやこうとしてない!? 拡散するなら記事URLも貼って!! お願いだから!! というわけで、ライターの視点から、拡散するならURLを載せて欲しいと切に願う理由を書いていきたい。 スクショ拡散は4万リツイート、記事URLは500リツイートの現実 まず、こちらのツイートを見ていただきたい。 日で生き

    ライターの事情なんて知ったこっちゃねーと思うけど、「スクショだけの拡散」は避けてほしいです。
    lcwin
    lcwin 2021/02/18
    最近のやつは消されても残したいからなのかねえ
  • 医療や福祉は「ガラの悪い人たち」を治療の対象として「矯正」している。

    今日はまず、この『カプラン臨床精神医学テキスト』という精神科のテキストブックの表紙をご覧いただきたい。 表紙に描かれたたくさんの顔、たくさんの衣装からは、多様性を尊重する精神医療、文化を尊重する精神医療といったものが連想される。 この教科書には「DSM-5診断基準の臨床への展開」という副題もついていて、この教科書が、エビデンスにもとづいた精神医療のテキストブックであることも示されている。 だからこの表紙には、いまどきの精神医療の理念がギュっと詰まっていると考えて差し支えない。 理念は高く掲げてナンボだから、この理念に私はシンパシーをおぼえる。 しかし理念のとおりとは思えない現実もそれとは別にある。 たとえば精神医療がADHD・素行症・知的障害などと診断しそうな領域の人びとが、いわばオラつきスキルでサバイブしてきたとして。それがある日、福祉という領域に包摂されなければならなくなる。そのときオ

    医療や福祉は「ガラの悪い人たち」を治療の対象として「矯正」している。
  • 日本三大ドヤ街の一つに住む俺が「居場所のない人間はどうしたらいいのか」について考えた。

    社会というものはいくらか前よりずっと健康的で清潔になった。 道徳的で秩序ある社会になったといっていい。 でも、そこについていけない人がいるんじゃないのか。 かつてのある意味ゆるい世界ではいるべき場所があった人間の居場所がなくなってしまっているんじゃないのか。 この社会はこのままでいいのか? このは、そういうことが言いたいのだ。 ……って、簡単にまとめてしまっていいのだろうか。 ある意味で、いいのだとおれは勝手に思っている。 なにせタイトルがタイトルだ。そういう意図あってのことと思う。 著者はおいしいワインを片手に、インターネットで若い人の自意識の発現を貪りいながら(そうだったっけ?)これを書いたのだと思う。 一読者、おれの居場所 さて、おれはこのをどう読んだのか。 それは、おれの人生の今の位置を顧みなくてはならない。 そうだおれが暮らしているのは、ちょっと不健康で不潔で、非道徳的

    日本三大ドヤ街の一つに住む俺が「居場所のない人間はどうしたらいいのか」について考えた。
    lcwin
    lcwin 2020/12/02
    なんかゴールドヘッドさんの文体に悟浄歎異っぽさがあってなんかよかった、そのなんかが私にはうまく説明できないのだけど。
  • 殺伐としたSNSは過疎化し、楽しく緩いゲームコミュニティが世の主役になる。

    昨年は、釣り・登山・自転車など、アウトドアの活動に花が咲いた。今年も継続する予定だった。 ところが今年はどうだろう。 疫病の蔓延で外に出られず、フラストレーションは貯まる。 そんな状況だからだろう、家で楽しめるということで、私に「釣り」を紹介してくれた知人が「フォートナイト」というゲームを教えてくれた。 なんでも、世界で3億アカウントもあるゲームだという。 それはすごい、どんなゲームだ、と思ったが、「オンラインゲームかあ」と思い、しばらく放置していた。 指が動かなかったのだ。 というのも、オンラインゲームは人間関係が煩わしいと思い込んでいたし、実際こんな記事のような事例には事欠かない。(オンラインゲームのチームが、お互いをブロックしあう最悪の結末を迎えて崩壊した話。) また、以前オンラインゲームにドハマリしていた知人が言うには、キレられて5chにアカウントを晒された経験もあるという。 怖

    殺伐としたSNSは過疎化し、楽しく緩いゲームコミュニティが世の主役になる。
    lcwin
    lcwin 2020/11/20
    オンラインゲームはエンドコンテンツ以外はアバターによる緩いケア空間が成立できるかもという風潮、ここで出たff11ですらフェイスシステムである程度はソロでやれるみたいだからなあ。
  • 「東大に行ったのに普通の人生」な人たちの苦悩。

    うちの長男も、中学受験が迫ってきました。 僕自身は、中学までは地元の公立だったので、こんな早くから受験のために勉強させられるなんてかわいそうだよな、という気持ちもあるのです。 その一方で、勉強はしておいて損はないし、通っている私立の小学校も、みんなが受験をするような環境なので、あえて「中学受験をしない、させない」という選択をする根拠も見いだせないんですよね。 勉強をするのが善いことだと考えている集団にいたほうが、たぶん、人の将来にとってもプラスになるはず。 ……などと自分なりに理論武装してはみるものの、子どもも時々「なんでこんなに勉強しなきゃいけないのかなあ、いい学校に行くことに、そんなに意味あるのかなあ」なんてボソッと尋ねてくるのです。 そんなとき、親としてしばしば口にするのが「勉強をしておけば、選択肢や可能性が広がるから」という言葉なんですよね。 言っているほうも、半ば苦し紛れではあ

    「東大に行ったのに普通の人生」な人たちの苦悩。
    lcwin
    lcwin 2020/10/29
    飯を食えればタダの人、世の中にはご隠居や隠者や仙人のように生きる道もあるし、ぽんぽこのラストはペルソナをかぶりながら生きるマイノリティという意味でも世間様に適応しきれなかった東大卒に捧げたい。
  • オンラインゲームのチームが、お互いをブロックしあう最悪の結末を迎えて崩壊した話。

    足手まといとは、困った存在である。 自分だって完璧じゃないことはもちろん承知してるけど、そういう人がいると、うまくいくものもいかなくなってしまう。 だがしかし、相手がめちゃくちゃイイ人だったらどうだろう? 足を引っ張っているその人が、すごく優しくて気遣いができて、みんなから好かれている人だったら? 今回紹介するのは、「無自覚足手まといがめちゃくちゃイイ人だからこそ起きた悲劇」である。 8人がかりで1ヶ月経っても倒せないモンスター わたしは先日まで、とあるオンラインゲームでとても強いモンスターと戦っていた。 固定メンバーと週に数回集まり、クリアするため何度も挑戦していたのだ。 きっかけは、そのモンスター攻略メンバーを募集するツイッターを見たこと。 「現状ヘタでも向上心があればOK。みんなで協力してクリアを目指しましょう! 最低限の装備、予習は必須。やむを得ない理由をのぞき、ドタキャンや連絡な

    オンラインゲームのチームが、お互いをブロックしあう最悪の結末を迎えて崩壊した話。
    lcwin
    lcwin 2020/10/22
    MMOのエンドコンテンツは基本しんどいので、エンドコンテンツを目的にするなら、そこはプロジェクトとしてきちんと目的絞った別のチームに切り離す必要あるんだよねえ。装備集め手伝うとかからしなきゃだし。
  • 「判断できないことを、判断しない」のなにが悪いのか。気にすることはない。

    インターネットには膨大な量の情報が溢れている。 日々、新しい情報が押し寄せてくる。 そして、インターネットより前の時代とは違い、われわれはそれらに対するレスポンスを表明できる。 情報の海に溺れている。 われわれは常に、あるニュースに対するレスポンスを求められているといっていい。 ああいう意見、こういう意見、あんたはどっちに賛成なのか? どっちを攻撃するの? どっちを庇うの? 是非を問う。挙手を願う。 常に選択に迫られている。 だがちょっと待ってほしい、そこで即断即決して旗幟鮮明にする必要があるのか? 当に選択する必要があるのか? だれの言葉だか忘れたが(当に忘れた)、「問いに対する即断を迫るものは、そもそもその問いが妥当か疑え」というような意見を見たことがある。 おれはそれでいいと思う。問いそのものを疑え。 即断しないことによって、あるいはそのことについて言及しないことによって、「おま

    「判断できないことを、判断しない」のなにが悪いのか。気にすることはない。
    lcwin
    lcwin 2020/10/01
    コミットメントって百回聞いても意味が理解できなかったけど、最近コミットメントしない自由や旗幟を鮮明にせず留保しながら仮置きする自由あたりに興味はある。「SHOW THE FLAG」しない自由を。
  • 「叩いて構わない奴は、とことん叩いていい社会」を、子どもたちは見て育つ。

    オンラインでもオフラインでもしばしば思うことがある。 今日の日社会では、ネットであれテレビであれ 「バッシングを公認されるような過失・落度のある相手は、どれだけ叩いても構わない。その際、相手がどうなるかは配慮しなくて構わない。それが社会だ と言いたくなる風景がしばしばみられる。 なにか不祥事や事故があったら、法的責任が問われるだけでは済むとは限らない。 その責任者は罵倒され、ときには土下座させられる。 法的責任を追求するのとは別に、“感情を納得させる”ために罵倒すること・土下座させることを正義とみなす空気が発生することもある。 もちろん、そうした罵倒や土下座に警察が口出しをすることはない。 最近になってようやく、マスメディアが苦言を呈するようになったぐらいだ(ただし、マスメディアが煽ることもまだある)。 罵倒や土下座強要は、被害届を受理するほどのものではないし、仮にそれで誰かがうつ病にな

    「叩いて構わない奴は、とことん叩いていい社会」を、子どもたちは見て育つ。
  • 実は「ありのままの姿見せるのよ」は、正しいんじゃないか。

    書は鹿野靖明さんという重度障害者の物語だ。 彼は筋ジストロフィーという難病にかかり、自分一人では生きる事ができない障害者になったものの、数多のボランティア達の手を借り、施設に入らず自宅で何十年もの間、日常生活を送り続けた。 完全に進行してしまった筋ジス患者は全身の筋肉が使えなくなる事から、自分の意志で肉体を動かすのがほぼ不可能となる。 いわゆる全身不随みたいなもんで、1人では事すらべられないし、胸と喉の筋肉が衰える事から人工呼吸器の装着ならびに”24時間”の痰の吸引が生きるにあたって必要となる。 普通、このような状態になったら病院あるいは介護福祉施設での世話を余儀なくされる。 傍から見れば施設送りも仕方がないとしかいいようがないこの状況だが、自宅でない場所で介助される側の苦しみは筆舌に尽くしがたいものがあるようで、鹿野靖明さんは施設を抜け出し、数十年もの間、ほぼ無償のボランティア達と

    実は「ありのままの姿見せるのよ」は、正しいんじゃないか。
    lcwin
    lcwin 2020/08/19
  • いくらカネを稼いでも、真の友人や配偶者を求める「我々の動物部分」は決して幸せになれない。

    書は現代日における”生きにくさ”の正体を分析する。 現代社会の科学技術の発達は凄い。 先進国である日に住む私達はその結果とても豊かになり、大なり小なりその恩恵をうける事となった。 では現代の快適さが全ての人を生きやすくしたかというと、そう事は簡単ではない。 科学・経済ともに高度に発達した結果、日の街は潔癖といえるほどにキレイになり文化もかなりリベラルになったが、その結果、そこに住む人としてのある種の特別な文化コードのようなものが自然と要求されるようになった。 快適さの代償として要求される、その特別な文化コードこそが現代の生きにくさにつながっているのではないか、というのが筆者が世に問いかけた事であり、書は精神科医としての視点を持ち合わせた上で現代社会を様々な形で分析していく。 経済人としての人間と動物としての人間 プログラム化された動物は時に”個”ではなく”種”としての最適解を選ぶ

    いくらカネを稼いでも、真の友人や配偶者を求める「我々の動物部分」は決して幸せになれない。
    lcwin
    lcwin 2020/07/03
    マクロはマクロとしてあるけど、ミクロでは5億円あれば小さいお家を買いたい。と書いたところで小坂明子のあなたが流れ始めてあのレベルの幸せ水準を追い求める時代の難しさを思った、一応婚活中の私。
  • 生きづらいのは「資本主義」や「自由主義」のせいなのか。

    つい先日、シロクマ先生からを頂いた。 タイトルは「健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて」。大変面白く読ませていただいた。Books&Appsの読者にはハマるのではないか。 の内容について、寄稿も頂いている。 ホワイトな勤務先・ホワイトな社会には、ホワイトな人間が求められる 記事では「ホワイトな社会は良いことづくめなのか?」という問題提起と、「ホワイトな人間でなければならない世の中は息苦しすぎてイヤだ」という主張が展開される。 先生の言う通り「素行の良い人々」で固められた世界に生きづらさを感じる方がいることは、私もよく分かる。 「明日は我が身」と考える先生の思惑も理解できる。 小学生の時「みんなに合わせなければならない」のが苦痛で、毎日小学校に行きたくなかった私は、規範に縛られる世界の堅苦しさも容易に想像がついた。 でも息苦しさは「資主義」のせいなのか? ただ、私が

    生きづらいのは「資本主義」や「自由主義」のせいなのか。
    lcwin
    lcwin 2020/06/26
    いくら能力主義だ、成果主義だと言っても人間には喜怒哀楽もプライドも尊厳も欲求も嫌悪もあるのですよね、うん。ちゃんと書くには長い話になるやつ。
  • ホワイトな勤務先・ホワイトな社会には、ホワイトな人間が求められる

    最近は耳にする機会が少し減ったけれども、一時期、「ブラック企業」という言葉が流行したのを覚えているだろうか。 ブラック企業対策プロジェクト共同代表である今野晴貴さんによれば 「『ブラック企業』とは、若者を大量に採用し、過重労働・違法労働によって使い潰し、次々と離職に追い込む成長大企業」 のことを指すのだという。 ブラック企業という概念ができあがった後、対義語的な言葉としてホワイトな企業、ホワイトな勤務先といった言葉も見かけるようになった。 ここでいうホワイト企業とはブラック企業の対義語だから、法令をきちんと守り、過重労働を避けて従業員の福利厚生を大切にする、働きやすい企業をイメージすればだいたいあっているだろう。 ホワイトな職場、ホワイトな勤務先も想像しやすい。 法令が守られるだけでなく、肉体的・精神的ストレスが少なく離職者の出にくい勤務先。 皮肉抜きに”明るい職場”と呼べるような、笑顔、

    ホワイトな勤務先・ホワイトな社会には、ホワイトな人間が求められる
  • 「過剰なビジネスマナーが存在する組織」はたいてい、停滞している。

    コロナウイルス下での「謎マナー」 最近、働き方が変わったためか、「マナー」に関する記事をちょこちょこ見かけるようになった。 特にテレワーク関連は盛況だ。 コロナ禍による初めてのリモートワークで、ありがちなルール違反3つ(プレジデント) Web会議初心者が不快感を与えないための最低限のマナー10選!(起業ログ) もちろん、マナーは不要、などと言うつもりは毛頭ない。 人と人がコミュニケーションをとる上で、マナーの果たす、潤滑油としての役割は大きい。 だが、過剰なマナーもまた、問題だ。 下の記事では、「ホントかよ?」と思うような、謎マナーまで紹介されている。 「テレワークの新しいマナー」なんていらない (1/3) 「オンライン会議を終わる時、取引先や目上の人がログアウトするまで出ない」 「相手に不快感を与えないよう、背景はバーチャル背景を使わなければならない」 「例え画面越しであっても、相手の目

    「過剰なビジネスマナーが存在する組織」はたいてい、停滞している。
    lcwin
    lcwin 2020/05/18
    東洋世界だとマナー、特にビジネスマナーという言葉は「儒」と読み替えたら大体わかるというのが最近の私の中の流行り、マナー講師は儒者。おすすめは劉邦と叔孫通のエピソード。https://togetter.com/li/1317113