ブックマーク / daen.hatenablog.jp (2)

  • 戦闘妖精・雪風(改) / 神林長平 - 誰が得するんだよこの書評

    戦闘機のパイロットが謎の異星人の侵攻と戦うというストーリー。しかし血沸き肉踊る冒険譚ではなく、戦争を通して人間と機械のあり方に思いをめぐらすという思弁的な内容でした。登場人物のほとんどが軍人のせいか会話や描写が実にそっけなかったです。機械の描写もまさに機械的で「capeta」のような熱いパイロットものを想像していただけに面らいました。まあでもそんなところはどうでもよく、人間とはなにか・機械とはなにかというテーマのほうがメインです。 たとえば車を組み立てるという仕事について考えます。仕事が完遂されればそれでいいので、作業を人間がやっても機械がやってもどっちでもかまいません。機械は高いから人間にやってもらおうとか、機械のほうが正確だから人間は要らないとか、いろいろ考えられるでしょう。ではもし機械がとてつもない進化を遂げてありとあらゆる点で人間より優れていたらどうでしょう。人間は不要です。 車

    戦闘妖精・雪風(改) / 神林長平 - 誰が得するんだよこの書評
    leva
    leva 2009/01/03
    人間の非効率性というテーマは面白い。経済が効率的発展を追求するならば、人間は不要だろう。アレントの「人間の条件」の良い前座だな
  • 人間・この劇的なるもの / 福田恆存 - 誰が得するんだよこの書評

    えーどうも久しぶりです。このはゼミの課題図書として読んだんで、普段のレビュースタイルとは打って変わっておかたい要約だけにとどめます。だからつまんないと思うんで時間ない人は飛ばしちゃってください。 現実がありのままに映っていない空想家の眼にのみ、現実はしばしば薔薇色に輝く。かれらは現実に媚び、現実に媚びられなれあいの生涯を送る。ことばを綿密に選択するならば、空想家とは理想主義者のことである。が、理想家のことではない。理想家は同時に現実家である。(中略)かれは理想と現実との永遠に一致しないことを知っている。かれにとって、現実に転化しないからこそ、理想は信じるにたるものであり、理想に昇華しないからこそ、その生きにくい現実は、いつまでも頼りになるものである。 人間の意識の中の劇的な部分、もっといっちゃうと夢見がちな部分を理想と呼びます。その理想に対していろんなスタンスがあり、いろんな意見があるで

    人間・この劇的なるもの / 福田恆存 - 誰が得するんだよこの書評
    leva
    leva 2009/01/03
    自由と宿命の対立って古典的な話だけど、であるがゆえにいろんな風に掘り下げられて面白い。大学1-2年生が読んだら面白そうな本ですね
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