静かに勉強するだけでなく、学生が議論したり発表練習したりできる大学図書館が増えている。自分で考えて問題解決する「アクティブ・ラーニング」(能動的学習)を求められるようになってきたためで、新たな知の拠点として図書館が見直されている。 東京都世田谷区の成城大学。2013年9月、図書館入り口近くの雑誌棚を撤去して、学生が議論などをできるスペースに変えた。閲覧スペースとはガラス板で仕切られ、「資料づくりの分担を決めよう」などと学生の声が飛び交う。液晶ディスプレーやホワイトボード、ノートパソコンなどを自由に使える。 図書館の新井和之事務長代理は「課題解決型の授業が増え、学生の間で議論や発表練習のニーズが高まっているが、これまで場所がなかった」と説明する。図書館にスペースを設ければ、すぐ近くに書籍や雑誌などがあってすぐ調べものができ、利便性は高い。 学生の評判は上々だ。約30人… こちらは有料会員限定
リニューアルオープンした山梨大付属図書館。プロジェクターを貸し出し、グループで討論などができる=甲府市武田4丁目 図書館で自由に議論を-。山梨大(前田秀一郎学長)は7日、耐震改修工事を完了した同大付属図書館をリニューアルオープンした。従来の図書館のように私語を禁止せず、学生がプロジェクターなどを使い議論できる学習スペースを広く確保した。 図書館の老朽化に伴い、昨年10月から耐震改修工事を進めていた。1、2階には「ラーニングコモンズ」と呼ばれる共同学習スペース(計約1200平方メートル)を新設。学習席計約280席を用意したほか、プロジェクター6台、タブレット端末「iPad」20台を館内で貸し出し、ゼミなどのグループでの話し合いや、勉強会、研究発表の練習ができる環境を整えた。 共同学習スペースは仕切りを設けず、開放的な雰囲気にした。「隣の席のディスカッションに刺激を受けて学習を進めてほ
College & Research Libraries誌が“Student Involvement for Student Success: Student Staff in the Learning Commons ”という論文のプレプリントを公開しました(2013年4月受理、2014年9月出版予定)。著者は、ともにカナダにあるブリティッシュコロンビア大学のJulie Mitchell氏およびクイーンズ大学のNathalie Soini氏です。 この論文では、ラーニング・コモンズにおける学生スタッフの雇用状況、学生スタッフを対象とする研修の方法と頻度、スタッフの配置、スタッフを指導する立場にある人物が学生スタッフの提供する情報の正確性を高めるためにとりうる戦略などについて明らかにすることを目的に、カナダとアメリカのラーニング・コモンズを対象に行なった質問紙調査の結果が報告されています。
【Webニュース】 平成24年7月18日 東北大学附属図書館 この秋、ラーニングコモンズの開設について 附属図書館本館におけるメインフロアを改修し、『附属図書館創立百周年記念事業』として、学習環境向上のため≪ラーニング・コモンズ≫を開設します。 同時に自由閲覧室の空調も更新します。 そのため、1階メインフロアの「床の改修工事」、「ネットワークの配線工事」、「電気の設備工事」、自由閲覧室の「空調工事」を行います。 工事期間中は、メインフロア、学生閲覧室、自由閲覧室等がご利用いただけませんが、ご理解とご協力をお願いします。 「ラーニング・コモンズ設置等に伴う開館時間及びサービス内容の変更について(8月6日~11月末)」は、既にお知らせしている通りです。(7月2日付) http://tul.library.tohoku.ac.jp/modules/bulletin/index.php?p
承前:「アカデミック・リンクは何をめざしているか:高等教育における図書館を基盤とした新たな学習環境の構築に向けて」(第11回情報メディア学会研究大会参加記録) - かたつむりは電子図書館の夢をみるか 引き続いて第11回情報メディア学会研究大会の記録その2、筑波大・宇陀先生のコーディネートの元、第一線で活動されている大学図書館員お三方を交えたパネルディスカッション「重なり合う実空間と電子空間:ラーニングコモンズ×ディスカバリーサービス」の記録です。 研究大会URL 情報メディア学会: JSIMS Ustream映像 JSIMS Annual Conference(11th) 午前中から最大限に盛り上がったテンションを引き継いだディスカッション。 宇陀先生からの無茶ぶり(?)とパネリストの皆さんの切り返しが続く中、最後には衝撃のオチが・・・?! ってことで以下、当日の記録です。 例のごとくmi
株式会社進研アドが発行している高等教育情報誌“Between”の2012年6・7月号で特別企画「新しい学びを支援する大学図書館」が組まれています。ラーニングコモンズ等が取り上げられており、同志社大学の井上真琴氏による「大学の教育力を高める図書館の新しい役割」、東京女子大学「自ら学ぶ力、考える力を支援する図書館づくり」および立命館大学「自由な発想が進化させる学生同士が学び合う空間」という2本の事例報告が掲載されています。 Between 2012年6-7月号(ベネッセ教育研究開発センター) http://benesse.jp/berd/center/open/dai/between/2012/06/index.html はじめに(PDF:1ページ) http://shinken-ad.co.jp/between/backnumber/pdf/2012_06_tokubetsu01.pdf 事
金沢大学、静岡大学、名古屋大学の附属図書館が2012年6月21日に結んだ「学習支援促進のための三大学連携事業に関する協定」の内容が発表されました。それによると、ラーニングコモンズを持つこれら3館で協力して、学習支援サービスに関し、海外連携や人材育成をも含む次のことを行うようです。 ・ラーニング・コモンズを活用した学生への学習支援の促進に関すること。 ・留学生への学習支援に関すること。 ・国際連携(海外の大学図書館との事業の連携)による学習支援の強化に関すること。 ・学習支援を担当する職員の育成に関すること。 ・その他学生への学習支援の促進に必要な事業に関すること。 また、2012年度は、連携事業の一環として、図書館振興財団の助成を受け、情報リテラシー教育を担当する職員の育成を行う「Information Literacy Instruction ライブラリアン育成事業」を行うともしています
葉桜に彩られた千葉大学のキャンパス。3月に完成したばかりのガラス張り図書館に足を踏み入れると、予想外の喧騒(けんそう)に包まれた。 入り口脇の小ホールでは大声で教員が講演し、2階のコミュニケーションエリアでは100人を超える学生が談笑する。法経学部4年の男子学生(22)は「パソコンも本もあって便利。毎日来ています」と言う。 もちろん、静かに学べる場もある。「議論し、人がどう学んでいるかを見ることが、自ら学ぶ姿勢をつくる。ここは大学での学びの入り口です」と図書館長でもある竹内比呂也・文学部教授(50)は狙いを説明する。なるほど、仕切りが少ない館内はやたらに見通しがいい。斎藤康学長も「学びの革命がここから起きる」と話す。 大学で図書館の充実を図る動きが広がっている。共通の問題意識は、学生にいかに学ばせるか。千葉大の新図書館構想も、学生の現状に危機感を募らせたからだ。 授業はまじめに出席するし、
目次 ラーニング・コモンズ文献案内-翻訳論文のまえがきに代えて 米国の大学図書館-今日のラーニング・コモンズ・モデル インフォメーション・コモンズ-未来の大学図書館 ラーニング・コモンズの進化する風景 インフォメーション・コモンズあるいはラーニング・コモンズ-私たちはどちらを持つのか? 新しいモデルへの進化-インフォメーション・コモンズ 図書館文化と新世紀世代の価値との断絶-図書館は次世代の学生にとって適切であり続けるために、方針とテクノロジーの両面で変革を検討すべきである 高等教育における学習スペースの設計に当たって最初に問うべき質問 インフォメーション・コモンズを学習に結び付ける コモンズ環境におけるレファレンス・サービス ラーニング・コモンズに共通するものは何か?この変化する環境でレファレンス・デスクを見ると 国内の大学図書館におけるラーニング・コモンズの現状:アンケート調査を中心に
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