昨日のエントリは結構反響が大きかったようなので若干のフォローを。 まず、中国ネチズンの間での『激流中国』の高い評価についてだが、番組の内容にインパクトがあったということに加えて、もう一つ忘れてはならないのは、こういった市民(ネチズン)の中に「格差問題」あるいは「報道の自由」といったテーマに関する現状・政権批判的な機運がかなりの程度醸成されているということだろう。 中国の活字メディアには、このような市民のニーズに応えようとするものが少なからずあり、実際に広く支持を集めている。『激流』でも紹介された『南風窓』やそのライバルの「南方報業グループ」の発行物は炭鉱労働者や地方の農民の悲惨な状況に関する数々の「スクープ」をものしてきたし、北京の『財経』誌は株のインサイダー取引や国有企業のMBOなどに関するギリギリの疑惑追及を行ってきた。 だがテレビはどうだろうか。一時期はCCTVの『焦点訪談』がやはり